『FIFA 19』ハリルの代わりに世界とデュエルしてきたぜ。カンファレンスで明かされなかった新要素なども一気に紹介

サッカーゲームシリーズ最新作『FIFA 19』をプレイしてわかった、本作の新要素などをお届け。

 毎年、E3会期中に個人的に楽しみにしているのが、海外メディアとのサッカーゲーム交流だ。E3ともなればブラジル、ドイツ、イギリス、イタリアといったサッカー強国の連中がやってきていて、本物の代表戦なら分が悪くともサッカーゲームならワンチャンある。

 そしてサッカーゲームの細かな違いがわかるような記者は、大抵が本物のサッカー好き。全員の英語がテキトーでも、サッカーという共通言語があれば問題ない。後ろに並んでる奴に「おい、見てるぐらいなら一戦やろうぜ」と声をかけて始め、ナイスプレイが出れば喜びあい、終われば健闘を称え合う。

もっとメジャーなタイトルがある中でサッカーゲームを取材してる奴≒サッカー好きなので、対戦形式でやる人も多い。

 というわけでE3前に行われているエレクトロニック・アーツの独自イベント“EA Play”で、同パブリッシャーのサッカーゲームシリーズの最新版『FIFA 19』で遊んできた。ハリル前日本代表監督の教えを胸に、俺が世界とデュエルしてきたぜ!

相手の先を行く動きで球際の攻防に競り勝て

 さて戦績は一勝一敗一分といった所だったのだが、そろそろゲームの話をしよう。何分サッカーゲームの違いが分かる人は限られているので、プレスカンファレンスでは新要素について「UEFAチャンピオンズリーグ搭載」といった程度に留まっていたが、もちろんさまざまな要素が入ってきている。

 先程“デュエル”という言葉を出したが、これは本作の方向性とも十分に関係がある。今回のシステムで大きそうなのが、“50/50バトル”だ。フィフティ・フィフティのボールを奪う攻防がよりクローズアップされるというものなのだが、実際遊んでみると、ボールを巡る攻防がより納得の行くものに感じられて面白い。

 これに関連して“アクティブタッチシステム”という要素もデモ中で宣伝されており、こちらはどうボールを受け、蹴り出していくかをリアルにするもの。次のプレイへの流れを意識してスティックを入れたりすると、結構いい感じになる。

 あくまで数回の対人戦とCPU戦をこなしただけだが、遅いディフェンダーが速いウィンガーとの競争で先に体を入れて奪いに行ったり、無茶な受け方でタッチをミスって不用意にこぼれたボールをカウンターに繋げるといった競り合いも、よりリアルな駆け引きになっていると思う(これまでもそういった動きは可能だったが)。

いかに守り、攻めに繋げるか? 戦術設定が深化

 また戦術面も深化しており、戦術画面ではディフェンススタイルとオフェンススタイルをセットでき、その幅や深さなども調整できる。これによって、これまでよりはっきりした戦術イメージを実現できるようになったのではないかと思う。

 例えばユルゲン・クロップ監督の代名詞であるゲーゲンプレス風を目指したいなら、ディフェンススタイルでポゼッションを失ったらすぐにプレッシャーをかける“Press after Posession loss”をセットし、オフェンススタイルで早いビルドアップを心がける“Fast Build up”を組み合わせればいいだろう。

戦術画面でディフェンススタイルとオフェンススタイルを組み合わせる。

 試合中の戦術変更もやりやすくなっており、アタッキング/ディフェンシブの各度合いにフォーメーション変更などを組み込めるようになっている。あらかじめ細かく設定しておけば、アタッキングに切り替えたら3トップにするとか、ディフェンシブにする時はボランチを落としてバックラインの人数を増やすといった戦術変更を、ポーズ画面に戻ることなく実行できる。

ウルトラディフェンシブでは5-2-3、ウルトラアタッキングでは4-3-3攻撃型をセットした一例。

シュート操作にも変更が

 アクション面では、シュート時に(ゴルフゲームのように)ジャストタイミングで再度ボタンを押すことで、より正確でスピードやカーブのあるシュートを蹴れる“タイムドフィニッシング”が登場。ただしデモでこれを狙おうとして苦労している人も見受けられたので、慣れが必要かも。

グラウンダーのドライブシュートにも手が入った模様(恐らくタイムドフィニッシングの導入の影響)。Switch版デモのインストカードでわざわざハイライト表示されていた。

Switch版に待望のオンラインでのフレンドマッチが登場

 昨年登場したSwitch版は、「どこでもFIFAを遊べる」というのがとても良く、実際記者も買って遊んでいたのだが、ひとつ悲しかったのが、フレンドとのオンライン対戦ができなかったこと。関係者に確認したところ、Switch版『FIFA 19』ではそれが可能になるという。

 また、ストーリーモードである“The Journey”は今年もSwitch版には入らないものの、一方でチャンピオンズリーグには対応。カスタマイズしたトーナメントを行ったり、キャリアモードにもUEFAヨーロッパリーグやUEFAヨーロッパ・スーパーカップと同じく登場するそう。

 そのほか調整の点では、“チームプレイヤーパーソナリティ”と“プレイヤーパーソナリティ”に力を入れていると教えてくれた。これは「もっと幅広く、本物らしい試合を目指す」というコンセプトによるAIの改善だ。

 例えばバルセロナと戦う時はティキ・タカスタイルで攻めてきたり、マンチェスター・シティならハイプレッシャーをかけてくるなどのチームの特性や、メッシがもっとスキルムーブを使ってドリブル勝負を仕掛けてきたり、クリスチャーノ・ロナウドがワイドに開いてからカットインしてくるといったプレイヤーの個性を再現する。

 そしてAIはもっと状況を考慮するようになり、1点ビハインド時の終盤に同点を狙ってプレスをかけるなど、より人間らしくプレイするようになると語っていた(これまでもプレスをかけられていた気はするが)。

 なお『FIFA 19』は、プレイステーション4/Xbox One/PC/Switchで9月28日の発売を予定している。