発売前最後のDIRECTですべてが明らかに

 Nintendo Switch用ソフト『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』。その発売前最後のDIRECT番組となる“大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL Direct 2018.11.1”が、2018年11月1日に放送された。公開された情報をすべてまとめてお伝えしよう。

登場ファイター

 登場ファイター総勢74名(早期購入特典、DLC除く)が確定。新たに参戦するファイターはすべてamiibo化されることも明らかに。
 最後に公開された新ファイターは以下の2名。

【ケン】(『ストリートファイター』シリーズ)
リュウのダッシュファイター。
・『スーパーストリートファイターII X』あたりがベース。
・強昇竜拳は燃える。
・波動拳の形が違う。
・竜巻旋風脚は連続ヒットする。
・地獄車、セービングアタック、コマンドによるキックの変化など、ケンらしいアクションが満載。
・わずかに移動速度が速いなど、近年の性能差もフォロー。
・最後のきりふだはリュウと同様2種類。
 ひとつは神竜拳。相手に近いところで放つと疾風迅雷脚になる。

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【ガオガエン】(『ポケットモンスター』シリーズ)
・プロレス技が主体。
・投げ技がちょっと強い。
・攻撃がヒットすると観客にアピールする(いつでもキャンセル可能)。
・通常必殺技は原作でも得意技としていたDDラリアット。
・上必殺技はクロスチョップ。上昇してから一気に飛び込む。攻撃性能は高いが、操作をミスすると自滅しやすい。
・横必殺技はロープに相手を掴んで投げる。跳ね返ってきたところにボタンを押すと、早いとショルダースルー。遅いと失敗。ちょうどいいとラリアットが炸裂する。
・下必殺技はリベンジ。相手の攻撃を受けると体が燃え、つぎの一撃を強力にして復讐する、ちょっと変わったカウンター技。
・最後のきりふだはハイパーダーククラッシャー改。原作におけるZ技を派手に、スピ―ディーにしたもの。

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スピリッツ

 『スマブラSP』ではフィギュア集めは廃止。その代わり、ファイター以外のさまざまな世界のキャラクターを集める楽しさもある新要素“スピリッツ”が盛り込まれる。
 スピリッツ(それぞれ単体はスピリット)は、ファイターがいろいろなキャラクターから力を借り、パワーアップして戦うことができる代理戦。
 スピリットには山ほどの種類があり、強さのランクが設定されている。一般的なのがNORVICE、ちょっと強いのがHOPE、格別の強さを持つのがACE、桁外れなのがLEGEND。

スピリッツでファイターを強化
 アタッカーと呼ばれるスピリットをファイターに1体つけることができる。するとアタッカーの強さがそのままファイターに上乗せされる。
 またアタッカーにスロットがあれば、サポーターとよばれる支援スピリットをつけることができる。
 アタッカーは身体能力を司り、サポーターはおもにスキルをつけることができる。アタッカーとサポーターをセットにしてファイターをパワーアップする。

敵対スピリッツと戦ってスピリットを入手
 スピリッツを得るためには敵対スピリッツと戦う必要がある。スピリッツボードにさまざまなキャラクターが並んでいるので、戦い相手を選ぶ。するとなんとなくそのスピリットの属性や性格を持った相手ファイターと戦える。

スピリッツの種類
 スピリッツには、属性に対する相性がある。攻撃は投げに強く、投げは防御に強く、防御は攻撃に強い。相手に応じて属性を選ぶのがとても大事。
 毒の床や眠り床などのトラップがあったらサポーターで対策を取ることができる。対戦前にヒントが表示されるので、攻略の手がかりに。

スピリットができること
 スピリットを味方につけるといろいろなことができる。アタッカーのスピリットは育てることが可能。いっしょに戦ったり、おやつをあげたりして強くなる。最大まで強化したら、さらにその先があるスピリットもいる。
 スピリットを現実世界に返すこともできる。お別れになるが、その後台座が残る。台座を組み合わせて新たなスピリットを呼び出すこともできる。
 スピリットは道場や訓練場で鍛えたり、探索場で冒険に出してお宝を得ることもできる。訓練場や探索場は、ゲームを進めていても、電源を切っていても働き続け、成果を得られる。預けたらほったらかしでok。
 amiiboに力を貸すこともできる。お別れになるが、重ねてパワーアップできる。
 スピリッツとの戦いではチャージきりふだが自動でONになる。ゲージの上昇速度に影響するスピリッツも存在する。

つまりスピリッツとは?
 古今東西様々なゲームキャラクターとの疑似対戦?を楽しめる仕組み。ありえない組み合わせ、いろんなシチュエーションのバトルが楽しめる。
 スピリッツには敵にも味方にも、セットの強さが表示される。強いセットがあれば弱いスピリッツを簡単に倒せるが、強さの差が大きいと報酬は減る。ほどほどに釣り合いを取るのがお得。
 セット画面でYボタンを押すと、属性が勝っているアタッカーから見繕ってオススメしてくれる。しかけがある場合は、対策になるサポーターを進めてくれる。
 スピリッツをつけた対人対戦も楽しめる。属性相性があるので、互いに選抜して出し合ったり、2on2で楽しむのがオススメ。

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通信対戦

 本作は仲間で集まってプレイするローカル通信にも、インターネットを回するオンライン対戦にも対応。
 ネットを介するオンラインモードでは、エンジョイ部屋、ガチ部屋などの区別がなく、そのかわり3つの要素でマッチングがなされる。
 誰かと遊ぶときは、優先ルールを設定。優先ルールとは、自分の好みの遊び方を大ざっぱに入力しておくもの。対戦者のいずれかのルールが抽選され、このルールで遊ぶ。あえて優先ルールを設定せず、完全に相手まかせにすることもできる。
 マッチングにおいても、なるべく近いルールで待ち受けている人を探す。

世界戦闘力
 世界戦闘力をオンライン対戦に導入。世界戦等力とは対戦人口から成す逆引きランキングのようなもの。世界戦闘力が10万なら、その人の腕前の目処は、10万人より上ということになる。遊ぶ人口が増えたり、追い抜きがあるので、数値は変動する。歯応えのある対戦を望むなら、どんどん世界戦等力を挙げれば、おのずと真剣勝負になっていく。
 世界戦闘力はファイターごと。使っていないファイターには、もっとも世界戦闘力が高いファイターをもとに、仮の値が入る。
 わざと負けるようなプレイ、通信遮断など強制ペナルティが課される。

通信対戦いろいろ
・同期型通信なので、お互いの距離が近いことを優先する。優先ルールも含め、必ずしも希望と合致するとは限らない。
・世界戦闘力が、全体の中でとくに上位になると、VIPマッチとなる。発売後にゲームバランスの調整を行う場合に、調整班は、VIPマッチにおける戦績を参考にしていく予定。
・オンラインでプレイする人は、必ず“対戦者タグ”を作る。相手を撃墜して勝つと、相手の対戦者タグをもらえる。負けるとなくなるわけではなく、もらえて増える一方。
・ショートメッセージを選び、対戦前後に十字ボタンで選んで送ることができる。自由な文字列ではなく選択制。
・対戦で使うファイターなどを設定しておけば、ゲーム中に何かを進めながら対戦待ちをすることができる。プレイできるモードには制限があるが、モードをいったりきたりしながらでも、裏でマッチングを行い続ける。
・誰かの対戦を観戦できる大観戦は今回も健在。
・1台のスイッチから、タッグを組んで参加できる。この場合、相手もタッグになる。
・とくにフレンドと遊ぶときなどに向く要素として、部屋を作れるようになった。ルールを設定して中に入れば、知り合いどうしで対戦できる。対戦中、待機列、観戦の席がある

スマートフォン連動
 専用部屋では、Nintendo Switchオンラインのアプリを活用してボイスチャットが利用できる。
 スマブラ専用サービス“スマプラス”も開発中。対戦成績など、カウントよりも、投稿された映像を楽しむことを優先したサービス。サービス開始後は毎日更新され、投稿を楽しめるようにする予定。配信は2019年予定。

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アシストフィギュア

 アシストフィギュアの総数は総数は59。今回のDIRECTで公開されたのは以下。
・不来方夕莉(『零 ~濡鴉ノ巫女~』)
・ロビン(『黄金の太陽』)
・漆黒の騎士(『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』)
・ドッスン(『スーパーマリオ』シリーズ)
・スプリングマン(『ARMS』)
・ワイリーカプセル(『ロックマン7 宿命の対決』)
・ハエと手(『マリオペイント』)
・チキ(『ファイアーエムブレム 覚醒』)
・ビンス先生(『絵心教室』シリーズ)
・ガイル(『ストリートファイター』シリーズ)
・アキラ(『バーチャファイター』シリーズ)

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そのほかいろいろなモード

・100人組み手は今回も実装。いろんな戦場で遊べる。音楽も自由に選べる。
・オールスター組み手は、従来は全員出現しないと遊べなかったが、今回は最初から遊べる。その時点で使えるファイターがエンドレスで出現する。
・対戦のリプレイデータを残せる。動画に変換することも可能。
・実績ごほうび“クリアゲッター”がある。ゲームごとにカテゴリーを分け、コミック風のコマ割りにしてある。ボタンを押すと絵が楽しめる。
・さまざまな激闘の軌跡を残す“戦いの記録”がある。対戦の記録はオンオフ個別に見られる。
・対戦者タグは、売って小銭にすることもできる。曲、スピリッツ、スピリッツモードで使うアイテムを買うことができる。
・世界11言語に対応しており、切り替え可能。
・明るさやサウンドの設定は、テレビモード、携帯モード個別で設定可能。自動切り替えしてくれる。
・相手の位置を示すレーダーの大きさを変えられる。
・通信対戦時のみ、チームメイトを半透明にして紛らわしくないようにできる。
・仲間内で1台のNintendo Switchで直接対戦しているときのみ、ファイターの強弱を変えられる。強弱がついている場合、それを示すマークがつく(通信対戦では適用されない)。
・Miiファイターのカスタマイズ、着せ替えが可能。声の設定や、さまざまな服装がある。映像では一例として、イーガ団セット、スプラトゥーン2セット、リボンガールセット、ちびロボセット、レイMkIIIセット、Toy-Conセットが紹介された。

DLC制作決定

 DLCの制作が決定。ダッシュファイターではなく、すべていちからの制作。
 ひとりのファイターとひとつのステージ、複数の音楽がセットでの販売となり、予定価格は1セット602円[税別]。
 いわゆるシーズンパスにあたるファイターパスも用意される。これから発売される5ファイター、5ステージ、それぞれの音楽がセット。で、2500円[税別]。また、ファイターパス特典として、Miiファイター(剣術タイプ)用の『ゼノブレイド2』レックスのコスチュームが付属する。
 DLCの制作には、ソフト完成からなるべく早く着手する予定で、リリース時期は未定。全部出すのに1年くらいかかってしまうかもしれない、とのこと。

早期購入特典“パックンフラワー”

 早期購入特典として、新ファイター“パックンフラワー”がもらえることが発表。
 アシストフィギュアではなくれっきとしたファイターで、毒を吐いたり、シューリンガンを吹いたり、ロングレンジ攻撃をするなどアクの強いアクションを行う。最後のきりふだはボスパックン。
 ソフトの発売より遅れて完成する見込みでで、配信はソフトの1、2ヵ月後になる予定。
 ほかの新ファイターたちと同様、amiiboも発売予定。
 パッケージ版はマイニンテンドーへのゴールドポイント登録をするだけでオーケー。2019年1月31日までにダウンロード版を購入した人も対象となる。
 “大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL Direct 2018.11.1”終了直後からあらかじめダウンロードがスタート。2018年12月9日までは、マイニンテンドーゴールドポイントが通常の2倍となる。

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キャラクターたちがスピリッツと化したきっかけの事件?

 “大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL Direct 2018.11.1”の最後に、すべてのキャラクターたちが実体を失い、スピリッツと化すこととなったきっかけの事件が描かれた映像が公開されている。また、スピリッツに関連したなんらかの新しい遊びが搭載されていることも示唆されているようだ。この部分のみを切り出した映像は、“【スマブラSP】 灯火の星”と題して公開されている。
 本作ディレクターの桜井政博氏いわく、「亜空の使者のようにストーリーが語られるモードがあるわけではない」とのことだが、ではこの映像が意味するものとは……?

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