古代祐三氏が今回もキーボードで参戦! サントラ発売も匂わせた“世界樹の迷宮X LIVE”をリポート

2018年10月19日、新宿・ReNYにて、アトラスのダンジョンRPG『世界樹の迷宮』シリーズの楽曲を演奏するライブ“世界樹の迷宮X LIVE”が開催された。本記事ではその模様をリポート。

 2018年10月19日、新宿・ReNYにて、アトラスのダンジョンRPG『世界樹の迷宮』シリーズの楽曲を演奏するライブ“世界樹の迷宮X LIVE”が開催された。昨年、10周年を記念して開催された“世界樹の迷宮 10th Anniversary LIVE ~イザツドエ!ボウケンシャー!!~”から、約1年ぶりとなった本ライブ。今回のライブでは、『世界樹の迷宮X(クロス)』の楽曲と、同作のゲーム内に収録されたシリーズ歴代のBGMが演奏された。

イベント恒例の物販も行われ、サウンドトラックなどを求めるボウケンシャーたちが長蛇の列を作っていた。

 そんな楽曲を演奏するのが、おなじみの“SQ F.O.E band”だ。さらに、シリーズの作曲者である古代祐三氏も、今回もゲストとしてバンドに参戦。また、MCを務めた声優・磯村知美さんによるトークなど、盛りだくさんのステージとなっていた。本記事では、熱いサウンドに熱狂したボウケンシャー(『世界樹の迷宮』シリーズファンの通称)たちの模様をリポートしよう。

■出演者

  • 公式バンド“SQ F.O.E band”
  • 上倉紀行氏(キーボード&エレキギター)
  • 藤田淳之介氏(サックス)
  • テイセナ氏(ヴァイオリン)
  • 宮崎大介氏(ギター) ※宮崎氏の“崎”の字は、正しくは山へんに立奇です
  • 中西道彦氏(ベース)
  • 白川玄大氏(ドラム)
  • 岡島俊治氏(マニュピレーター)
  • 古代祐三氏(作曲者、ゲストキーボード)
  • 磯村知美さん(MC)

楽曲タイトルの発表も!?

 シリーズ作品すべてがクロスオーバーした『世界樹の迷宮X』のライブというだけあって、ライブも楽曲すべてがクロスオーバー。ライブがスタートすると、『世界樹の迷宮IV 伝承の巨神』より『戦場 疾風』と、『世界樹の迷宮II 諸王の聖杯』&『新・世界樹の迷宮2 ファフニールの騎士』より『戦場 初陣』と、ふたつの人気バトル曲を披露。今回の楽曲は熱いバンドアレンジが施されており、開幕からサックスとヴァイオリンの音色が、本作の持つ雰囲気を醸し出しているように感じられた。

 オープニングトークを挟み、続いては『世界樹の迷宮X』よりダンジョン曲、通常バトル曲、ボスバトル曲を続けて披露。その後、MCの磯村知美さんと、ライブ楽曲を統括する“SQ F.O.E band”の上倉紀行氏が登壇し、今回のライブに関するトークを展開。『世界樹の迷宮X』は曲名がまだ発表されていなかったのだが、ここで先ほど披露されたダンジョン曲が『迷宮 四方ノ霊堂』、通常バトル曲が『戦場 高揚』、ボスバトル曲が『戦乱 屠られしもの』というタイトルということが発表された。続くライブの中でも、『世界樹の迷宮X』の楽曲タイトルも続々と発表されることとなった。ちなみに“SQ F.O.E band”の皆さんも、曲名は直前に知らされたのだとか。

 トークのあとには作曲者である古代祐三氏が登場し、ゲストキーボードとして演奏を披露。『世界樹の迷宮III 星海の来訪者』より、『戦場 初陣』、『戦乱 剣を掲げ誇りを胸に』、『街景 夕闇が包みし海の都』、『迷宮I 垂水ノ樹海』と、4曲続けて演奏した。中でも、『戦場 初陣』ではようやく会場が暖まってきたこともあり、観客たちからは手拍子が起こっていたほか、古代氏の奏でるキーボードとメタルなギター音がミックスされた『戦乱 剣を掲げ誇りを胸に』で、観客たちもノリノリに。筆者が印象的に感じたのは、ステージのライトがブルーに染まり、“海都アーモロード”を彷彿とさせてくれたこと。合わせて披露されたサックスの音色とシンセベースが入り混じる『街景 夕闇が包みし海の都』は、ムーディーでとっても“エロい”!

 古代氏がいったんステージを降壇したあとは、“SQ F.O.E band”だからということで、“F.O.E”楽曲を3曲連続で演奏。『世界樹の迷宮III 星海の来訪者』の『戦場 その鮮血は敵か汝か』、『世界樹の迷宮IV 伝承の巨神』の『戦場 一重向こう側の死』、『世界樹の迷宮X』の『戦場 そして、蛮勇は血に沈む』(曲名初公開)と、“F.O.E”戦ならではの、ハラハラドキドキするようなミュージックが、会場全体に響き渡った。

作曲にまつわるマル秘トークも!

 続いては、“F.O.E”との連戦を戦い抜いたボウケンシャーたちを癒すかの如く、磯村さん、古代氏、上倉氏を迎えたトークコーナーへ。古代氏は先ほどの自身の演奏をふり返り、「(ライブを何度も経験しているので)今回は余裕だと思っていたのですが、いざステージに上がると真っ白になっちゃいました(笑)」と、練習の成果をうまく出せず落ち込んでいたのだとか。また、『世界樹の迷宮X』の楽曲については、もともとロックバンド曲の方向性で作曲したこともあり、ライブにはうってつけ。まさにバンド全体がうまく“X(クロス)”していたことについて、上倉氏も「(アレンジ&演奏が)やりやすい!」と大絶賛。

 上倉氏は今回のライブアレンジを、自身が担当するアレンジアルバム『世界樹の迷宮III 星海の来訪者 スーパー・アレンジ・バージョン』と“同じ感じで”と、古代氏からザックリとしたオーダーがあって困惑したそうだ。ちなみに古代氏はそのアレンジ版について「僕の楽曲のオマージュが入ってると思うんですよ。曲から“赤い髪の少年”を感じました(笑)」と、古代氏が古くから関わる某RPGの話題を出し、観客たちも大爆笑。イーッスね!

 また、『世界樹の迷宮X』の“F.O.E”戦曲『戦場 そして、蛮勇は血に沈む』の作曲方針は、シューティングゲームをイメージして作られたことを古代氏が明かす。古代氏の中では「宇宙空間で横スクロールしていて、オプションがたくさん付いているような……」と、完全に某シューティングゲームをイメージしていたのだとか! さらに、ラストバトルBGMはディレクターの小森成雄氏より「〇〇伝説のような」という某ゲームのイメージを古代氏はお願いされていたそうで、いざ作ってみるとあまりにも“〇〇伝説”っぽくなってしまったので大きく変更した、という制作にまつわる“軌跡”も明かしていた。

ライブは後半戦へ!

 トークコーナーが終了すると、ライブも後半戦へ突入。ここからは再度古代氏も登壇し、楽曲を演奏。。『世界樹の迷宮II 諸王の聖杯』、『新・世界樹の迷宮2 ファフニールの騎士』より『迷宮IV 桜ノ立橋』、『世界樹の迷宮』、『新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女』より『迷宮V 遺都シンジュク』と、2曲の人気ダンジョン曲でまったりとした時間が流れる。そこから、『世界樹の迷宮』、『新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女』より『鉄華 討ち果て朽ち果て』、『新・世界樹の迷宮2 ファフニールの騎士』の『戦乱 そこにある死の影』、『世界樹の迷宮X』の『戦場 死が分かつ十字路』と、熱いバトルBGMの連続!

 さらに短いMCを挟み、古代氏が再登場し、楽曲を演奏。『世界樹の迷宮III 星海の来訪者』の『戦乱 その忌むべき名を呼べ』、『世界樹の迷宮IV 伝承の巨神』の『戦場 己が信念を杖に』とバトルの連続もラストスパートへ突入。メインナンバーラストを飾った『世界樹の迷宮V 長き神話の果て』の『戦場 明日を掴むは死闘の先』では、バンドメンバーがステージ前で大きなパフォーマンスを披露し、観客たちの盛り上がりも最高潮へ達した。

 そしてアンコールでは、古代氏のトークパートでも話題にあがった、『世界樹の迷宮X』のラストバトル曲『戦乱 生きとし生けるものの黄昏』を初披露。最後は、アンコール曲としておなじみの『世界樹の迷宮IV 伝承の巨神』より『戦乱 吹き荒ぶ熱風の果て』でフィニッシュし、今回のライブは終了となった。

 今回の演奏は、これまでのライブと比較すると、とくにバトル曲が多く演奏されていたこともあり、約2時間に渡るライブもあっという間に終了した印象。ボウケンシャーたちの息もつかせぬ、熱いサウンドの連続に大満足していた様子だった。なお、『世界樹の迷宮X』のサウンドトラックは発売未定とのこと。しかし、公式Twitter(@sq_kouhou)で今後何かしらの情報は公開するそうなので、楽しみに続報を待とう。



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