【レビュー&動画】『英雄伝説 閃の軌跡IV』激動の帝国編がついに完結! 多彩かつ魅力的な登場人物たちが織りなす物語の行く末は……!?

『イース』シリーズと双璧を成す、日本ファルコムの看板タイトル『軌跡』シリーズ。その最新作となる『英雄伝説 閃の軌跡IV -THE END OF SAGA-』の魅力を、『軌跡』好きの担当ライターがレビューする。

 2018年9月27日に発売されるプレイステーション4用ソフト、『英雄伝説 閃の軌跡IV -THE END OF SAGA-』(以下、『閃の軌跡IV』)。2013年に始まった『閃の軌跡』第1作から5年を経て、“エレボニア帝国”を舞台とした本シリーズがついに完結を迎える。当記事では、本作に夢中になった結果、ゲームをクリアーした(約80時間楽しませてもらいました!)担当ライターが、ネタバレに配慮しつつ動画も交えながら本作の魅力を紹介していく。

魅力その1:重厚な物語と登場人物

 『閃の軌跡IV』の魅力は何といっても、多彩な人物がくり広げる壮大なストーリーだ。本作は発表当時から「『閃の軌跡』シリーズ完結」と明言されていた通り、これまで明かされていなかった謎や、騎神の起動者たちとの決着がきっちり描かれていく。「えっ、ここで次回作に続くの!?」と驚愕させられた前作のエンディングと比べると、一連の事件がしっかりと解決したうえで結末を迎えることになる。そのため、消化不良がないかを心配している人は安心してほしい。それどころか……いや、これは激しいネタバレになるので言えない、言いたいけれど(笑)。最後までプレイすれば、「おおっ!!」と思えるシーンがあることだけは言っておきたい。

 序盤は、囚われのリィンを取り戻すための準備として、新VII組のユウナ、クルト、アルティナが、同じクラスのアッシュ、ミュゼとの合流を目標として行動開始。その過程で、同級生や先輩たちとの再会、強敵との対決を乗り越えてさらに成長していく。戦争が刻々と迫る中、王道なストーリー展開が楽しめつつ、これまで自分たちを導いてくれたリィンが不在の苦境で奮闘する、新VII組の活躍を見守ることになる。

【動画1-1】新VII組の決意と、囚われのリィン

 メインストーリー以外の、街の人たちとの会話も本作の醍醐味。徴兵が決まったことを嘆く人がいたり、前作で知り合ったモブの男女の仲が少し進展していたりと、それぞれのドラマが楽しめる。徴兵された人は、物語が進むとその街からいなくなるため、否が応でも戦争が近づきつつあることを実感させられる。彼らの話に耳を傾ければ、現在の帝国を取り巻く人々の環境や、政府の動きなどがわかるため、物語の没入感を深める意味でも会話は大切だ。

 歴代の『軌跡』シリーズのキャラクターたちが多数登場するのもうれしい。ただ、本作はあくまで『閃の軌跡』シリーズのため、基本的には一部のイベントでゲスト的に登場するような立ち位置。過度な見せ場こそないが、やはり旧知の実力者たちが頼もしい味方として関わってくる展開は盛り上がる。エステル、ロイド、リィンら主人公組が勢揃いするシーンなどは、シリーズを追いかけてきた人ほど感慨深いものがあるだろう。

 また、直接の登場はなくとも、会話中に特定の人物を指す言葉や名前が出てくることもあるので、ファンは「あのキャラクターはいま、〇〇方面でがんばっているのか…!」などと、状況をうかがい知れるのもポイント。ほかにも、敵やサブキャラクターの中から久しぶりの登場となる人物もいるため、まさにシリーズの集大成といった雰囲気が感じられる。

【動画1-2】歴代の実力者とサブキャラクターたちにも注目!

魅力その2:戦略性の高いバトル

 基本的な戦闘システムは、前作を踏襲。敵の攻撃は苛烈だが、そのぶん“ブレイブオーダー(※特定の能力が一定時間上昇したり、特殊効果を得る)”の効果も高く、バランスは取れている。行動がうまくハマれば優位に、ミスをすると劣勢に陥ったりもするので、ほどよい緊張感で戦闘が楽しめる。また、シリーズでおなじみの“Sクラフト(超必殺技)”など、ド派手かつ強力な技をいつ使うかを見極めるのもおもしろい。

 ちなみに、「早く物語を進めたい!」という人は、難易度をVery Easyにすれば戦闘をサクサク進められる。敵を行動不能にさせる“ブレイク”を発動させやすいので、かなりスピーディー&有利に戦える。ただし当然、ボスの“強敵感”も薄れるので、物語の臨場感を味わいたい人は注意。ボス戦があると予想できるイベント発生地点の直前だけ難易度を元に戻すなど、お好みの環境でプレイしよう。

【動画2】迫力の戦闘シーンと、難易度Very Easy!

魅力その3:やり込み要素も盛りだくさん!

 シリーズ定番の“料理”や“釣り”、人物や敵の情報が埋まっていく各種“ノート”といった、やり込み要素も健在。特定の人物にアイテムを渡してお礼をもらったりもできるので、ちょっとした気分転換や息抜きを気軽に楽しめる。

 また、リィンが復帰してからは、“絆イベント”という、仲間との個別エピソードも楽しめるようになる。こうした絆イベントは、どれも物語を進めるうえで必須ではないが、その人物の掘り下げや、これまでのエピソードの補完にもなるため、極力見ていくことで本作の物語をよりいっそう楽しめるはずだ。とくに新旧VII組と一部の女性キャラクターは、絆イベントをしっかり追っていくことで恋愛関係にも発展させられるので、好きなヒロインと良い関係を築いていこう。

【動画3】大充実のやり込み要素!

壮大な物語を、これからも追いかけたい

 この『閃の軌跡IV』は、『軌跡』シリーズの大きな区切りとなるが、『軌跡』シリーズそのものはまだまだ終わらない。本作で構築された新たな人間関係、人々のつながりは、今後のシリーズでも活きてくることは想像に難くない。そういった要素を今後100パーセント楽しむためにも、これまでのシリーズの集大成とも呼べる本作はぜひ、プレイしておきたい。

 『閃の軌跡』からシリーズを知り、気に入ったという人は、『空の軌跡』など過去のシリーズを遊んでみるのも手だ。順にシリーズを追ってきた人とはまた異なる目線で物語を楽しめることだろう。

 ひとつ確実に言えるのは、これだけ長期にわたって楽しめるRPGは非常に稀有だということ。今後も、新たな主人公による物語の“軌跡”が描かれていくだろう。気が早すぎるが、そんなまだ見ぬ英雄たちの活躍にも期待したい。

 ※本作と同時発売の週刊ファミ通2018年10月11日号(9月27日発売)では、プレイをサポートする特集記事を掲載!



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