現代人の必需品となり、生活に欠かせないアイテムとなったスマートフォンも劇的な進化をくり返してきた結果、コモディティ化の波が押し寄せてきている。コモディティ化とは、それまで高い付加価値を持っていた製品が、競合製品の台頭や技術革新、進化の頭打ちによって差別化が難しくなり、どれを手にしても特に違いがないという状態になることである。

 2000年代の中盤にスマホが登場して以降、年を追う毎に高機能化が進んでいった結果、いま市場に出回っている機種はどれもヌルサクな操作感、高速な通信、綺麗な写真が撮れるカメラといったことは当たり前になっており、日常使っている範囲ではそれほどの差を見出せないところにきているというわけだ。

 そんなスマホのコモディティ化の波の中にあって、独自性を貫くことで市場での確固たる地位を確立している製品が、今回紹介する“Galaxy Note9”である。このGalaxy Note9の、どこが他のスマホと一線を画しているのか。発売を前にGalaxy Note9の実機を試す機会が得られたので、ゲーム編集者の目線から見た本機の使い勝手などを紹介していこう。

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ほぼベゼルレスの大画面に、デュアルカメラ、ワイヤレス充電、防水&FeliCa&ワンセグ・フルセグ対応等々と、最近のトレンドは当然のように、しっかりとキャッチアップしている。

 まずは本体をあらためてチェック。最近のトレンドになりつつあるノッチ付き(スクリーン上部にカメラ部の切り欠きが突出したデザイン)ではなく、オーソドックスなスタイルを採用。とはいえ、スクリーン両サイドはエッジ部ギリギリまで追い込んでいるうえ、上下の縁も必用最小限のスペースと、ほとんどベゼルレスといってもいいほどで、薄型大画面狭額縁という最近の。手にした感覚はスマホを持っているというより、画面そのものを持っていると言っても差し支えないだろう。

 今回試用する本体カラーは“ミッドナイトブラック”モデルで、前面、背面に加えフレーム部までブラックカラーで統一。スリープ状態では、漆黒の板といった状態で高級感が感じられるが、反面指紋などが気になるのは、光沢ありのブラックカラーモデルとしてはいたしかたないところ。ホールド感もまずまずといったところだが、画面サイズが6.4インチと大きいために操作時は若干気を使うかもしれない。

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Galaxy Note9のディスプレイ部は、対角が6.4インチ、解像度が縦方向:2960×横方向:1440、画素密度が516ppiという、大画面かつ超高精細の有機EL(Super AMOLED)ディスプレイを搭載。個人的に上下にある余白スペースのバランスが同等に取れているのは好みのデザイン。横持ちしたときに、画面が左右のどちらかに片寄るよりも、センターにあるほうが格好良く見えるからだ。
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画面の縦横比は18.5:9と、ほぼ2:1の比率を実現。ブラウザ使用時も、圧倒的な情報料をひと目で得ることができる。さらにPC版の表示(右の写真)にすれば、これだけの情報量を一度に表示できる。
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※左画像は縦画面で上:ブラウザ・下:Galaxy Note(本機標準のメモ書きアプリ)の分割表示、右画像は横画面で左:YouTube・右:Twitterの分割表示。それぞれ5:5の比率になっているが、表示領域は任意に可変可能。
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端末長辺の両サイドを削ぎ落としたようなエッジデザインを採用。前面、背面とも同じような処理が施されているため、サイドフレーム部の厚みは非常に薄く、そのためにボタン類も極薄タイプとなっている。画像ではわかりにくいかもしれないが、サイド部が回り込んでいるエッジラインの処理は秀逸。このようなデザイン処理は持ちやすさだけでなく、所有する喜びも与えてくれる。
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最近のハイエンドモデルはヘッドホンジャックが付いていない機種が増えてきているが、Galaxy Note9はしっかりと搭載されているので、好みのヘッドホンをそのまま使用できるのもオススメポイント。センターに配されているUSB端子の右側に見えるのはマイク、スピーカー、Sペン。

 大きさをわかりやすくするために、ニンテンドースイッチの本体と比較。ニンテンドースイッチの画面は6.2インチと、数値で言うとGalaxy Note9のほうが0.2インチ大きいサイズになるが、画面比率が異なるため(ニンテンドースイッチは16:9、Galaxy Note9は18.5:9とよりワイド)、単純にどちらが大きいとは言えないが、長辺はGalaxy Note9が、短辺はニンテンドースイッチが大きい。本体サイズでは、縦、横、厚みともにGalaxy Note9のほうがコンパクト。ちなみにニンテンドースイッチ本体のサイズは縦:102mm×横:172mm×厚さ:13.9mm、質量:約297グラム(Joy-Con非接続時)。

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※Galaxy Note9は16対9の画像を横幅いっぱいまで伸ばしているため、上下が切れた表示となっています。

 スマートフォンの心臓部とも言えるSoC(System on a Chip:マイクロプロセッサ、メモリー、ビデオチップなどをひとつに集約したチップ)は、現在のスマホ市場でもハイエンドとされるQualcomm製のSnapdragon845を搭載。このチップは、高性能な4つのコアと省電力の4つのコア、計8つのコアを内蔵することで、高負荷の作業を軽々とこなしつつ、待機時の低電力も両立できるという、まさに優れもの。また、搭載されるメモリーは6GBと、スマホではトップクラス(国内では未発売だが、Galaxy Note9の上位モデルはPC並みの8GBを搭載!)。

 これだけのスペックを備えているなら、現存するスマホのゲームに関してはほとんど問題なく、快適にプレイできるはず。というわけで、さっそくPUBG MOBILEをインストールしてプレイしてみた。PUBG MOBILEはプレイ時に端末スペックに応じて画質が自動で設定されるのだが、本機では“HD画質”が選択されていた。

 スマホでアクション系のゲームをプレイする場合、仮想ゲームパッドを使った操作が一般的で、画面サイズが小さいと指で画面上を覆ってしまい、肝心のゲーム画面が見えづらくなってしまうなんてことも起こってしまうのだが、Galaxy Note9は6.4インチという巨大スクリーンのうえ、ゲーム画面はスクリーンサイズに目一杯表示されるので、指で隠れる部分が少ないのは個人的にポイント高し。

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『PUBG MOBILE』を最高設定でプレイしても,もたつきはほとんど感じられなかったが、プレイしているあいだに本体がほんのりと熱を持ち始めてくる。しかし、「こんなに熱を持ってバッテリーが大丈夫なのかな?」といった高温になることもなく、プレイ後はスムーズにクールダウンしてくれていることが体感できた。これら後述する冷却システムの効果によるものかもしれない。
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ちなみに、『PUBG MOBILE』プレイ直後に端末管理アプリ『CPU-Z』を用いて内部温度を見てみたところ、ac41.9度・battery36.4度だったところ、1分後でac37.2度・battery33.9度、5分後にはac33.2度・battery30.7度と、短時間で温度が下がっていることがわかる。
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USB端子とヘッドホンジャックはもちろん、キャップレス防水を採用。いちいち充電の際に蓋を開け閉めする必要がないが、濡れた状態で電源ケーブルを抜き差しするのは厳禁。別売りのワイヤレス充電器を使えば、端子の状態を気にせずに充電することもできる。
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本機はIP67と、防塵・防水にも対応しているので、お風呂でじっくりと“ドン勝”にチャレンジすることもできそう。
※常温の水道水以外による水濡れ、故障などは保証の対象外になることがあります。また、浴室と外部との気温差による結露などを生じる可能性もあるので、お風呂での使用は推奨されるものではありません。

 しばらく使ってみたところ、便利な点はいくつも見受けられるのに、これといった欠点が見当たらない。筆者は2000年代中盤にスマートフォンが登場する以前、通信機能を持たないPDA(Personal Data Assistant)と呼ばれていた時代から携帯情報端末を使用してきており、ほぼ毎年、端末を変えてきているのだが、ここまで不満の少ない製品に出会えたことはほとんどない。強いて欠点をあげれば、本体サイズが大きめで片手操作が若干厳しいことや、フレームレスに近い狭額縁仕様のため、握り込むようにつかむと画面上に指がかかりやすい、本体が綺麗すぎて指紋の不着が気になるなど、些細なことばかりだ。

 また、画面比率18.5対9(2.05対1)という縦方向にワイドな画面は最近のトレンドでもあり、スマホとして使用するうえでは最高だが、兄弟機とも言えるGalaxy S9+との差別化があまり感じられない部分でもあるので、もっと思い切り“ノート”に割り振って、横方向の解像度を広げてくれると(個人的な希望では画面比率3対2程度)、さらに使い勝手が増すような気もするのだが(ポケットへの収まりや手で持ったときのグリップ感を考慮すると、このサイズがギリギリのところなのかもしれない)。いずれも、使っていてストレスを感じたり、我慢を強いられるような欠点ではなく、それらを補って余りあるメリットが多数、Galaxy Note9には秘められている。ここで、筆者が実際に使ってみて感じたGalaxy Note9のすごいポイントについて、掘り下げて紹介をしていこう。

Galaxy Note9のすごいポイント

  • トップクラスのSoCによって、どんなゲームも快適プレイを実現
  • あらゆる表示を美麗かつ大迫力で再現する有機ELディスプレイを採用
  • 付属するSペンで、アナログ的な便利さをプラス
  • 最高レベルの防塵・防水性能を誇り、バッテリーも大容量を搭載
  • 外部ディスプレイに接続することで、さらに便利な使用が可能