毎回50000人を超える動員を記録し、世界最大級の造形の祭典、“ガレージキット”の聖域(サンクチュアリ)として知られるワンダーフェスティバル。2018年7月29日に、ワンダーフェスティバル2018[夏]が千葉県・幕張メッセにて開催される。入場料は2500円[税込]。当日は、ガレージキットやワンダーショウケースなど、おなじみの催しが実施。さらに、“ワンダちゃんNEXT DOOR プロジェクト”なども始動するようだ。

ワンダーフェスティバル2018[夏] 開催概要が明らかに、“ワンダちゃんNEXT DOOR プロジェクト”が始動!?_02

おもな催事内容

1.“ガレージキット”の展示・販売

 ワンダーフェスティバルのメイン催事。プロ、アマチュアを問わず、原型製作者独自のイマジネーションとテクニックにより製作された原型を複製、“ガレージキット”として展示・販売し、その作品の出来映えを競う。出展作品数も世界一なら、それらを買い求める人数も世界一。プロ及びアマチュアのガレージキットメーカーは、この“ハレの日”のために半年以上の時間を費やした力作(新作)を持ち込むことになり、買う側も売る側も、必然的に異常なまでのハイテンションに包まれる。

2.“ワンダーショウケース”選定アーティストの発表、作品の先行販売

 '99年夏より、ワンダーフェスティバルの公式レーベルとして発足した“ワンダーショウケース”、その選定アーティストの作品(ガレージキット)を特設ブースにて販売します。「参加者の物欲を満たすため、主催者の営利のための販売」ではなく、「ワンダーフェスティバルやガレージキットのあり方を参加者へ問うためのプレゼンテーション」として、ワンダーフェスティバル実行委員会
が真摯に取り組むプロジェクト。

3.ワンダちゃんNEXT DOOR プロジェクト

 造形イベントであるワンフェスを象徴するような先鋭的なオフィシャルフィギュアが存在しないのは不自然ではないか? イベント主催者側のそうした思いからスタートした企画。

4.オリジナル造形物の展示・販売

 オリジナル創作の造形物の展示・販売。造形作家や造形工房、そしてそれらを目指す出展者のブースは、彼らにとって、未来への可能性を秘めたプレゼンテーションの場。

5.メーカー(企業)出展

 ガレージキット/フィギュアメーカーはもちろん、ゲームメーカー、食玩メーカー等の企業出展者による新製品発表や限定品販売など、本格的な展示小間を組んだプロモーションスペースも出展される。

6.3D(デジタル)モデリング プロモーション&トークステージ

 一般社団法人 3Dデータを活用する会・3D-GANとワンダーフェスティバル実行委員会が正式にジョイントし、いま現在怒濤の勢いでムーヴメント化しつつある3DCGや3D CAD/CAMなどを駆使したデジタルモデリングを推奨していく。デジタル技術を駆使したフィギュア造形の最前線がここにある!

7.生産の相談、造形素材の実演

 造形素材メーカー、製品生産メーカーなどが、各々の特質を活かしたPRを行い、最新の技術、生産方法や素材を提案する。

8.コスチュームプレイヤーによるコスプレ

 同人誌即売会などでいまや、すっかり定着した感のあるコスプレ。同種イベントの中でも、もっとも規制の少ない環境によって、コスチュームプレイヤーたちにとっても存分に表現を発揮できる場となっており、見逃せない要素に。

ワンダーフェスティバル2018[夏] 開催概要が明らかに、“ワンダちゃんNEXT DOOR プロジェクト”が始動!?_01

“ワンダちゃんNEXT DOOR プロジェクト”とは!?

 ワンダーフェスティバル2018[夏] にあって、もっとも気になるのが“ワンダちゃんNEXT DOOR プロジェクト”。同プロジェクトは、総来場者数が50000人越えるほどの巨大なイベントと化したのに、「造形イベントであるワンフェスを象徴するような先鋭的なオフィシャルフィギュアが存在しないのはふつうに考えると不自然なのではないか……?」との、イベント主催者側の思いからスタートした企画。

 その内容としては、「新進イラストレーターによるちょっぴりセクシー&キュートなアレンジ版、描き下ろしワンダちゃんがワンフェス公式ガイドブックの巻頭カラーピンナップを飾り(描き手は毎回変わる)、件のワンダちゃんの精巧でハイクオリティーなPVC製塗装済み完成品フィギュアがその回のワンフェスでいきなり販売される……原型製作や中国工場を使った製品化に費やす時間を考えるとあまりにもリスクが高いため、これまでありそうでいて絶対に誰もやらなかったスペシャルなワンフェスみやげ制作プロジェクト」(リリースより)だという。

 「ちなみにNEXT DOORの翻訳は“となりの~”という意味で、つまりはワンフェス会場のサインボードやワンフェス公式ガイドブックの表紙イラストを飾る本家ワンダちゃん(画/あずまきよひこ先生)とは似て非なる、オフィシャルな存在ではありつつも本家ワンダちゃんとは異なる“となりのワンダちゃん”というように考えてください」(こちらもリリースより)とのこと。

 本プロジェクトの正式な発表は追ってなされるとのことで、楽しみです!

ワンダーフェスティバル2018[夏] 開催概要が明らかに、“ワンダちゃんNEXT DOOR プロジェクト”が始動!?_03

【名 称】:ワンダーフェスティバル 2018[夏](英文表記“Wonder Festival 2018[Summer]”もしくは“WONDER FESTIVAL 2018[Summer]”)
【開催期日】:2018年7月29日(日曜日) 
【開催時間】:10:00〜17:00
【会 場】:幕張メッセ 国際展示場1〜8ホール(予定)
【一般参加料】:税込 2500円(公式ガイドブック付/小学生以下無料)
【主 催】: ワンダーフェスティバル実行委員会
【参加ディーラー数】: 約2000ディーラー(プロモーション企業出展含む)
【総参加者数】:56000人(目標)
過去4開催の実績
 2016年・夏 52141人(幕張メッセ国際展示場1〜8ホール)
 2017年・冬 55141人(幕張メッセ国際展示場1〜8ホール)
 2017年・夏 50757人(幕張メッセ国際展示場1〜8ホール)
2018年・冬 54796人(幕張メッセ国際展示場1〜8ホール)