2018年11月21日に稼動開始予定のスクウェア・エニックスとサンライズが贈る新作アーケードゲーム『星と翼のパラドクス』。同作は、ゲームに合わせて可動するインパクト抜群の筺体はもちろんのこと、キャラクターデザインを貞本義行氏、アニメーション制作をサンライズ担当するなど、豪華スタッフ陣が集結していることも話題を呼んでいる作品だ。
本記事では、キャストインタビュー第1弾として、プレイヤーのパートナーとして登場する“アズワン”と呼ばれるキャラクターの中から、ヒカリ役の小松未可子さん、レイカ役の諏訪彩花さんのインタビューをお届け。演じたキャラクターについてのお話から、ゲームの感想まで、ふたりが感じた『星と翼のパラドクス』の魅力を存分に語っていただいた。
『星と翼のパラドクス』キャラクター紹介PV 第1弾
小松未可子さん(こまつ みかこ)
11月11日生まれ。三重県出身。代表作は『モーレツ宇宙海賊』(加藤茉莉香役)、『ガンダムビルドファイターズ』(イオリ・セイ役)など。2012年よりアーティストとしても活動している。文中は小松。
諏訪彩花さん(すわ あやか)
5月27日生まれ。愛知県出身。代表作は『悪魔のリドル』(東兎角役)、『アイドルマスター ミリオンライブ!』(徳川まつり役)など。文中は諏訪。
演じたふたりが語るヒカリとレイカの魅力とは?
――最初に企画を聞いたときの印象はいかがでしたか。
小松オーディションでいただいた資料にスタッフさんの情報が載っていたので「これは大きなタイトルだな」と感じました。私はあまりゲームセンターで遊ぶほうではなかったので、可動する筐体についてお話を聞いたときも「すごい時代になったな」と(笑)。そういう意味で、作品への期待値は高かったですね。
諏訪私も資料でキャラクターのイラストを見たときに「あれ? このキャラクターのイラストの感じ……まさかこれは貞本義行さん!?」と驚きました(笑)。ほかのスタッフの皆さんもすばらしい方ばかりで、すごく気合を入れて作られているように感じたので、オーディションは緊張しました。
小松オーディションは緊張感があったよね。
諏訪控え室でもみんなそわそわしていたというか。
小松「この人、絶対このキャラクター受けるじゃん」という腹の探り合いがあったり(笑)。
諏訪わかる!
――ちなみに、おふたりはほかのキャラクターのオーディションも受けられたのでしょうか。
小松ナギも受けさせていただきました。私は少年のキャラクターがすごく好きで、ビジュアル的にも儚げな雰囲気のあるナギにはときめきました。でも、自分が好きなタイプのキャラクターは、自分の好みが詰まってしまって演じるのが難しく感じるときがあるんですよね。
――好きだからこそ難しいということですね。諏訪さんはいかがですか?
諏訪私はレイカだけでした。
――それぞれ演じられたキャラクターの第一印象はいかがでしたか。
小松貞本さんのイラストから、キュートさと、どこか憂いを帯びているような印象を受けました。でも、台本を読んでみると、とにかく周りを明るくしようとしているような元気なセリフが多くて。それが自分の中では素敵なギャップでした。「大人しくしていればかわいいのに」と言われてしまうようなタイプなんだろうなって(笑)。私は、こういう元気でかわいらしいキャラクターを演じることがいままで多くはなかったので、オーディションのときは悩みましたね。
諏訪すごく意外です。私の中では、元気で明るくて少しボーイッシュなヒロインを演じているイメージでした。
小松こんなに正統派でかわいらしい子を私が演じていいのかなって思ったりしたよ(笑)。
諏訪そんなことないですよ! 小松さんとピッタリだと思います。私の演じたレイカは髪の毛の色が暗くて、表情も凛々しいので「この子はクールビューティーな感じかな?」というのが第一印象でした。それでいて、ミステリアスな感じも漂っていたので、自分的にはとても萌えを感じたのですが、私は性格的にクールという感じではないので、演じるときには気合を入れましたね。けっこうきついことを言っていたり、気が強いところもあるけど、ふと見せる素な感じもドキッとして、演じているうちにレイカのことがどんどん知りたくなりましたね。
――キャラクターを演じる際に意識した部分などはありましたか。
諏訪レイカは感情の起伏が少ないキャラクターなので、最初のキャラクターを作る段階でかなり時間をいただいきました。冷たいわけではなく、真面目だからこそのクールという部分がレイカの魅力だと感じたので、そこのバランスはスタッフさんと相談しながら、何回もやらせていただきました。
小松ヒカリは、彼女自身が無理していない範囲での明るさというか、元気なんだけど元気の押し売りをしすぎないような絶妙なバランスを考えましたね。無理にテンションを上げた感じではなく、なるべく彼女のナチュラルな部分の元気というのを意識して演じました。
――それぞれ演じられたキャラクターと似ていると感じた部分はありますか?
諏訪私はレイカと身長がいっしょなんです! あと、委員長基質というか、レイカは“自分はこうあるべき”と言い聞かせて、がんばっているところがあって。私もじつは部長をやったことがあるので、本質的な部分は遠くなかったらいいなって思っています(笑)。
小松私は親に「黙っていればおしとやかに見えるのに」というようなことを言われたことがあるので、そういう意味では近いかもしれないですね(笑)。あとは……(ヒカリの設定資料を見ながら)“しっかりしていて、バカではない”です(笑)。
一同 (笑)。
――収録されたなかで印象に残っているセリフはありますか。
小松私は「キラキラリーン」ですね。このセリフは、ヒカリを演じるときのチューニングのようなものになっていて、収録当日の朝も家で言ってから、「よし、このトーンでいこう」と出発しました(笑)。
諏訪「キラキラリーン」はけっこう言っていますよね!
小松「キラリーン」のときもあれば「キラキラキラリーン」のときもあったり、テンションが上ったときは“キラ”の数が増えたりするんです。あとはプレイヤーを“ヒーロー”と呼んだりするのが印象的でした。
諏訪ヒカリがプレイヤーのことを“きみ”って呼んだりするのもいいですよね!
小松わかる! 女の子が言う“きみ”っていいよね。
諏訪ヒカリは“きみ”呼びが似合うというか。私もヒカリに言われたいですもん。
小松でも、レイカの“あなた”もいいんですよね。
諏訪そうですか! レイカは「最の高です」とか「最の低です」とか、言葉を分けて言うんですよ。それがすごく印象的で。分けて言うことで、言っていて気持ちいいというか、収まりがいいんですよね。
小松「最低です」ってストレートに言うより、ちょっと柔らかくなるのがいいよね。
諏訪そこがレイカの特徴でもあるので、言っていてレイカの気持ちにより近づけた感じがしましたね。
『星と翼のパラドクス』はクルマを運転するよりも楽しい?
――おふたりともゲームはプレイされたということで、率直な感想を教えてください。
小松筐体には、左右のレバーやペダルだけではなく、サブモニターもあって、初めて遊んだときには「クルマの免許を最近取ったばかりなのに、乗れるのかな?」と心配していたのですが、意外と簡単に乗れました!
――“C3AFA TOKYO 2018”では、見事なプレイを披露されていましたね。
小松ありがとうございます! すごく楽しくて、スピード感がたまらなかったですね。あと、席がテーマパークのアトラクションのように動くので臨場感がすごくて、クルマに乗っているより楽しかったです(笑)。
諏訪 筺体から風が吹いているわけではないんですけど、ロボットが移動している浮遊感を感じられて、すごい爽快感もありました。
小松本当にすごかった! ロボットに乗るという憧れが叶っている感じだよね。
諏訪しかもキャラクターといっしょに戦う感じも素敵ですし。出撃前のタッチ機能がいいんですよ!
小松いっしょにいてくれる感じがすごくするよね。
諏訪作品の世界に一気に入り込めるので、まず一度乗ってほしいですね。
――では、作品を楽しみにしているユーザーに、ゲームのおすすめポイントを教えるとしたらどんなところですか?
小松高速移動したときの爽快感というか、それがとにかく癖になって体が覚えちゃうんですよね。降りてからも乗っている感じがするというか。
諏訪降りた瞬間に「あれ? 私、浮いてる?」みたいな感覚がありますよね。
小松そう! だから「また早く乗りたい……」ってなりますね!!
諏訪ゲームがそんなに得意なほうではない私でも楽しめたので、幅広い方に楽しんでもらえると思います。操作するものが多いので難しく思われがちですが、やってみると意外と簡単ですし、乗っているだけでも楽しめると思います。
小松あと、初めて遊ぶときは「僕は戦いたくないのに、乗らなきゃ行けないんだ……!」という設定を自分に付けると、より楽しめると思いますよ。
諏訪自分の中でストーリーを作ってね(笑)。
小松そして、上達したら「僕には素質があったんだ」と自信が持てるという(笑)。自分だけのそんな物語を考えながら、私は乗っていたので、めちゃくちゃ楽しかったです!
諏訪ひとりひとりのストーリーがありますから。
小松だから、皆さんも乗らないといけない理由を探してから、プレイしてみてください!
――では、演じられたキャラクター以外からパートナーとしてアズワンを選ぶとしたら、どのキャラクターにしますか?
小松難しいけど……ナギ!
諏訪私もです! 絶対被るんじゃないかなと思ってました(笑)。
小松ナギと早くタッチしたいもん。
諏訪わかる! ナギは女子からの人気高そうですよね。やさしい感じで“僕”って言うのがいいですけど、「本当は何か抱えているんじゃないかな?」と思わせるようなところもあって。
小松そうそう! 「私に打ち明けていいんだよ!」ってなります(笑)。
諏訪母性が向いてしまうんですかね(笑)。でも、全員と1回ずつはパートナーになってみたいですね。
小松レイカに叱ってもらいながら成長していくのもいいよね。
諏訪真面目なので最初は距離があるかもしれないですけど、距離を縮めることでいろいろな表情が見られるようなキャラクターなので、皆さん楽しんでいただけるとうれしいです。
小松ちなみに、レイカはタッチしたときに笑うんだよね。
諏訪そうなんです。笑うんですよ! レイカは一見硬そうに見えて、意外な表情を見せたりするので、ぜひ見てもらいたいですね。ヒカリはどうなんですか?
小松ヒカリは、「いつでも私を頼って良いんだよ、ヒーロー!」というテンションだけど、ちょっと弱いところをたまに見せてくるんじゃないかという期待が私の中にあるんだよね。
諏訪アニメPVの中でも膝を抱えているシーンがありましたよね。
小松そうなの! じつはいちばん何か抱えているものがあるんじゃないかと思うと、早くタッチしてあげたいですね。
――そんなアニメーションPVを初めて観たときの感想はいかがでしたか。
小松PVでは、作品の世界観がより伝わってきて、キャラクター同士の関係性なども少しわかるんです。
諏訪ヒカリとレイカがライバル的なシーンもありましたね。個人的には、最後の岩場にヒカリとレイカとナギが立っているシーンがお気に入りです。そのほかにも、世界観や音楽のかっこよさもすごく伝わってきて、全部が見どころだと思います。
小松今後の展開として、ぜひアニメ化してほしいです!
――最後にファンの方へメッセージをお願いします。
小松とにかく1度は乗っていただきたいです。機体のカスタマイズによって乗ったときの感じもまったく違うので、ゲーム玄人の方も楽しめると思いますし、あまりこういうタイプのゲームを遊んだことがない方も楽しめると思います。PVを見ることで、より世界に入り込めると思いますので、ぜひチェックしていただいて、全員のキャラクターたちとタッチしてみてください。
諏訪自分が物語の主人公になったような体験ができるゲームなので、実際に乗ってもらって、爽快なバトルを楽しんでいただきたいです。そして、どのキャラクターも本当に魅力的なので、全員とタッチして親交を深めてもらいつつ、目一杯楽しんでください。