2018年6月7日より、クラブ セガ 新宿西口店、セガ秋葉原3号館、セガ神楽坂店の東京都内3店舗にて、『Fate/Grand Order Arcade』(以下、『FGO Arcade』)のロケテストが開催された。

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セガ秋葉原3号館の様子。撮影した際は、すでにロケテスト1日目がほぼ終了の時間だったため空席があるが、整理券はすぐに配布が終了してしまうほどの満員御礼ぶりだった。なお、今回のロケテストより、初めてアドバタイズデモも楽しめるようになっている。
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終了間近とはいえ、筐体の周りや、実機プレイ中の映像が流れているモニターには、多くの人だかりができていたのが印象的。多数のマスターたちが、熱心にプレイ画面に注目していた。
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 開催初日となる6月7日には、セガ秋葉原3号館の特設会場にて、『FGO Arcade』の開発スタッフ陣がトークをくり広げる“Fate/Grand Order Arcade ファンミーティング in 秋葉原”が開催。本イベントには、『FGO Arcade』のディレクターを務める、ゲームセンター伊神氏(伊神公博氏)、FGO PROJECT クリエイティブプロデューサーの塩川洋介氏、『Fate/Grand Order』マーケティングディレクターのクイック石倉氏の3名が登場した。

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左から、塩川洋介氏、ゲームセンター伊神氏、クイック石倉氏。大阪会場で話題を集めた、ゲームセンター伊神氏の光る“GO”マーク帽子は、なんと遠隔操作で発光色が変えられるなど、パワーアップを遂げていた(笑)。

 ファンミーティングでは、まずは実機プレイの映像を交えて、『FGO Arcade』がどんなゲームなのかをおさらい。対戦モードである“グレイルウォー”の紹介では、マルタが“愛知らぬ哀しき竜よ(タラスク)”をくり出したり、エミヤが(珍しく)弓矢で遠距離攻撃をするといった活躍も披露。また、ひとり用モード“グランドオーダー”の紹介では、新たな情報も公開された。

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本作のメニュー画面。プレイヤーはどちらかを選択して、ゲームをスタートする。
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オンライン対戦モード“グレイルウォー”。
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ひとり用モード“グランドオーダー”では、『FGO』序章でも登場した、炎上汚染都市 冬木などで戦える。
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ちなみにプレイヤーステータスの上にある、このゲージ。こちらは『FGO』でいうところの聖晶石で、『FGO Arcade』では聖晶粒(せいしょうりゅう)と呼ぶ。本作を10回遊ぶとゲージが最大まで溜まり、10連召喚ができるようになっているそうだ。

 続いては、これまでのロケテストで行われた、アンケートの結果を紹介するコーナー。とくに画面の見やすさや、操作感をよりブラッシュアップしたそうで、「見えない些細な調整が、いい評価につながったんだと思います」(伊神氏)と、喜びを露わにしていた。ちなみに些細な調整というのは、たとえばロックオン時のカメラの移動や、ボタン操作の受付時間の調整など、本当に微々たる部分だが、それで格段に手触りがよくなっているのだという。

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 そしていよいよお待ちかね、『FGO Arcade』が稼動時に実装される新たなサーヴァントが、新たに2騎公開され、これにて初期実装サーヴァント20騎がそろい踏み。“清姫”、“マタ・ハリ”といった可憐なサーヴァントたちが公開されると、会場からも「おおっ!」というような声とともに、拍手も巻き起こっていた。

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清姫の開発中のモデルがこちら。
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清姫はとくに表情にこだわって作ったとのことで、塩川氏も「一見かわいいのですが、よく見ると内に秘めた狂気みたいなものを感じられてすばらしいです」と大絶賛だった。
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法具“転身火生三昧”による攻撃も初公開された。
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霊衣の異なるモデルでは、なんとマタ・ハリの衣装がスケスケに……! 伊神氏からは「本当にこの衣装が出せるのかと、弊社の倫理を管理する部署にも問い合わせました(笑)」と、開発秘話も飛び出していた。
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法具“陽の眼を持つ女(マタ・ハリ)”を使うシーンでは、やはり揺れモノがヤバかった(イロイロな意味で)。

 さらに、今回のロケテストで排出されるカードも公開された。なお、今回のロケテストのカードは、カードの左上に会場の地名が記されるものとなっており、今回のロケテストでしかゲットできない特別な仕様となっているそうだ。

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14日以降のロケテストでは、さっそく清姫とマタ・ハリをゲットできる。
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ふたりのカードの実物がコチラ。ちなみに、ホロ加工されたカードは“フェイタルカード”と呼ばれ、通常のカードよりも少しだけ強力になっているそうだ。
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また、14日以降のバトルステージは炎上都市となる。

 最後のコーナーとなるのが、2017年12月に秋葉原で行われたロケテストで寄せられた質問に答える、Q&Aコーナー。『FGO Arcade』にまつわる、さまざまな疑問に、登壇している3名が新情報などを交えつつ、ワイワイと答え大きな盛り上がりをみせた。

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 伊神氏は、ゲームセンターならではのマナーやルールについて語りつつ、石倉氏はプレイヤーデータを保存できるAimeカードを、まずは手に入れようとアピール。塩川氏は「アクション部分はもちろんやり込めばやり込むほどうまくなると思います。ただ、そこに慣れるまでに、さまざまなワードを『FGO』から持ってきています。『FGO』プレイヤーならば、どの操作も直観的にできると思いますよ」と、『FGO』だからこその操作性について解説していた。

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 まさかの伊神氏のパーソナルに触れる質問に、一同困惑(笑)。ゲームセンター伊神氏の“ゲームセンター”とは、石倉氏と居酒屋で軽い打ち合わせをしている中で、「伊神のキャラクターを立たせようよ!」と、適当に決まったのが発端だとか(元ネタは某“ゲームセンター〇らし”)。なお、この件が決まった翌日には、光る帽子が発注されており、3日後には完成していたというセガの(無駄な)開発力に、塩川氏も驚いたそうだ。

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 お気に入りのTYPE-MOONタイトルを聞かれ、伊神氏は『Fate/hollow ataraxia』、石倉氏は『Fate/Zero』をチョイス。そして塩川氏は『Fate』シリーズではなく、『魔法使いの夜』を挙げ、その物語や世界観の美しさを褒め称えていた。そこで石倉氏が「もしかして『FGO』とコラボするの?」とツッコまれると、塩川氏は「ここは『FGO Arcade』のイベントですから……?」と言いつつ、伊神氏を見つめる。それに対して「……『FGO』に実装されれば(笑)」と、メチャクチャ困惑した表情で答える伊神氏に、会場からも大きな笑いが起きていた。

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 基本的には同じような性能となっているが、ステータスなどはやや異なっているとのこと。また、もちろんアクションゲームなので、たとえば敵全体に効果のあるスキルはそのままだと強すぎるため、“範囲内の敵に~”などといった変化があるそうだ。

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 モデリングで苦労した部分では、伊神氏はエミヤを作るのが大変だったそうで「基本イラスト通りにモデリングするんですけれども、しているのになぜかエミヤじゃない……どうしてもあちらの面影が出てしまうんですよ」と、そこに似せていいのかという塩梅が難しかったそうだ。また攻撃モーションは、アルトリアから最初に制作したそうで、さまざなアルトリアが描かれる中で、『FGO Arcade』の最適解を考えたところ、行き着いたのが『FGO』を攻撃モーションをそのまま3Dにすること。ふだん横からの視点で描かれている攻撃を再現することで、『FGO』のプレイヤーが見ても違和感がないようにしているそうだ。

 Q&Aコーナーも終了し、いよいよ終わりの時間へ。ファンミーティングの最後には、プレゼント抽選会が実施されたほか、“GOバッジ”や“クイックシール”のお渡し会も開かれ、最後までたっぷりと観客たちを楽しませてイベントは終了となった。

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お渡し会では、伊神氏の光る帽子にお触りオーケー。記念に触ったり、拝んだりするのはもはや恒例行事に(笑)。