Switch版『斑鳩 IKARUGA』などを配信する“Pikii(ピッキー)”を取材。新潟から世界に向けて珠玉のゲームを送り出すインディーゲームパブリッシャーに迫る

アーケードゲーム『斑鳩 IKARUGA』のNintendo Switch版を配信したPikii合同会社とはどのようなメーカーなのか。

 多数のインディーゲームを配信してきた、Pikii合同会社(以下、Pikii)をご存知だろうか。任天堂のハードを中心に、良質なインディーゲームを送り出すメーカーだ。2018年からパッケージ版の販売も始め、5月にアーケードゲーム『斑鳩 IKARUGA』のNintendo Switch版を配信。いま注目を集めているPikiiとは、どのようなメーカーなのか、話を伺った。

プロフィール

齋藤裕介(さいとうゆうすけ)

デベロッパーとプラットフォーマーをつなぐため、日々世界中を飛び回るアシスタントディレクター。

新潟から世界を目指し良作ゲームを配信!!

――Pikiiはいつごろ設立された会社なのでしょうか?

齋藤裕介2012年11月に、新潟市で設立されました。世界中の魅力的なゲームを日本のゲームユーザーの方に、日本の魅力的なゲームを作っているクリエイターの方々を世界中のゲームユーザーに知っていただくことを目的としています。

――現在、スタッフは何名ですか?

齋藤裕介事務所に常駐しているスタッフと、ほかの場所にいるスタッフも含めて、8名で営業しています。

――社内で開発も行っているのでしょうか?

齋藤裕介機材は揃えてあるのですが、現状は開発会社に依頼しています。開発と販売を分けておくほうが、開発されている方もやりやすいのではないかと考えています。

――お忙しそうですね。

齋藤裕介そうですね、デベロッパーの方々が情熱をもって製作されている作品を、ベストな形で世に送り出せるよう、我々も日々試行錯誤しております。

――Pikiiという社名の由来は?

齋藤裕介もともとは“こだわる”という意味の単語です。もちろん発売するゲームにこだわっているのですが、日本のユーザーがどのようなゲームを望んでいるか、取り扱うタイトルが日本のユーザーに合っているかどうか、というところを見極めることに“こだわる”という意味で作られた造語です。

――提携しているニカリス社とは、どのような関係でしょうか?

齋藤裕介もともと、ニカリス社のゲームは、日本の市場に合ったものが多いという認識でした。そこで、私たちからコンタクトを取ったところ、彼らも日本市場に向けて自社のゲームを出したいと考えていたようで、日本での発売を任せていただいています。いまはニカリス社のゲームが多いのですが、それ以外にもおもしろいゲームを作られているクリエイターが、世界中に大勢いらっしゃいます。その方々とも仕事をしてみたいですね。

会社を大きくして地域活性化に貢献!?

――Pikiiが初めてリリースしたタイトルは何でしょうか?

齋藤裕介ニンテンドー3DS版『洞窟物語』です。ニカリス社が欧米で発売したゲームなのですが、とても魅力的で、私個人もプレイしてとても楽しめました。これが日本で発売されたら喜ばれるのではないかと。ただ、それらを世に出すうえで、まずはPikiiという会社がもっと知られていないと、ゲームにも日が当たらないとも考えております。新潟のPikiiという会社を、知っていただける機会を作りつつ、その中でおもしろいゲームがあるんだというところを見てもらいたいですね。

――5月30日に配信された『斑鳩』は、とくに注目を集めていますね。こちらのタイトルは、どのような経緯で配信されたのでしょうか?

齋藤裕介じつは、ニカリス社が欧米での配信を進めておりまして、その縁で日本国内での配信を委託されました。多くの方々に社名を知っていただき、弊社としても幸運なことだなと思います。

――Pikiiの今後の展開などをお聞かせください。

齋藤裕介今年は東京ゲームショウに初めて出展をいたします。そこでも皆様にPikiiという社名と、取り扱っているゲームに触れていただければと。出展タイトルも複数検討していますし、ほかにも年末までに発売、配信を検討しているタイトルも複数あります。それと現在、新潟市内にコンピューターの専門学校がいくつかあります。ゆくゆくは弊社が大きく成長して、そうした専門学校を卒業された方々の受け皿になることで、地域の活性化に貢献できればと考えています。いまはそのための周知活動という意味もありますので、ぜひ新潟のPikiiという会社を覚えていただき、我々のこだわりがつまったゲームをたくさんの方にプレイしていただきたいです。

写真左は、ニカリス社のタイロン・ロドリゲス氏。ピッキーとの関係が深い海外企業だ。

斑鳩 IKARUGA
機種:Nintendo Switch
配信日:2018年5月30日配信
価格:1500円[税抜](1620円[税込])
備考:ダウンロード専売

今後のリリース予定

Blade Strangers(ブレード ストレンジャーズ)
機種:Nintendo Switch/プレイステーション4
発売日:2018年8月30日発売予定
価格:各4000円[税抜](各4320円[税込])
備考:ダウンロード版は各3700円[税抜](各3996円[税込])

『海腹川背』などの作品がゲスト参戦する、対戦格闘ゲーム。

Crystal Crisis(クリスタル クライシス)
機種:Nintendo Switch
発売日:2018年秋発売予定
価格:未定

パズルゲームに、対戦格闘の要素をプラスした作品。他のゲームや、手塚治虫作品のキャラクターが登場する。



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