イニエスタがJリーグに来るということで、彼の能力をサッカーゲームで見てみました。

 好きなサッカー選手はロベルト・バッジョな編集者、北口徒歩2分です。僕は北海道出身なので、最近はコンサドーレ札幌の試合もよく見ていて、“タイのメッシ”ことチャナティップ・ソングラシン選手にも惚れています。

 さて、サッカーファンなら知らぬ者はいない世界的な大スターのアンドレス・イニエスタ選手が、ついにJリーグのヴィッセル神戸に加入しました! 神戸入団が既定路線かと思いきや、不意に「恩師のグアルディオラ監督が率いるマンチェスター・シティへ入団するかも?」みたいな話が出て、やきもきした方も多かったのではないでしょうか。かくいう自分も「ああコレはイングランドに行くんだな……」とか思っていたので、楽天の三木谷浩史会長兼社長とガッチリ手を組んでいる写真を見たときは、マジでたまげました。

 そんなイニエスタは……って、すみません、ちょっと長くなりそうなので、手っ取り早くスゴさを知りたい人は、下のほうの“イニエスタ、マジ半端ないって”まで飛ばしてください。
 
 で、そのイニエスタですが、2010年のワールドカップでスペインを初優勝に導いた原動力であり、前所属のバルセロナでも10年以上にわたってスタメンを張り続けてきた、現代サッカーを代表する選手のひとり。けれど、前線でバリバリ活躍するというタイプではなく、どちらかというと玄人受けするタイプなので、サッカーファン以外では、知らない人も多いかもしれません。「1シーズン50得点!」みたいな売り文句がないと、スゴさを伝えるのってなかなか難しいですよね。

 そこで、今回は“データ”を使います! 日本では『プロサッカークラブをつくろう!』シリーズに代表される、サッカー監督業体験シミュレーションゲームでは、選手たちの能力がすべて数値化されているのです。これを利用すれば、イニエスタの能力をわかりやすく伝えられるに違いない! いま流行りの“見える化”っていうやつだ!!!!!(使いかた合ってます?)

 なお本記事では、僕がいま大ハマリしている『Football Manager 2018』を使用します。相手に合わせて最適な戦術を選んだり、好きな選手を集めてドリームチームを結成したりといったことはもちろん、“成績が悪くてマスコミから叩かれまくる”とか、“移籍予算が足りないとクラブの理事会に掛け合ったら「出せないものは出せない」と一蹴される”といった世知辛い体験もできてオススメです。海外ではニンテンドースイッチとPCで発売されていて、日本でもPC版をSteamで購入できますが、日本語はデフォルトでは含まれていないので、プレイする際は、Steamのワークショップで配布されている日本語化キットを使いましょう。

『Football Manager 2018』のゲーム画面(画像はSteam版の公式サイトより)。
スペイン代表でも活躍するイニエスタ(画像はVector Open Stockより)。

イニエスタ、マジ半端ないって

 ではさっそくイニエスタの能力を……といきたいところですが、『Football Manager 2018』では、選手の能力が事細かに数値化されています。その数、なんと36項目! これだけのデータをいきなり見ると、データの海に溺れちゃう気がするので、ちょっとずつ分けて見ていきましょう。

イニエスタの基本データ

名前:Andrés Iniesta Luján(アンドレス イニエスタ ルハン)
国籍:スペイン
生年月日:1984年5月11日(34歳)
身長:171センチ
体重:68キロ

 うーん、ふつうだ。僕は1982年生まれ(35歳)、身長170センチ、体重67キロなので、すごくシンパシーを感じます。つまりここだけ見れば、イニエスタは僕と同じ、ふつうのおじさんっていうことだな!

イニエスタのポジション

 ポジション適性に関しては、エメラルドグリーン的な色の場所が最適です。これを見ると、イニエスタはいわゆるセントラルミッドフィルダーで、その中でもとりわけ、“アドバンストPM(プレーメーカー)=司令塔”という役割が得意。左ウイングや攻撃的ミッドフィルダーを務めたこともあるので、そういったポジションもできるようになっています。

イニエスタのフィジカル

 ここから、いよいよ数値化された能力を見ていきます。『Football Manager』シリーズでは、選手の能力を“スキル(技術)”、“メンタル(精神の強さなど)”、“フィジカル(肉体的能力)”の3つに分けて、20段階で表現しているので、それぞれ見ていくことにしましょう。まずはフィジカルから。

能力値の色は、初期設定から変更しています。

 ふつう! 1が最低で20が最高ですから、その真ん中の10付近が並んだイニエスタのフィジカル能力は“ふつう”だと言えます。なあんだ、やっぱりふつうのおじさんだったんじゃないか。

イニエスタのスキル

 タックルやマーキングなど、守備的な能力はいまひとつなものの、テクニック、ドリブル、パス、ファーストタッチは神レベル! ぜんぜん、ふつうのおじさんじゃない!

イニエスタのメンタル

ゲーム内にデフォルトで入っている漢字フォントの影響で、一部の文字が繁体字っぽくなっています。

 高っ!!!!! チームワーク、ひらめき、視野、集中力、判断力、予測力、冷静さといった能力が軒並み17以上で、視野は最高値の20です。“サッカー脳が桁外れにスゴい”というイニエスタの評価は、やはりその通りなのだと言えるでしょう。あまたのサッカー選手から尊敬される男は違いますね。

 というわけで、改めてイニエスタの能力を見てみましょう。

 いやー、ほんとに半端ないなコレ。バルセロナで長らくコンビを組んだ守備的ミッドフィルダーのセルヒオ・ブスケッツ選手や、イングランド・プレミアリーグ最高パサーのひとりと言われるケビン・デ・ブライネ選手と比べてみても……。

セルヒオ・ブスケッツ
ケビン・デ・ブライネ

 ご覧の通り、まったく遜色ありません。ブスケッツは29歳、デ・ブライネも26歳とまだ若い中、イニエスタは一般的には能力が衰えると言われる30代半ばなのに、です! まさにリビング・レジェンド!

イニエスタは日本で無双するのか!?

 『Football Manager』シリーズは海外のゲームなので、残念ながらJリーグのチームは収録されていません。ですが、海外のチームに所属する日本人選手のデータは存在します。彼らと比較してみれば、イニエスタがJリーグで活躍できるかどうかがわかるかも……。ということで、実際に見てみましょう。比較対象は、ロシアワールドカップの日本代表メンバーに招集されている、岡崎慎司選手と香川真司選手です。

岡崎慎司
香川真司

 ふたりともヨーロッパの最前線で活躍しているだけあって、全体的に能力が高く、18を記録する項目もチラホラ。日本代表を応援する者としては非常に心強いです。ただ、イニエスタと比較すると、彼のほうが一枚上のように思えます。そう考えると、イニエスタはほんとにスゴい。

 岡崎選手や香川選手は、日本のトッププレイヤー。このクラスの選手は日本にはそうそういませんから、Jリーグの平均的な選手レベルはこれより下がるでしょう。そう考えると、Jリーグでイニエスタが無双する可能性も高いと言えるのではないでしょうか。
 
 Jリーグにはこれまでも、ジーコやストイコビッチなどといった大物選手が在籍していました。フランスワールドカップ(1998年)のブラジル代表では、ドゥンガとサンパイオのJリーガーコンビがダブルボランチを組んでいたりもします。しかし、1990年代後半以降に選手の移籍金が高騰すると、資金力で劣るJリーグのクラブは、大物選手の獲得が難しくなっていました。そんな中で、バルセロナやスペイン代表でバリバリやっていた(ロシアワールドカップのスペイン代表にも選出)イニエスタが来ることになったわけですから、ファンが盛り上がらないわけがありません。

 イニエスタがチームに合流するのは、ロシアワールドカップ以降の2018年7月下旬とのこと。札幌ファンとしては、同じくヴィッセル神戸の元ドイツ代表フォワード、ルーカス・ポドルスキ選手とのホットラインが怖くてなりませんが、いちサッカーファンとしてはめっちゃ楽しみです。あと、『Football Manager』はマジで神ゲーなので、皆さんもぜひプレイしてみてくださいね!

おまけ

 メッシ選手とクリスティアーノ・ロナウド選手の能力も掲載。ともに、サッカー史で見ても最高レベルのストライカーと言われるだけあって、めっちゃ強いな!

メッシ
クリスティアーノ・ロナウド