ソニー・インタラクティブエンタテインメントが運営するネットワークサービス“PlayStation Network”のオンラインID変更機能が2019年初頭に追加される。

 ユーザーが自由に名付けられるオンラインIDだが、これまで再設定は不可能だった。PlayStation Networkのサービスが開始したのは12年前。当時名付けたIDを“若気の至り”と感じているユーザーも多く、変更機能を望む熱心な声は前々から上がっていた。

 そんな本機能をひと足先に利用できる“プレビュープログラム”が11月末まで開催されている(こちらのページから一般ユーザーも応募可能)。実際に体験してみたので、その手順やリスクについて紹介したい。

※今回のレビューはプレビュープログラム時点のものです。本実装時には仕様が異なる可能性があります。
※撮影用に用意したIDを使用しています。

手順やリスクは? PlayStation NetworkのオンラインID変更機能を先行体験_01
元のIDは“ID_before_change”。

 オンラインIDの変更はプレイステーション4を使って行う(PCやプレイステーション Vitaには対応していないので注意)。まずはPlayStation Storeにアクセスし、プログラム参加者に配布されたプロダクトコードを入力。続いてテスト用のバージョンにPS4本体をアップデートすると……

手順やリスクは? PlayStation NetworkのオンラインID変更機能を先行体験_02
手順やリスクは? PlayStation NetworkのオンラインID変更機能を先行体験_03
手順やリスクは? PlayStation NetworkのオンラインID変更機能を先行体験_04

 [設定]>[アカウント管理]>[アカウント情報]>[プロフィール]

 と進んだ先に[オンラインID]の項目が。選択すると利用規約への同意を求められる。こういう画面が表示されるとノータイムで“同意する”を押してしまいそうになるが、そもそも恥ずかしいIDに悩まされることになったのも「オンラインID? そんなもん後から変えればいいよ。それより早くゲームを遊ばせてくれ!」と設定時に規約を読み飛ばしたせいである。熟読しよう。

手順やリスクは? PlayStation NetworkのオンラインID変更機能を先行体験_05
  • 有料の追加コンテンツやゲーム内通過など、ゲーム内で入手済みのコンテンツが利用できなくなる可能性があります。
  • ゲームのセーブデータやサーバー上のランキングデータ、トロフィー獲得のための達成条件など、ゲームの進み具合に関するデータがご利用いただけなくなる場合があります。
  • オンラインとオフラインいずれの状態でも、ゲームやアプリケーションが正しく動作しない可能性が有ります。

(一部抜粋)

 ID変更にはゲームソフト側の対応も必要で、発売日が古いソフトでは問題が生じる可能性があるという。その場合には元のオンラインIDに戻すことも可能だが(1回のみ)、それでもすべてが解決するとは限らないということなので、慎重に決断する必要があるだろう。

手順やリスクは? PlayStation NetworkのオンラインID変更機能を先行体験_06

 利用規約に同意すると、新しいIDの入力画面へ。プレビュープログラム期間中は初回無料で、2回目以降から料金が発生する。PS Plus加入者は500円、非加入者は1000円だ。ちなみに支払いはPlayStation Storeを経由して行う。

 このとき、新しいIDのうしろに古いIDを表示させるオプション(30日間)も選択できる。オプションを選択できるのはこのタイミングだけなので、利用したい人は必ずチェックを入れよう。

手順やリスクは? PlayStation NetworkのオンラインID変更機能を先行体験_07

さて、変更の手順は以上となる。今回は初回無料ということもあり、他のプロフィール項目を変更するような感覚で手軽に設定できた。

 多くのユーザーが待ち望んでいた今回の仕様変更。「テストに協力したい!」、「2019年初頭の本実装が待ちきれない!」という方は、下記ページからプログラムに申し込みできる(11月末まで)。もちろん参加する場合はリスクの確認を忘れずに。

PlayStation.Blog“PSNオンラインID変更機能に関する該当記事”
https://www.jp.playstation.com/blog/detail/7712/20181010-ps4.html

[2018年10月25日22時25分追記]
一部誤植があったため、該当部分を修正いたしました。読者並びに関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。