いよいよ第4弾の新カードパック『モンスターもりもり物語(ストーリー)』の配信日を迎えたということで、本作のプロデューサー・二木(ふたぎ)達博氏に注目ポイントを訊いてみました!

 『ドラゴンクエスト』シリーズのキャラクターやモンスターのカードを駆使してバトルする、スマートフォン&PC(Yahoo!ゲーム)向けの対戦デジタルカードゲーム『ドラゴンクエストライバルズ』。いよいよ第4弾となる新カードパックの『モンスターもりもり物語(ストーリー)』が、2018年8月24日より配信開始! ということで、本作のプロデューサーであるスクウェア・エニックスの二木達博氏に、その魅力と注目ポイントについて訊いてみた。

『ドラゴンクエストライバルズ』プロデューサーの二木達博(ふたぎたつひろ)氏。

――2018年8月17日に放送された“公式生放送Vol.8”でも、第4弾の新カードパック『モンスターもりもり物語(ストーリー)』の全カードが発表されて盛り上がりましたが、ついに配信を迎えました! そこで気になったことをお聞きしていきたいと思います。まずはテリーですが、ゾンビ系ユニットがメインということに驚きました。いままでのイメージから、勝手に「ドラゴン系かな」と思っていまして……。ほかにも、セシカのスライム系、ミネアのドラゴン系など、その系統はどのように決まったのでしょうか?
二木 じつは初期段階から、種族系の弾を出そうと考えてはいました。いままでのカードパックでは、テリーの専用カードにぼうれい剣士などのゾンビ系のカードをいくつか入れていたので、これまで積み上げてきた系統を、グッと伸ばす形で第4弾のカードを設計したんです。
――以前に、立ち上げの時点でかなり先のロードマップまで作っていたと伺いましたが、第4弾の設計も、本作を立ち上げた時点である程度は見えていたのですか?
二木 そうですね。「じゃあ、テリーのドランゴはどうなの?」と思われる方もいると思いますが(笑)。そこは、予想をいい意味で裏切っていこうという狙いもあって。
――見事に予想を裏切られましたね(笑)。ところで、各系統を得意とするリーダーは、スライム系がゼシカとアリーナとトルネコ、ドラゴン系がミネアとククール、ゾンビ系がテリーとピサロになっています。トルネコは系統特化ではなく、“メタルボディ”を活かすようなリーダーになるのでしょうか?
二木 トルネコは少々特殊かもしれません。スライム系ではありますが、はぐれメタルなど、メタルボディを持ったユニットを強化していくのがコンセプトになっています。
――めちゃくちゃ強くないですか?(笑)
二木 “たね”を使えば、相手も倒しにくくなりますしね。さらに、 “ハードメタルボディ”も新たな能力として追加しました。メタルボディは攻撃力3以下のダメージを1にする能力でしたが、ハードメタルボディは攻撃力5以下のダメージを1にできるんです。
――それは、かなり固いですね。
二木 ですが、ハードメタルボディを持つカードもかなり限られているので、それを使ってどう立ち回るか。そこがポイントになると思います。
――カードの中には、場のユニットをメタルボディかハードメタルボディのユニットに変えるような能力を持つカードもあります。第3弾の宝箱から取れるカードもそうでしたが、トルネコはけっこう運が絡むようなカードが多くある印象を受けます。
二木 予測しなかったことが起こるという点も、デジタルカードゲームの魅力のひとつだと思います。トルネコを設計したときは、そのあたりのおもしろさを追求できるリーダーにしようと考えていましたね。

――トルネコは、理想通りにバトルを展開できればかなり強くなりそうです。ちなみに、第4弾ではテンションスキルが変化するリーダーもいるようですね。
二木 テンションスキルが変化するリーダーは、ピサロ、ミネア、ククールの3人ですね。ピサロはピサロナイトの代わりに、攻撃力3・HP3のミイラおとこを召喚できるようになるのですが、より大きく変わるのはククールとミネアです。ククールは、レジェンドレアのグレイナルを召喚したときに手に入る“竜戦士の装具”というカードを使うと、テンションスキルが“英雄竜の祝福”に変わります。これには、HPを3回復するという既存の能力に加え、倒されたドラゴン系ユニットを1体、ランダムで蘇生させる能力があるんです。ミネアは、いっかく竜のユニットカードを使うとテンションスキルが“竜の導き”に変わり、“デッキの中からドラゴン系ユニットをランダムで1枚手札に引き寄せてコストをマイナス1”という能力に変化します。つまり、このふたりは新たなテンションスキルを使うことでドラゴン系ユニットに特化したデッキを作れるんです。
――ククールの竜戦士の装具は、テンションスキルを“英雄竜の祝福”に変えるだけでなく、ククールのHPも8回復するということで、ククールの回復手段がさらに増えました。第3弾ではククールのカードが少し強い時期もありましたが、第4弾はいかがでしょうか?
二木 第4弾では、パワフルバッジを使って手札の系統ユニットをどんどん強化していけます。バトル後半になるほど1ターンで与えられるダメージが増えていくので、ククールもあまり回復を重視しているとユニットが育たず、ジリ貧になっていくと思いますよ。

――やはり、新要素のパワフルバッジが重要になってきそうですね。ちなみにパワフルバッジではありませんが、テリーに新たな武器カードが追加されました。
二木 “じごくのサーベル”ですね。この武器のいいところは、攻撃力が4あるという点です。ネクロバルサや牙王ゴースネルなど、テリーの攻撃力が4以上で発動する能力を持つユニットが多いので、じごくのサーベルがあれば、地形などを使わずとも、この条件を満たせるんですね。コストは8と高いのですが、ゾンビ系ユニットが倒されるたびにコストが1減少していきます。なので、ゾンビ系ユニットを主体にしたデッキの主力武器、という位置づけになります。
――テリーのレジェンドレアも黒騎士レオコーンというゾンビ系ですが、ゾンビ系ユニットに速攻を付与する能力を持っています。場だけでなく、手札やデッキすべてのゾンビ系に速攻が付与されることになりますが、これはかなり強力では?
二木 そうですね。ただ、これもコスト8と高めとなるので、終盤のフィニッシャー的な役割と考えていただければ。黒騎士レオコーンを出したつぎのターンでユニットを一気に展開して勝負を決める、という感じでしょうか。

――これまでは、「このリーダーを使いたい」というところを起点にデッキを構築していく流れが主流だったと思いますが、第4弾では「この系統を使いたいからこのリーダーにしよう」と選ぶ人が増えそうですね。
二木 そうなればうれしいですね。「ドラゴンはやっぱりカッコイイよね!」と、男心をくすぐられたからミネアを選ぶような(笑)。
――個人的には、ドラゴン系をテリーで使えないのが残念です(笑)。
二木 第4弾のテリーはゾンビ系ということで。ぜひ今後にご期待ください。
――スライムと言えば、トルネコはハードメタルボディなどが中心ですが、スライム系のユニットも多いですよね。スライム系のパワフルバッジも有効となると、たねに加えてバッジ効果も乗せられるトルネコは要注目かもしれません。
二木 トルネコの専用カードにスライム系のパワフルバッジはなくて、メタルボディ系の能力に関係するものが多いんですよね。共通カードでスライム系のパワフルバッジを持つユニットを使えば、構築次第では強力なデッキが作れると思います。ぜひ、探してみてください。
――楽しみにしています! 第4弾も加えると、これでカードは何枚くらいになるのでしょうか?
二木 リリース段階で400枚近くあって、第2弾で107枚、第3弾で111枚増えて、今回も117枚は増えているので、全部で750枚くらいでしょうか。
――そこまであると、デッキの構築も多彩になりそうです。構築といえば、系統強化がくるとは思わず、第1弾のレジェンドレアのドラゴンを砕いてしまいました。
二木 “勇者杯2018夏”で第4弾を発表したときに「ドラゴンも活躍しますよ」と言ったことで、バランス調整チームから怒られまして。第4弾ではドラゴン系カードが増えたので、ドラゴンだけを強調するようなことを言うな、と。もちろんドラゴン系デッキを構築する際に、ドラゴンは重要なカードになると思うのですが、絶対に必要というわけではありません。ただ、強力なカードなので、持っている方はぜひデッキに入れていただければ!

――強力なカードといえば、第4弾の共通カードのレジェンドレアであるオルゴ・デミーラは、新しい仕組みを持っていますね。
二木 オルゴ・デミーラは、倒されるたびに形態が変わって手札に戻る仕組みになっています。『ドラゴンクエスト』シリーズのボスは形態変化するモンスターが多く、第3弾で登場したデスタムーアも当時、「形態が変わるんじゃないか」という声をいただきました。ということで、待望の形態変化の登場です。ちなみに、オルゴ・デミーラは形態が変わるたびに系統が変化します。最初はドラゴン系で、第2形態は人型なので系統はないのですが、第3、4形態がゾンビ系になります。
――ドラゴン系、ゾンビ系どちらのデッキにも入れやすいレジェンドレアですね。これ1枚で、実質4枚のレジェンドレアを使えるということになるのですか?
二木 りゅうおうのように、倒されたらすぐにつぎの形態が展開するわけではなく、いったん手札に戻るので、場に出すにはコストがかかります。そこが悩みどころにはなると思います。

――“勇者杯2018夏”を見ていて思ったのですが、ネルゲルやダークドレアムなどの強力なユニットが場に出てきたときの盛り上がりはすごかったですよね。オルゴ・デミーラも、対戦の場をかなり盛り上げてくれそうです。
二木 たとえばダークドレアムなどは、観客として見ている側からすると、盤面を一気にひっくり返す、わかりやすくて強いカードだと思います。しかし、プレイヤー側から見るとリスクがあり、いつでも出せば強いというものではないので、そこに読み合いや駆け引きがあるんですね。それも含めて、オルゴ・デミーラがいいカードになるとうれしいです。
――第4弾が配信されて、今度は“勇者杯2018秋”が行われます。このペースだと、1年に4回は全国大会があるということになりますが、今後もこのペースで開催していくのでしょうか?
二木 そのつもりですが、まずは“勇者杯2018秋”を楽しみにしていただければ。
――2018年9月のランクマッチが大きな勝負の場になりそうです。そういえば、2018年7月からランクマッチでの勝利ボーナス報酬が実装されました。このことで、ランクマッチの盛り上がりは変わりましたか?
二木 フリーマッチの割合が減って、ランクマッチの割合が格段に増えましたね。ランクマッチでは、ランクを上げること以外にも、勝ち数を重ねることで得られる報酬を求めている方が多いと感じました。それを踏まえて、8月からランクマッチ報酬の常設化を行ったという経緯があります。これまでは、1日3勝の勝利報酬を求めて対戦するあいだにデイリーボーナスも併せて達成するのがメインだったと思うのですが、それが済んだプレイヤーはランクを上げるくらいしかすることがないという方も多くて。そこで、ランクマッチ報酬を導入しました。今後も、継続してプレイするモチベーションを持てる施策を入れていきたいと考えています。
――期待しています! 第4弾配信を迎えたいま、プレイヤーの皆さんにひと言お願いします。
二木 2018年8月24日の第4弾カードパックでまた楽しみ方が広がると思いますので、いままで遊んでいたプレイヤーも、これを機会に遊んでみようというプレイヤーも、みんなでワイワイ対戦してほしいですね。そして、ぜひ“勇者杯2018秋”のオンライン予選にも挑戦していただければ!

 週刊ファミ通2018年9月6日号(2018年8月23日発売)でも、第4弾カードパック『モンスターもりもり物語(ストーリー)』の最新情報を掲載。各リーダーの戦術解説などを紹介しているので、あわせてチェックしてほしい!