『黒い砂漠』グローバルテストサーバーを準備中! 温泉で行動力が回復!? “3rd Anniversary Party”リポート

2018年5月20日に開催された、『黒い砂漠』のサービス開始3周年記念イベント“3rd Anniversary Party”の模様をリポート。

 2018年5月20日、PC用オンラインRPG『黒い砂漠』のサービス開始3周年を記念するイベントが、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール(香雲の間・翠雲の間)にて開催。

 運営会社のゲームオンは同作を心から愛する約300名のプレイヤーを招待し、新情報発表コーナーや謎解き大会といったアクティビティーでもてなした。

 東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールといえば、2018年3月に第41回日本アカデミー大賞の授賞式で用いられた大宴会場。

 格調高いこの場所で、来場者に豪華コース料理をふるまい、ラグジュアリーで気品あふれるひとときを過ごしてもらうことで、日ごろの感謝の気持ちを伝えようという趣向だ。

香雲の間と翠雲の間のふたつを仕切るパーテーションを取り外し、ひとつのイベント会場として使用。第41回日本アカデミー大賞の授賞式は、香雲の間と翠雲の間に、さらに隣接するふたつの宴会場を合体させた広大なスペースで行われている。

全体のMCは『黒い砂漠』イベントでおなじみの佐藤仁美さん(左)が担当。冒頭で『黒い砂漠』日本運営プロデューサーの麥谷将人氏(左)とGMくまき氏(右)が登壇し、サービス開始3周年を迎えられたことへの感謝の言葉を述べた。

新たに追加される地域はドリガン!

 この日のイベントの目玉は、『黒い砂漠』の未来図が明かされる最新アップデート報発表のコーナー。

 本作の開発元である韓国Pearl Abyss社のハム・ヨンチョル氏がステージに登り、今後実施されるアップデートの中身を発表していった。アップデートにまつわるハム氏のコメントを、それぞれの項目に分けてお伝えしよう。

ハム氏は「『黒い砂漠』を愛してくれてありがとうございます。皆さんのご期待に沿えるよう、いいゲームを作ってまいります」と挨拶。

新地域:ドリガン

ハム・ヨンチョル氏コメント(要旨):
 今年の下半期に実装される新たな地域は、ドリガンになります。この地域はハイデルの下にある地域です。ドリガンには首都ドベンクルンが存在するほか、新しい狩場やワールドレイドボスも用意されています。

新地域のドリガンとその関連要素は、2018年の下半期中に公開予定。

首都ドベンクルン

ハム・ヨンチョル氏コメント(要旨):
 首都ドベンクルンは、ヒマラヤやネパールに近いイメージです。これまでの『黒い砂漠』(のエリア)よりも高低差が大きく、いままでにないおもしろ味が感じられます。
 ドリガンがオープンした後は、首都ドベンクルンが皆さんの新しい(冒険の)拠点になるかと思います。ドリガンを作るに当たり、約1年の開発期間を要しました。そのぶん凝った作りになっているので、ご期待のほどよろしくお願いします。オープン時期に関しては、麥谷さんと相談します。

ハム氏の説明通り、高低差の激しい場所に首都が建設されているのがわかる。

ドベンクルンの温泉

ハム・ヨンチョル氏コメント(要旨):
 ドベンクルンに設置されている温泉に入ると行動力が回復します。(この場所は)私がかつて訪れた、福岡の温泉に似ていると思います。ぜひ楽しみにお待ちください。

全体的に和のテイストを感じさせる雰囲気。

新狩場:レッドウルフの村

ハム・ヨンチョル氏コメント(要旨):
 レッドウルフの村には、ガクツムと呼ばれる部族が住んでいます。(狩場としての)難度はバレンシアに近いです。(特定のモンスターを討伐すると)新しいアクセサリーがドロップします。

レッドウルフの村の周辺には、荒涼とした大地が広がる。

新狩場:シャレカンの墓

ハム・ヨンチョル氏コメント(要旨):
 空がとても美しい場所です。(写真にある)巨大な石像は、ドリガンの地でドラゴンと戦って死んでしまったシャレカン(という人物)の墓になります。この場所はほかの狩場とは異なり、昼夜の変化に合わせて難度が切り替わります。
 また、狩りに成功するとおもしろいアクセサリーが手に入りますので、ご期待ください。

満天の星空が印象的なエリアだ。

ワールドレイドボス:ガーモス

ハム・ヨンチョル氏コメント(要旨):
 (ドリガンには)ワールドレイドボスのガーモスが住んでいる巣が存在します。内部は、ガーモスに食われたハンターや冒険者たちの骨が山積みになっています。従来のボス出現エリアとは雰囲気が大きく異なるので、おもしろい経験ができるのではないでしょうか。
 ガーモスは、『黒い砂漠』でドラゴンの形をしたはじめてのモンスター。陸地に出現する敵の中では最大です。ガーモスを倒すと、ガーモスの心臓が手に入ります。このアイテムを使うと、ヌーベルやクツムのサブ武器が強化できます。
 ただし、ガーモスは空を飛びながら範囲攻撃をくり出してくる強敵なので、倒すのはかなり難しいと思います。

ガーモスが営巣しているエリアだろうか……。

ハム氏が「戦闘中に全身を見ることは難しいと思います」と話す通り、ガーモスは見上げるほどの巨体を誇る。

ガーモスのサイズは、アヒブズグリフォンやヌーベルを上回る。

新しいペット“レッドドラゴンパピー”

ハム・ヨンチョル氏コメント(要旨):
 ガーモスを討伐した際に手に入る特定アイテムと引き換えに、新しいペットが獲得できます。『黒い砂漠』では初となる、キャッシュ(で購入するの)ではない、インゲームで手に入るタイプのペットです。

新規ペットとして追加される、ドラゴンパピー。

そのほか

ハム・ヨンチョル氏コメント(要旨):
 先ほども申し上げました通り、ドリガンには首都ドベンクルンや新規狩場といった新しいコンテンツが多数用意されています。ミニゲームもありますし、新しい武器を製作することも可能です。いろんな新要素が入っていますので、ぜひお楽しみください。

この日に公開された要素のほかにも、ドリガンには多くの楽しみが秘められているようだ。

グローバルテストサーバーが始動

 続いてハム・ヨンチョル氏は、今後予定しているアップデート計画についても発表。そちらの内容もご覧いただこう。

グラフィックのリマスタリング

ハム・ヨンチョル氏コメント(要旨):
 グラフィックのリマスタリング作業は、ほぼ終わっています。(2018年の)8月くらいにお見せできるよう、がんばっているところです。
 またリマスタリングに際して、日本のシリコンスタジオにいろいろ助けていただきました。(関係スタッフの方々に)御礼申し上げます。
 リマスタリングの実施に当たり、(PCの要求)スペックが高くなるわけではありません。(ですが念のため)ユーザー側でオンオフを切り替える機能もいっしょに実装する予定です。『黒い砂漠』の2作目と呼ばれるくらい(のクオリティーアップを)目指して作業していますので、ご期待ください。
 オーディオの(リマスタリングの)ほうも順調に進んでいます。収録作業は、ハンガリー/チェコで行っています。いままで以上に雄大で楽しい音楽がご堪能いただけるはずです。

リマスタリングが行われると、グラフィックが右の写真のように美しくなる。

BGMのリマスタリング風景

新しい見た目の帆船

ハム・ヨンチョル氏コメント(要旨):
 マゴリアから海洋(にかけてのエリア)について、帆船も含めてあまり発展が進んでいないことは確かな事実です。2018年の夏をメドに、いままでにない機能を持つ新しい帆船をお見せできるよう準備を進めています。
 さらに、海賊船もご用意しようと考えております。帆船以外にも、新しい海洋向けのコンテンツをお届けしますので、ご期待ください。

新しい帆船の見た目はこのような感じに。

全世界のユーザーとの出会い

ハム・ヨンチョル氏コメント(要旨):
 最近1ヵ月のあいだに行われたバランス調整のアップデートで、皆さんにご迷惑をおかけしました。本当に申し訳ございません。私たちはすごく悩みながら直しておりますが、その結果にご満足いただけていないことも承知しています。これからも一生懸命改善していきます。
 私たちは、皆さんの声に耳を傾けながらこの3年間開発を進めてまいりましたが、そのご期待に100%応えられなかったと考えています。いままでできなかったことを踏まえたうえで、今後どうすればよいのか……それをご説明します。
 『黒い砂漠』は、中国を除くほぼすべての国(※多くの国で、というニュアンス)でサービスを行なっています。2018年4月の時点で、約920万人のユーザーがプレイしています。
 全世界を対象にサービスを展開しているため、ある国で好評を博した要素であっても、別の国では評判がかんばしくないといった事態が発生します。この問題をどうすれば解決できるのかを考えた末に、グローバルテストサーバーを設けることにしました。
“Global Lab”と呼ばれるこのテスト―サーバーには国ごとの垣根がないので、プレイしたい方は(自由に)接続できます。ここで(開発中の要素を)テストしますが、つねにサーバーを開けておくのか、あるいは必要なときにピンポイントで接続可能にするのかは、まだ決まっていません。これからもっといいパッチになるよう、グローバルテストサーバーを活用して、皆さんの意見をお聞きするようにします。

『黒い砂漠』は、世界各地でサービスが展開されている。

各国のプレイヤーと同居した状態で各種テストに参加することに。

コーナーの最後に、歌手の松崎しげる氏から寄せられたビデオレターを放映。「3周年おめでとうございます。『黒い砂漠』がますます皆さんにかわいがられるよう(願っています)」とエールを送っていた。

充実のアクティビティーをご覧あれ

 今回のイベントでは最新アップデート情報の公開にとどまらず、趣向を凝らしたさまざまなアクティビティーが催された。その様子をダイジェストでご紹介。

『黒い砂漠』の衣装に身を包んだコンパニオンさんが来場者をお出迎え。

入場時に配布された専用の名刺を交換する光景が、会場のあちこちで見受けられた。なお、本イベントはドレスコードが設けられており、メディアを含めたすべての来場者はドレスやスーツなどを身に着けて参加した。

寄せ書きに思い思いのコメントを書き込むプレイヤーの姿も。

物販コーナー

 『黒い砂漠』をモチーフとするマグカップやマウスパッドなどを販売。取材時は、“闇の精霊ぬいぐるみ”に興味を示すプレイヤーの姿が目立った。

売り場に並べられた“闇の精霊ぬいぐるみ”は抜群の存在感。

キャラクターのイラストがあしらわれた缶バッヂが当たる“リアルガチャ”も好評。

ピアニストによる生演奏

 アクティビティーの合間に設けられた歓談タイムでは、ピアニストの伊藤万里さんが『黒い砂漠』のBGMのピアノアレンジ曲を生演奏。ゆったりとしたメロディーが会場全体を包み込み、記念イベントのゴージャスさを一層際立たせていた。

伊藤さんは、年間に300回以上もステージに立つ実力派のピアニスト。

GMくまき氏も演奏に参加。見事な鍵盤さばきに、聴衆は驚くことしきりだった。

トレジャーハンティング しながわ編

 配布されたいくつかのヒントを頼りに、謎解きに挑むというユニークなアクティビティー。この日は数組のチームが謎の解明に成功し、“封印された黄金の宝箱&金の鍵”をゲットしていた。
 メディア合同チームも挑戦したが、まったく歯が立たず時間切れに……。

トレジャーハンティング しながわ編はこのようなルールで行われた。

ヒントを求めて会場内を歩き回る取材陣。意気揚々と謎解きに挑んだものの、はやる気持ちが空回り……。

3周年スペシャルプレゼント抽選会

 入場時に手渡されるカードに書かれた数字を読み上げられたプレイヤーに、豪華賞品を贈呈。3万円ぶんのマネーカードや高性能グラフィックボードなどがもらえるとあって、当選番号が発表される様子を参加者は真剣なまなざしで見守っていた。

GMくまきさんが当選番号を読み上げるたびに、場内にどよめきと歓声が響いた。

ホテルの一流コース料理

 アクティビティーには含まれないが、この日のイベントで提供された高級フレンチは味わい深いものばかり。そんな豪華コース料理の数々を、実際に試食した筆者のコメントも交えてご覧いただこう。

海の幸マリネと蟹のレムラード琥珀色のコンソメジュレ 野菜ピューレと緑葉のコンポジション。刺身とはまったく違う、マリネならではの風味とレア感が存分に楽しめた。

真鯛のクルスティアンと帆立貝のグリル 青海苔香るソースと彩り野菜のハーモニー。真鯛の身はふっくらしており、皮はカリカリで香ばしい。海鮮ダシの利いたソースを添えて食べれば、口の中はシーフード一色に。

牛フィレ肉スー・ヴィッド胡椒風味茸ラグーのせ 滋味あふれる赤ワイン入りポルト酒ソースで。フィレ肉を口に運んで数回噛むと、そこからホロホロと崩れていく。“やわらかい”というよりも、牛肉の繊維が勝手にほどけていくイメージ。

パッションムースマンゴージュレマスカルポーネクリーム添え フルーツと木苺ソースと共に。ふっくらと焼き上げたスポンジケーキの周囲を、柑橘系の風味が利いたムースが覆っている。しっとりとした甘味と、パンチのあるフルーツの酸味が口の中で混ざり合い、不思議な気持ちよさを感じた。

3周年記念イベントの感想を麥谷氏に直撃!

 イベント終了後、短時間ながら麥谷氏(下記インタビュー中は敬称略)からお話しをうかがうことができた。同氏が語った、サービス開始4年目に向けての意気込みとは?

麥谷氏は日本における『黒い砂漠』の運営責任者だ。

──イベントを終えたいまの感想をお聞かせください。

麥谷 (直前に実施された)バランス調整のアップデート内容に不満を抱いている方もおられる一方、そう感じていないユーザーさんも実際におられます。そのせいか、冗談かとは思いますが……本日のイベントで“何かをする”みたいなTwitterの投稿もちらほら見受けられました。
 これに対して、“祝いの席をそうした妨害から守りましょう”というユーザーの声も存在しました。そのおかげで、最終的にすごくいい雰囲気でイベントが開催できました。この点がすごくうれしく、かつ感動しています。皆さんが『黒い砂漠』を好きだという気持ちが、本当に実感できました。
 つぎの4周年目も、皆さんのご要望にすべてお応えできるわけではないと思います。ですが、(韓国の)開発元と日本のお客様とのあいだのバランスをうまく取って、より多くの方ご満足いただけるようがんばっていきたいと思っています。このような状況にあるなか、じつは『黒い砂漠』は現在、サービスを開始した2015年5月以来の(同時)接続者数を記録しているところです。

──最大接続者数の記録を更新したのですか?

麥谷 もちろん(最高記録は)ローンチ時の接続者数です。(ローンチ後に同時接続者数がゆっくり減少していく一般的なオンラインRPGの流れに反して)いま上がっていて、(当時に次ぐ)最高状態を記録している状況です。本当に今後もがんばっていかねばならない、といったところを改めて実感しています。

──接続者数が増えている理由として、何が考えられますか?

麥谷 いろんなキャンペーンを行なってきた結果、新規の方が増えたのだと思います。どの施策がいちばん効果的だったのかは断言できませんが、ここ最近で言うと、バーチャルYouTuberとの協賛企画(バーチャルクリエイター応援キャンペーン)は大きかったのではないかなと。

──本日公開されたロードマップは、すべて日本向けのものですか?

麥谷 日本向けです。ドリガンなど、韓国版にすでに入っているものもあります。リマスタリングはまだ韓国版に実装されていませんが、国内版もすぐ入ってくると思います。

──ワールドワイドのテストサーバーは、日本だけの施策ではないですよね。

麥谷 そうですね。(グラフィックとオーディオの)リマスタリングも、おそらく(世界)共通で入ってくると思います。

 麥谷氏とのやり取りは以上の通り。バランス調整などの問題が発生したことで、現在の『黒い砂漠』周辺が若干ザワついていることは否定できない。

 だが、そうした空気を吹き飛ばすほど、今回のイベントは熱く盛り上がっていた。アップデートに関する続報も含めて、本作の今後の動向から決して目が離せない。



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