2018年9月27日発売予定のNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)用ソフト『すばらしきこのせかい -Final Remix-』。ニンテンドーDS版からさまざまな部分がブラッシュアップされ、新規要素も追加されている本作のプレイインプレッションをお届け!
なおファミ通.comでは、2018年9月3日23時59分まで、『すばらしきこのせかい』に関するアンケートを実施中。こちらもぜひチェックしてほしい。
『すばらしきこのせかい -Final Remix-』プレイリポート
私にとって『すばらしきこのせかい』は、ニンテンドーDSで発売されたソフトの中でもとくにお気に入りの一本。画面をこする、つつく、なぞる、といった直感的な操作で楽しめるバトル、スクウェア・エニックスならではの奥深い世界観と先の読めないストーリー、野村哲也氏がデザインした個性豊かなメインキャラクター、そしてコンポーザーの石元丈晴氏による一度聴いたらクセになるボーカル曲の数々。これらが織りなす唯一無二のプレイ体験は、発売から11年経ったいまでも強く印象に残っています。今回、発売に先駆けて本編の冒頭、および新規追加シナリオ”A NEW DAY”に少し触れる機会が得られたので、そのプレイインプレッションをお届けします。
まずは、オリジナル版を知るプレイヤーならいちばん気になる部分であろう操作感について。携帯モードで遊ぶときは、タッチ操作でオリジナル版とほぼ同じ感覚でプレイできます。といっても、2画面から1画面になっているので、主人公のネクとパートナーは同じフィールドで戦うことになります(オリジナル版は2画面に分かれて別々に戦っていました)。パートナーに関わる操作は、スマホアプリ『すばらしきこのせかい -Solo Remix-』のものを継承。シキなら敵をタップ、ヨシュアなら空間を上から下にスラッシュ(短くスワイプすること)、といった具合で、ネクとパートナーが画面狭しと動き回る迫力、上手に連携攻撃させられたときの充実感は本作ならでは。
TVモードやテーブルモードで遊ぶときは、Joy-Conを使用することになります。Joy-Conでの操作を選択しているときは、画面にポインターが表示。Joy-Conを傾けるとジャイロセンサーが反応してポインターを動かせます。タッチやスラッシュといった動きは、このポインターの動きとボタンの入力の組み合わせで行うわけです。さらに、Joy-Conでは、R(またはL)ボタンを押しながらスティックを倒すと、ポインターの動きとは独立してキャラクターを動かせます。このおかげで、攻撃しながら敵の攻撃を回避、といった動きがタッチ操作以上にやりやすくなっていて、私はこちらの操作のほうが好みでした。
Joy-Con操作中は、もう片方のJoy-Conでパートナーを操作できる、“おすそわけプレイ”が可能となっています。操作時のパートナーは、専用のバッジを3つ持っていて、ネクと同じようにそのバッジを使って攻撃を行います。適当に動かしているだけでもそれなりに立ち回れて、パートナーはどれだけダメージを受けてもHPが減ることはないのもポイント。本作を遊んだことがないプレイヤーといっしょでも、ワイワイと楽しめそうでした。
“A NEW DAY”は、こちらの記事でも紹介している通り、おしゃれで賑やかな死神のココが登場。本編クリアー後、ネクがビイトとともに死神ゲームのハードモードに挑戦することになります。遊べたのは少しでしたが、シキの参加を匂わせるシーンもあったりと、物語の展開には目が離せませんでした。ハードモードと言われるだけあって、出現するノイズ(敵)が強くバトルの難度はかなり高め。既報にもあるように、バトル開始時にさまざまなミッションが発生することがあり、本編よりもスリリングな戦いが楽しめました。
今回の試遊では、懐かしさを感じつつも「スマホが普及し、多くのプレイヤーがタッチ操作に慣れているいまの時代にこそ、再評価されるべきゲームなのでは!?」と思ったりもしました。『すばらしきこのせかい』の代名詞とも呼べる名曲の数々は、本作用のアレンジ版とオリジナル版の両方が収録されていて、いつでも切り替えが可能という豪華仕様。バッジやシークレットレポート集め、ミニゲームの枠を超えて遊び込める“マーブルスラッシュ”など、遊びごたえも満点。『すばせか』未体験のプレイヤーはもちろん、プレイ経験がある方にもオススメの作品です!