マリオ+ラビッツ=男泣き!? 君はE3で流れた感動の涙を知っているか? Davide Soliani氏インタビュー【E3 2018】

『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』ディレクターのDavide Soliani氏にインタビュー。昨年のE3 2017で流れた涙の真意をうかがった。

 男泣きは、かっこいい。何かを成し遂げた男が流す感動の涙ならなおさらだ。

 そんな最高の表情を全世界に向けて配信されたクリエイターがいる。『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』ディレクターDavide Soliani氏だ。

 その瞬間は、昨年のE3 2017 Ubisoftカンファレンス中に訪れた。『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』が初めて発表され、ゲストの宮本茂氏の口から「同じ開発者であり、ライバルです」とDavide氏の名前が語られる。そしてカメラが客席を映したとき、そこにはうるんだ目をした彼の姿が……。

 ゲームでなくとも、何か創作を経験した経験のある方なら、Davide氏の心情を慮り「ああ、本当によかったねえ……」と頷いてしまうのではないだろうか。

 それから1年経ったE3 2018にて、Davide氏に改めてインタビューを実施。当時の心境や、6月26日配信のDLC『ドンキーコングアドベンチャー』についてお話をうかがった。

『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』は、マリオやピーチ姫とUbisoftのキャラクターであるラビッツが手を組み、武器を使って戦うターン制のストラテジーゲーム。

どちらかというと骨太な難易度で、ジャンル慣れしているゲームファンがプレイしても、頭を使う楽しさを存分に味わえる。

『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』ディレクター Davide Soliani氏
(文中ではDavide)

――昨年のE3 2017、感動の涙を流す姿が全世界に放映され話題になりました。あの瞬間、どのようなお気持ちでしたか。

Davide目まぐるしく、感情が変化していました。まず考えたのは、チームの仲間たちのことです。

 『マリオ+ラビッツ』はチーム全員の心血を注いで完成したタイトルです。でも、開発拠点はパリとミラノでしたから、全員でロスのE3会場に来ることは叶いませんでした。私は、彼らの気持ちも背負ってあの場所に座っていたんです。

 みんなで作ったゲームが、会場のお客さんから本当にすばらしい反応をいただけて……。うれしそうな仲間たちの顔を想像したら、どんどん感情が溢れてきました。

 実際、帰国して再開した仲間たちは喜びを抑えきれないという様子で、作品への誇りに満ち溢れていました。

――Davideさんは『マリオ』シリーズの大ファンとお聞きしたのですが、そういう意味でも何か特別な思いがあったのでしょうか。

Davideもちろん、個人的にもすごく意味のある瞬間でした。子どものころから任天堂のゲームが大好きで、いつかマリオが登場するゲームを作りたいと夢見てきましたから。

Davideカンファレンスでは任天堂の宮本さんにも登壇いただきましたが、はじめて宮本さんに『マリオ+ラビッツ』をご提案した日のことは忘れられません。だって、気付けば7時間もプレゼンしていたんですから。

――7時間! それはすごいですね。
Davideプレゼンを聞いた宮本さんは、しばらく口を閉じたままでした。沈黙が続いて、もう不安で仕方がなかったです。「やっちまった……」と。

 すると、宮本さんが「心配しないでください。私たちは口に出す前によく考える癖があるのです」とおっしゃったんです。それからまたしばらくして、今度は「おもしろいです。もっと見せてもらえませんか」と。あの宮本さんがですよ! 信じられなかったです。

――私もプレイさせていただきましたが、マリオの世界にラビッツのブラックユーモアが溶け込んで、すごくおもしろい雰囲気が生まれていますよね。ヒロイン(?)のラビッツピーチなんか、イベント中ずっとinstagramを触ってますし。
Davideラビッツはかわいい問題児です。イタズラが大好きで、彼らがいるだけでトラブルが起きてしまう。でも、彼らのイタズラはユーモアの裏返しなんです。

 マリオとラビッツの共演は絶対にクールだという確信がありました。ラビッツたちはマリオからヒーローになる方法を学び、マリオはラビッツにイタズラを教わる。そんなコラボが実現したらどんなに素敵だろうと。

※画像クリックでラビッツピーチのインスタアカウント(@rabbidpeach)へ。

――逆に、コラボにあたって心配事はありませんでしたか。
Davideいえ、心配する暇もないくらい、好奇心でいっぱいだったのを覚えています。任天堂さんからもたくさんのお力添えをいただきましたし、本当に楽しくて幸せな経験になりました。

 毎日のように話し合いを重ねて、どんな些細な問題でも解決策をとことん追求していました。「できるかぎり最高の経験を提供しよう」と。まだまだDLCが控えていますし、その気持ちは今でも変わっていません。

――では、今回発売されるDLC『ドンキーコングアドベンチャー』について教えてください。
Davideプレイアブルキャラクターはドンキーコングとクランキーラビッツ、それにラビッツピーチです。

 ドンキーコングの戦いかたは、銃のような武器で戦う本編とはまるっきり違います。メインウェポンはブーメランですし、ブロックや敵を放り投げてダメージを与えたり、仲間を抱えて移動したりできます。メインストーリーをプレイした方でも、新鮮な気持ちでプレイしていただけるはずです。

――最後にメッセージをお願いします。
Davide私は任天堂にビデオゲームとは何か教わりました。『マリオ+ラビッツ』は、そのお返しの気持ちで作った贈り物です。ぜひ、日本の皆さんにもこのゲームを楽しんでいただきたいです。



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