2018年7月26日、Appleは米国で先行リリースしていたマーケティングツール“Search Ads”の日本版をローンチ(韓国、フランス、ドイツ、イタリア、スペインでもローンチ)した。これは、ユーザーがApp Store内のアプリケーションを検索する際に欲しいアプリを見つけやすくするための検索広告ツールで、デベロッパー向けに有料で展開される。

 増え続けるアプリケーション市場をいかにマーケティングを行い、製品を適切なユーザーに届けるのか、そのプロモーションはデベロッパーにとっては大きな課題だが、Search Adsでは強い関心を持ったユーザーに向けて低コストでアプローチできるのが特徴。料金体系はクリック型課金となっており、ニーズに合わせてプランを選択可能だ。プランは、ユーザーのインストール分についてデベロッパー側に費用が発生する“Basic”と、ユーザーが広告をタップした際にデベロッパー側に費用が発生する“Advanced”の2種類となっている(より費用を抑えられる“Basic”に対して、“Advanced”は多機能)。

 App Storeについては、iOS11へのアップデート時に、アプリのランキング表示の変更や“Today”のオススメ機能など、ユーザー体験が劇的に変わったが、今回の“Search Ads”の日本版ローンチが国内のユーザーアクティビティにどのような影響をもたらすのか、今後の動向に注目だ。

AppleのApp Store向けマーケティングツール“Search Ads”が日本でもローンチ。ゲームユーザーのiOSアプリ探しが変わる?_01
Search Adsを利用したアプリケーションがユーザー検索によって表示された例。検索結果の上部に“Ad”の表記とともに表示されていることがわかる。