ナワバリバトル最強の座をめぐり、我こそはというイカたちがぶつかり合う“スプラトゥーン甲子園”。その4回目となる“第4回スプラトゥーン甲子園”が、2018年7月28日に開幕を迎えた。
『スプラトゥーン2』を用いた大会としては2回目となる中、全国のイカたちを取り巻く環境は前回から大きく様変わり。ブキの追加やバランス調整があったことはもちろん、新たにタコも参戦し、これまでとはひと味違うバトルが期待されてのスタートだ。今回は、過去最大規模となる全国12ヵ所で地区予選が開催される。本稿では、開幕から大きな盛り上がりを見せた東海地区大会(場所:愛知県名古屋市 テレピアホール)のDAY1とDAY2の模様をお届けしよう。
なお、大会のルールや対戦ステージについては、「第4回スプラトゥーン甲子園」の特設サイトでチェックしてほしい。
また、今年もスプラトゥーン甲子園 公式ファンブックの制作が決定! 現地リポートや出場全チーム名鑑、優勝チームのインタビューなどを掲載予定だ。今冬発売予定、乞うご期待!
DAY1:開始早々波乱の展開に!? ウデマエと個性をぶつけ合う激闘、プレイボール!
スプラトゥーン甲子園といえば、これまでは屋外で開催されることが多かったのだが、第4回は全会場が屋内での開催となる。東海地区大会の会場となったのは、愛知県名古屋市の“テレピアホール”。会場には朝早くから多くのヒトが集まり、あっという間に満席に! 立ち見も含めて大勢が見守る中、華々しくスタートした。
大会の進行役を務めるのは、おなじみの暴徒さんやコーリーさん、山川智也さんのほか、今回から加わった声優の青木瑠璃子さんと、新人MCのわたなべ麻衣さんだ。熱心な『スプラトゥーン』ユーザーとして知られる青木さんはプレイヤー目線で、『スプラトゥーン』は始めたばかりというわたなべさんはビギナー目線で、試合を追いかけていくことに。
試合が始まると、いきなりハイレベルなバトルが展開し、会場はすぐさまヒートアップ。ソフトの発売から1年が経過し、ブキやステージを研究し尽くしている選手が多く、これぞ甲子園というプレーが続出した。一方で、アピールのポイントがバトルのウデマエだけではないのが、スプラトゥーン甲子園。ステージ上でのコメントやキャラ作りをバッチリとキメている選手も多く、サーモンランのコスプレで登場した子どもチーム“名古屋めし”や、和装で登場し巾着からamiiboを取り出す姿が印象的な“ck☆碁会所”、過剰なまでの筋肉アピールを見せる“食う寝る所に住むゴリラ”など、濃いメンツが続々と登場して会場を盛り上げた。
各ブロックのトーナメントが進み、準決勝は“ボールド半端ないって”対“イノセンス”と、“これが…射程だ…”対“るんるん日和”という構図に。中でも観客の注目を集めたのは、前回の東海地区大会優勝チーム(イカス屋台で優勝)である“イノセンス”だ。ここまで、追いつめられる場面はありながらも、試合終盤で自力の強さを見せてふんばり、着実に勝ち上がってきた。対する“ボールド半端ないって”は“イノセンス”に憧れを抱きながらも倒す気満々というチームだ。
お互いに高い攻撃力を見せ、ときには4人が倒されるという状況も生まれる中、勝負は3戦目までもつれる。3戦目の舞台は、スメーシーワールド。中央付近での激しい攻防が続いた後、中盤から“ボールド半端ないって”が優勢に。相手に攻め込ませない立ち回りを見せ、そのまま守り切って勝利するのだった。
一方、“これが…射程だ…”対“るんるん日和”の試合は、ハイパープレッサーの的確な狙いや、味方が動きやすい状況を作って自分たちのペースに持ち込んだ“これが…射程だ…”が制した。
決勝戦は“ボールド半端ないって”と“これが…射程だ…”がぶつかることとなった。試合前のコメントでは、“ボールド半端ないって”は「緊張している」と言い、“これが…射程だ…”「ワクワク感が強い」と返す。対象的な様子の2チームだが、試合が始まるとその空気はガラリと変わる。1戦目のステージは、コンブトラック。序盤から“ボールド半端ないって”がグイグイ押し込み、さらにキューバンボムピッチャーで相手の進行を許さず、危なげなく先取する。2戦目のステージは、バッテラストリート。ここで、“ボールド半端ないって”がこれまで以上に攻撃的な戦い方を見せ、つぎつぎと相手を倒しながら塗り進め、一気に2本目も勝利するのだった。
見事、東海地区代表となった“ボールド半端ないって”は、試合後「事前の練習ではバッテラストリートで負けたことがなかった」とコメント。このステージを引いた瞬間に、勝利を確信していたようだ。ちなみにこのチーム、3人が15歳で1人が14歳と、かなり若いメンバー構成となっている。
東海地区大会DAY1優勝チーム“ボールド半端ないって” インタビュー
Q:今日戦っている中で、「これは優勝できるな」と思ったタイミングは?
A:準決勝の“イノセンス”戦ですね。打倒“イノセンス”を掲げてやってきたので、あそこで勝てたことで「これはいける」と思いました。
Q:基本的なブキの編成は、どのように決めたのでしょう?
A:もともと、ボールドマーカーを入れていましたが、いまの環境を見て、シャープマーカーネオをふたりに増やしました。最初は、このチームの特徴はボールドマーカーだろうということでチーム名を考えたのですが、途中でブキ編成が変わってしまいました……(笑)。
Q:連携はバッチリという印象ですが、練習はどのように?
A:あえてボイスチャットを使わずに練習試合をして、声掛けなしでも連携が取れるようにしました。本番はいっぱい声を出してたんですけど、その練習があったから、よりしっかりと連携できたと思います。
Q:では、全国決勝に向けて意気込みをお願いします。
A:絶対に全国とります! よろしくお願いします!
お楽しみはバトルだけじゃない! みんなで楽しめる“イカス縁日”にも注目!
試合観戦以外のお楽しみスポットも甲子園の見どころだ。今回は“イカス縁日”と題して、さまざまな企画が実施されている。フリープレイでは、『オクト・エキスパンション』のジョシリョ区駅にチャレンジでき、見事クリアすればパネルに名前を掲示してもらえるのだ。さまざまなブキを持ったタコゾネス軍団が相手という難関ステージだが……ウデに自信のある方は、挑戦して女子力の高さをアピール(?)してみよう。ほかにも『太鼓の達人 Nintendo Switchば~じょん!』の「スプラトゥーン2メドレー」を遊べるコーナーや、スメーシーワールドを背景に好きなブキを持って記念撮影ができるフォトスポットなどがある。もちろん、今後の各会場でも実施されるので、現地へ足を運んだ際は、ぜひエンジョイしてほしい。