2018年6月17日、千葉・幕張メッセにてesportsイベント“RAGE 2018 Summer”が開催された。“RAGE”とは、さまざまなゲームでesportsの競技が行われる大規模イベント。今回の“RAGE 2018 Summer”では、デジタルトレーディングカードゲーム『シャドウバース』に加えて、『サーヴァント オブ スローンズ』、『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』など、多彩なタイトルのイベントが行われた。本記事では、会場全体をリポートするとともに、『シャドウバース』の試合の模様をお届けしよう。
『シャドウバース』のサイドイベントが満載!
まずは会場全体の模様をお届け。会場の半分以上が『シャドウバース』のブースとなっていた今回の“RAGE”。大きなバハムート像を筆頭に、プロゲーマーたちとの対戦会や、おなじみのミニトーナメント、特別な写真撮影コーナーなど、さまざまなコーナーが登場。本戦トーナメントの試合が行われる傍らで、どのブースにも大きな人だかりができていた。
そのほかのブースも超盛況!
今回の“RAGE”では『シャドウバース』だけでなく、『サーヴァント オブ スローンズ』の賞金制トーナメントや、『PUBG』の対戦イベント、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の試遊&チャレンジイベント、VTuberたちによるゲーム対戦イベントなどが行われた。
決勝戦は、お互いファイナリスト経験者!
ここからは、『シャドウバース』の賞金制トーナメントの本戦“RAGE Shadowverse Dawnbreak, Nightedge GRAND FINALS”の模様をリポート。このトーナメントでは、5月より東日本、西日本にて行われた予選を勝ち抜いた、8名の選手たちが優勝をかけて戦いをくり広げる。対戦ルールはローテーションフォーマットで行われ、事前に登録した3種類のクラスのデッキを使用(1度勝利したクラスは使用不可)し、先に3戦勝利(Bo5)した選手が勝ち上がっていく。
そして決勝戦に進出したのは、かさご選手(使用クラスは、ロイヤル、ビショップ、ネメシス)と、ソルト選手(使用クラスは、エルフ、ウィッチ、ドラゴン)。注目すべきは、両選手ともに前々回の大会である、“RAGE Shadowverse Starforged Legends”のファイナリストという点。今回、再度決勝大会に勝ち上がってきたということで、その実力はお墨付きだ。
試合はお互いに、取って取られての接戦に。1試合目ではソルト選手がネメシスで、かさご選手のビショップを圧倒し、それに対して2試合目ではかさご選手がドラゴンで、ソルト選手のロイヤルを圧倒。続いて、ソルト選手がロイヤル、かさご選手がウィッチで1戦ずつ勝利。勝負の行方は5戦目となる、かさご選手のエルフ、ソルト選手のビショップという対決となった。
序盤から圧倒的に盤面を制圧していき、このまま勝利かと思われた、かさご選手。しかし、切り札となるカードを先に場に出してしまい、ソルト選手へ逆転の糸口を作ってしまう。だが、それに対してソルト選手も、まさかのミスプレイ。ソルト選手がミスに気づき、ハッとした瞬間には時すでに遅し。小さな逆転のチャンスを活かせず、そのまま押し切る形で、かさご選手がみごと優勝を手にした。
優勝したかさご選手には、優勝トロフィーのほか、優勝賞金400万円、そして今年12月に行われる世界大会への参加権が贈られた(なお、準優勝となったソルトも参加権が贈られる)。優勝したコメントを求められ、かさご選手は「僕はまだ優勝していいレベルではないです」と謙虚なコメントを披露。最後は、選手たちへの表彰式が行われ、イベントは終了となった。
本記事の最後に、優勝したかさご選手へ行われた、囲みインタビューの模様をお届けしよう。
――ファイナリストとして、2度目の出場となりました。気持ちの変化などはありましたか?
かさご選手 前回の試合では、2試合勝利したあとに、思わず気が緩んでプレイミスをしてしまい負けてしまいました。今回は、つねに気を引き締めて試合に臨みました。
――優勝された際には、「僕はまだ優勝していいレベルではない」と発言していましたが、その理由を教えてください。
かさご選手 今回の試合も、まだまだプレイングミスが多いからです。今回優勝できたのは、世界王者の紅茶選手に、デッキを教えてもらったのが要因です。
――前回の決勝大会に出場されたときと、心境の変化はありましたか?
かさご選手 前回はとても緊張していました。ですが、今回は会場の空気が“自分の居場所”という感じがして、さほど緊張せずに戦えましたね。
――賞金の使い道を教えてください。
かさご選手 調整を手伝ってもらった人たちに、何か奢りたいですね。残りはまだ考えていませんが、おそらく貯金すると思います。
――世界大会への意気込みを教えてください。
かさご選手 世界大会では、2Pickでも戦う必要があります。僕はまだ研究などをしたことがないので、今後は2Pickの練習も重ねていきます。