木村拓哉・中尾彬・谷原章介・滝藤賢一・[ALEXANDROS]・名越稔洋総合監督が登壇したPS4新作『JUDGE EYES:死神の遺言』完成披露会をリポート

2018年9月10日、セガゲームスは2018年12月13日発売予定のプレイステーション4ソフト『JUDGE EYES:死神の遺言』の完成披露会を開催。豪華キャストが顔をそろえたイベント内容をリポートする。

 2018年9月10日、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが日本国内向けの新作ソフトウェアタイトル映像紹介イベント“PlayStation LineUp Tour”を開催。これに合わせてセガゲームスは、2018年12月13日発売予定のプレイステーション4ソフト『JUDGE EYES:死神の遺言』の発表および完成披露会を開催した。以下では、主人公役の木村拓哉さんを始め、豪華キャストが一堂に会したイベント内容をリポートする。

名越総合監督が語る『JUDGE EYES:死神の遺言』

映像とともにゲーム概要を紹介する、セガゲームス・名越稔洋総合監督

 完成披露会の冒頭には、セガゲームス・龍が如くスタジオ総合監督の名越稔洋氏が登壇。「キャストや物語だけでなく、ゲームは中身が大事」と語り、ゲームシステムや遊びかたの概要がわかる映像を紹介した。この映像は、“リーガルサスペンスアクション”と銘打たれた『JUDGE EYES:死神の遺言』の特徴をまとめたもの。一見すると『龍が如く』シリーズにも似た印象のある本作だが、探偵を主人公に据えており、調査対象となるターゲットの尾行、潜入・探索、多彩な変装、鍵開け、写真撮影機能を使って決定的な証拠を押さえる仕様など、バラエティ豊かな“調査アクション”を収録。もちろん立ちはだかる敵とのバトルも発生するが、ゲーム全体をみたときのアクションのバランスは『龍が如く』シリーズとはかなり異なっているようだ。ちなみに、このバトルについてはスタイルの選択が可能で、華麗な攻撃やパワフルな攻撃など、多彩な遊びかたが楽しめるという。

 また、メインストーリーのほかに“サイドケース”と呼ばれるミッションも用意されており、これをこなして探偵ライフを楽しむことが、ゲームを進める肝になっているとのこと。そのほか、神室町を舞台としたドローンレースや、本格的なピンボール、VRすごろくといった新たな要素も紹介され、メインストーリー以外の遊びもふんだんに盛り込まれていることが伺えた。

驚きの超豪華キャストが勢ぞろい!

主人公・八神隆之役:木村拓哉さん

 ついで登壇したのは、木村拓哉さん、中尾彬さん、谷原章介さん、滝藤賢一さんという超豪華な俳優キャスト陣。主人公・八神隆之を演じた木村拓哉さんは、「ゲームのキャラクターに自分を寄せるということを初めてしてみたのですけども、非常にドキドキしております」とコメント。「『龍が如く』シリーズの存在感はものすごく自分の中に浸透していたので、あのスタジオの皆さんと一緒に、自分もああいう世界に入っていけるのかな。入ったらどうなるんだろう? という想像が膨らみました」と想いを語った。「初めてのことだったので、とにかく驚きの連続だった」と今回の仕事を振り返った木村さんだが、7割程度まで仕上がったゲームトレーラーを観る機会があったとのこと。その際は「あ、自分が動いている!」と驚いたそうで、「興奮はしているんですが、ちょっと照れる」と、率直な感想を披露していた。

源田龍造役:中尾彬さん

 主人公・八神の親代わりとも言える存在の源田龍造を演じた中尾彬さんは、「56年役者をやっているが初めての経験。嫌な仕事でした(笑)」とジョークを交えた感想をポロリ。実際、「初めてのゲームということで、どうやったらいいものか自信がなかったというのもあるし、自分がゲームを遊ぶわけじゃないから見たこともなかった」と、不安があったという。そんなこともあり、オファーがあった際には「すぐに断ろう」と思ったものの、周囲の若いスタッフたちが「ぜひやったほうがいい」と中尾さんを説得。思い直して仕事を引き受けることに決めた中尾さんだが、源田を演じているうちに「どんどん乗ってきた」そうだ。『JUDGE EYES:死神の遺言』の実際の設定とは異なり、昭和25~26年くらいの昔気質の弁護士事務所をイメージして役を演じたという中尾さん。「短い言葉の中に、愛情とかいろいろなものを込められたらいいかなと思っていた」と、自身の演技を振り返っていた。

黒岩満役:谷原章介さん

 エリート刑事・黒田満役の谷原章介さんは、「もともと『龍が如く』シリーズを遊んでいたこともあって、龍が如くスタジオの作品に関わることができて感無量」と発言。「木村さんが探偵役で自分が刑事役ということで、ライバルっぽい立ち位置をやらせていただいたことも楽しかった」とコメントした。ちなみに谷原さんは、キャラクター造形用にモデリングを取るというので「ちょっと痩せなければ」と思い、しばらく食事に気を使っていたという。ところが後日、この件について名越総合監督は「モデリングは後で調整できますので。太らせられるし、痩せることもできます」と説明。それを聞いた谷原さんは、「それを先に言っておいてくれよ! と感じました(笑)」と感想を述べ、大いに会場の笑いを誘っていた。

綾部和也役:滝藤賢一さん

 俳優キャストのパートで最後に登壇したのは、谷原さん演じる黒岩とは対照的なクセのある刑事・綾部和也を演じる滝藤賢一さん。「初めて監督とお会いしていから1年くらいでしょうか。(収録から製品発表まで時間が空いたので)途中で僕は外されたのかと思っていました(笑)」と、ゲームならではの制作スケジュールに触れた滝藤さんだが、「まさか自分がゲームキャラクターをやらせてもらうことが思っていなかったので、本当にうれしかった」とコメント。「(ふだんから)クセのある役がとても多いので、(綾部を演じるに際しては)とくに役作りをすることもなく、いままでやってきたことを丁寧に積み重ねて、やらせていただきました」と自身の役作りを振り返った。

 スケジュールの都合で、ビデオメッセージでの登場となったピエール瀧さん。「羽村京平という人物は、狂暴な極道者。主人公の八神に容赦のない妨害を仕掛けますが物語が進むにつれて、ただの暴れん坊じゃないな、という側面がチラホラと出てきます。ちょっと奥があるぞ、というキャラクターですね」と自信のキャラクターを解説。加えて、「自分が子どものころに見ていたテレビの世界に(演者として)出てくる感覚は不思議だなと思うことがあるのですが、ゲームの場合はそのさらに上。自分がゲームの中に出てくるというのは、ゲームをプレイする側としては非常に贅沢でうれしいお誘いでした」と、今回のオファーに関する率直な感想を述べた。

主題歌/挿入歌を提供の人気バンド[ALEXANDROS]も登壇!

楽曲提供: [ALEXANDROS]のメンバー

 完成披露会の最後に登壇したのは、人気ロックバンド[ALEXANDROS](アレキサンドロス)メンバーの4人(川上洋平さん、磯部寛之さん、白井眞輝さん、庄村聡泰さん)。すでに手前のパートでも楽曲が流れ、アーティスト名もクレジットされていたが、ここで改めて彼らが『JUDGE EYES:死神の遺言』に主題歌:『アルペジオ』および挿入歌『Your Song』を提供することが発表された。

 [ALEXANDROS]への楽曲オファーについて名越総合監督は、「今回は多様性といいますか、ドラマに合わせた楽曲をリクエストし、それに応えてもらいながら、何が起きるのかわからない期待が感じられるバンドだったから」とその理由を語った。一方、登壇した[ALEXANDROS]の川上さんは、(映像と楽曲が合わさったトレーラーを観て)「大興奮でしたね。メンバー全員そして自分たちのスタッフも、これはちょっとヤバいなと興奮して」とコメント。楽曲の仕上がりについて名越総合監督が「(ゲームと)合っているなと感じた」という感想と述べると、それに対して川上さんも「自分で言うのもなんですが、ピッタリだなと思っちゃいました(笑)」と切り返した。

 ちなみに、今回の曲作りについて、「映像を見させていただいたときに、なんとなくイントロみたいなものは浮かんでいた」と語る川上さん。さらに「歌詞を書くときには、あまりその作品に忠実になり過ぎないようにしている」とし、「楽曲を提供するタイトルに関する映像を観たり、ストーリー展開を聞いていく過程で、自分の中から自然に出てきたものが“本当”だなあと思って」と曲作りに当たっての想いを語った。さらにこの件について川上さんは、「それはもしかしたら、(オファーのあった)作品には当てはまらない単語だったりとか、言葉遣いだったりするかもしれないけど、そこに(自分の中での)嘘はないので。まずそれを“どうですか?”とブツけさせていただきました」と、今回にも活かされているタイアップ楽曲作りのエッセンスを紹介した。この説明には名越監督も大いに共感したようで、「確かに(マッチさせることを念頭に置いて)考えするぎると、説明的になっちゃうんですよね。そこにエネルギーがなくて単なる解釈の説明になってしまいがち。感じた中から出てくる言葉って、一見パズルのピースとしては合わなそうなんだけども、その合わなそうな感じが、いいフックになったりするものです」と持論を披露した。

完成披露会の締めにクリエイターたちが語ったこと

 完成披露会の締めとして[ALEXANDROS]の川上さんは、「エンディングの楽曲はゲームをクリアしないと聞けないので、ぜひクリアーしてください」とコメント。主人公・八神役の木村さんは「監督を始め、[ALEXANDROS]のメンバー、キャストの皆さん、本当に制作に関わったすべてのスタッフの力と情熱がこの作品にはきっと込められています。ゲームということで、皆さん(の遊びかた)次第で、ストーリーはいかようにも変わると思いますので、ぜひ思い切り楽しんでほしいです」と、作品に込めた想いを語った。

 名越総合監督は、「本日の発表に併せてゲームの冒頭を遊べる先行体験版を配信させていただいていますが、東京ゲームショウ2018でも新たな情報もお届けいたします。また、“セガなま”の東京ゲームショウ直前スペシャルもやりますので、ぜひそちらのほうもチェックしていただけるとありがたいです」と今後の発表予定を紹介。それに続けて、「ゲームにはこれまで築いてきた歴史がありますが、自分としては“ゲームってこういうふうに遊ばなきゃいけない”とか“こういう楽しみかたがゲームなんだ”みたいな決めつけをあまりしたくないのです。そういう意味では、“エンターテインメントという広い箱の中で、自分は何ができるのか”を、いつも模索したいと思っています。今日の完成披露会にご参加いただいた俳優キャスト・アーティストの皆さんは、それぞれの土台を持ちつつも、エンタメに関してボーダレスな方々だと考えています。そうした方々が集結して出来上がった作品がどんなものになるのか、ユーザーの皆さんにはその目で確認していただきたいと思います」と熱い想いを語り、今回のイベントを締めくくった。



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