『ギルティギア』シリーズ20周年記念イベントと『BBTAG』体験会&サイン会が開催、多くのファンが訪れた現地の模様をリポート

2018年5月19日、東京・池袋にて『ギルティギア』シリーズ生誕20周年イベント、秋葉原にて『ブレイブルー クロスタッグバトル』の体験会&サイン会が開催された。

 2018年5月19日、東京・池袋にて、『ギルティギア』(以下、『GG』)シリーズの生誕20周年イベントが実施。多くのファンが集い、開発陣によるトークショー、コラボレーションメニュー、来場者の特別対戦などが行われた。また同日、秋葉原では『ブレイブルー クロスタッグバトル』(以下、『BBTAG』)の体験会とサイン会のミニイベントが開催。本稿では両イベントの模様をリポートする。

『ギルティギア』シリーズ生誕20周年アニバーサリーコラボイベント in 激突空間

 本イベントは、1998年に登場した対戦格闘ゲームの金字塔『ギルティギア』シリーズの20周年を記念したイベント。同シリーズの生みの親である石渡太輔氏を始めとする開発陣が登壇し、作品の魅力に迫るという内容だ。

 会場となったのはタイトーステーション池袋西口店の6階にある“THEATER & DINNING STORIA”。開場時間には事前に応募したファンたちが続々と集まり、場内はたちまち満席に。来場者たちは“STORIA”が提供するコラボメニューを楽しんで賑わいつつ、19時よりイベントスタートとなった。

ステージ上でマイクを持った開発陣メンバー。右から石渡太輔氏、山中丈嗣氏、関根一利氏、片野旭氏。

『GG』シリーズは世界観や個性的なキャラたちを愛する女性ファンが多く、場内は華やかな雰囲気。バーカウンターでは人気キャラたちをモチーフにした特製コラボメニューが提供され、来場者たちは飲食と共にイベントを楽しんだ。

歴代『ギルティギア』を振り返る

 イベント冒頭は『GG』シリーズが歩んできた20年間を振り返るトークショー。場内のモニターにこれまでの『GG』作品や歴史が映し出され、壇上の開発陣がその時々のポイントやおもしろいエピソードなどを披露した。この20年間の歴史の話題は尽きることなく、話に花が咲き、明るく笑える出来事を中心にトーク。時にはデンジャラスな話題も飛び出し、来場者を驚かせていた。ここではその話題の一部を掻い摘んで紹介しよう。

 2000年にはアーケードで『ギルティギア ゼクス』(以下『GGX』)が稼動。関根氏によると、当時はアーケード格闘ゲームが複数あり、どのタイトルをやり込むかで悩むプレイヤーが多かったとのこと。その中でも『GGX』はグラフィックでの評判が高く、いろいろなゲームから強豪たちが集結し、プレイヤー間では「あいつはどのゲームで強い。あいつはこのゲームで活躍した奴」といった話題で盛り上がっていたという。

 2002年5月にはアーケードで『ギルティギア イグゼクス』が稼動を開始。開発陣の話によると、格闘ゲームとしての『GG』はここで一端の完成をみたという。この時代は格闘ゲーム複数タイトルの全国大会“闘劇”が例年開催となり、多くのプレイヤーが闘劇を目指してプレイしていたことに触れられた。

 また、このころ腕を競っていたプレイヤーたちはいまでもつながりが深く、とある強豪選手の結婚式には多くの『GG』勢が出席したエピソードが紹介。その式に招かれたプレイヤーたちには、本名ではなくプレイヤーネームが記載された専用名簿が用いられたという一件が語られ、大きな笑いを誘っていた。

 2012年9月には『ギルティギア イグゼクス アクセントコア プラスアール』(以下『GGXXAC+R』)が稼動。本作は、セガ・インタラクティブから“ALL.Net P-ras MULTI”のカードに対応したゲームを打診され、「それなら『ギルティギア イグゼクス アクセントコア』の調整と新キャラクターを加えた作品を作ろう」ということで制作が決定したという。『GGXXAC+R』は山中氏がディレクターを担当しており、この作品がなかったら、続く『ギルティギア イグザード サイン』(以下『GGXrd SIGN』は無かったであろうと語られた。

 2014年には『GGXrd SIGN』がアーケード稼動。関根氏によると、本作の製作中は「石渡さんからムチャクチャな要求を出された(笑)」とのこと。例を挙げると

・新キャラのベッドマンは仮称ですよね? → いや、ベッドマン。
・どういうキャラなんですか? → 寝てる。
・対戦ではやられてる最中にも“ロマンキャンセル”してほしい。KOされた後にも“ロマンキャンセル”してほしい。

といった難題を課されたと話し、会場を沸かせていた。

 加えて、この時期はゲームモニターがブラウン管から液晶への転換期だったことにも触れる。ブラウン管と同じスピードで、いままでの“ロマンキャンセル”を実装すると人間では反応できないものとなるため、液晶の環境に合わせるために頭を捻って考えていた時期だったと語られた。

対戦コーナー

 続いては、来場者どうしが『GG』シリーズで対戦するコーナー。対戦タイトルに採用されたのは初代『GG』、『GGXXAC+R』、『ギルティギア イグザード レヴ ツー』の3作品だ。対戦希望者は挙手で立候補し、壇上の石渡氏とじゃんけんで勝負。勝ち残った希望者がプレイヤーとして選抜され、ステージで対戦を披露した。

質問コーナー

 イベント終了時間が差し迫り、最後は開発陣への質問コーナー。こちらも希望者を挙手で募り、ひとり1問ずつ開発陣へ質問を投げかけた。回答役の中心となったのはもちろん石渡氏だ。来場者からは以下のように『GG』に関する思い思いの質問が出され、石渡氏からは開発陣しか知りえない情報をつぎつぎ回答。『GG』の語られていない部分が明らかになる瞬間もあり、ファンにとってはかなり興味深い質疑応答となっていた。

Q. ソルは最初はオッドアイでしたが、いまは目の色が統一されています。なぜでしょうか?
A. ソルは絶えず身体の組織が変化しています。目の色が統一になったのはその影響です。

Q. レイヴンの“ドM”って何の意味ですか?
A. ド・マゾヒストの意味です!

Q. ベッドマンのCVを緑川光さんにキャスティングした理由を教えてください。
A. 僕(石渡氏)の頭の中では、ベッドマンの制作段階から、人間部分の声は緑川さんになっていました。

Q. 最近の格ゲー対戦シーンでは『ストリートファイター』が隆盛ですが、『GG』が格ゲーで一番盛り上がるタイトルになる日は、また来ますでしょうか?
A. 競技的なシーンの盛り上がりで言うと、どのタイトルというこだわりよりも、“esports”としての格闘ゲーム全体を盛り上げたいですね。

Q. ヴェノムの髪に描かれた目の模様には何か意味がありますか?
A. 髪で目が隠れているので目を描かないと(笑)。深い意味ではないですが、模様が目になった理由はあると言えばあります。ただいまのところはそのエピソードを描く予定はないですね。

 以上で、本イベントの全プログラムが終了。締めの挨拶では石渡氏から「自分の息子が自分より長生きするタイトルにしたい」との意気込みが語られ、全員で集合写真を撮影してお開きとなった。

秋葉原では『BBTAG』の体験会&サイン会が実施

 19日の同日には、AKIHABARAゲーマーズ本店にて、アークシステムワークスの最新タイトル『BBTAG』のミニイベントが実施。発売前に本作がプレイできる体験会とともに、同作のメインデザイナーを担当した樋口このみ氏のサイン会が行われた。当日は店頭の一角に特設コーナーが設置され、現地には多数のファンが来場。店先を通りがかる人々が足を止めて対戦やサイン会に興味を示している姿も見られ、賑やかな雰囲気のイベントとなっていた。

体験会では同作開発陣やゲーマーズ最強店員といったメンバーが対戦相手を担当。来場者といっしょに対戦していた。

ゲーム内には早期購入特典のプラチナ、オリエ、完ニ、ブレイクがプレイアブルキャラとして登場。筆者もプレイしたところ、とくにブレイクはアクロバティックな動きを見せており、本作発売後にはじっくり使用してみたいと感じさせてくれた。

サイン会ではラグナとノエルの描かれた色紙が用意され、樋口このみ氏が直筆でサインして来場者へ贈呈。樋口さんと来場者には絶えず笑顔が見られた。