ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FFXIV』)の吉田直樹プロデューサー兼ディレクターが同作の未来を語る、プロデューサーレターLIVEの第44回が2018年5月11日に実施。前回の発表内容を受ける形で、今回は“パッチ4.3実装コンテンツ 特集 Part2”と題して次期大型アップデートのさらなる深掘りがなされた。
 後半では24人参加型レイドダンジョン、リターン・トゥ・イヴァリースの脚本を手掛ける、スペシャルゲストクリエーターの松野泰己氏が登場。新たにお目見えするシリーズ第2弾“封じられた聖塔 リドルアナ”のシナリオを手掛けた同氏から、どのような発言が飛び出したのか……。こちらについても詳しくお伝えしていこう。

松野泰己氏が“リドルアナ”の見どころを解説! 『FFXIV』第44回プロデューサーレターLIVE_01
放送の冒頭で、最新のトレーラームービーがお披露目。そして、パッチ4.3は、2018年5月22日に公開であることが判明した。物量が多いうえサーバー機器のシステムにも更新が入るため、当日は24時間かけてメンテナンスが行われるとのこと。

※Patch 4.3トレーラー「月下の華」はコチラ

暗黒騎士は攻撃&防御の両面で強化

 それでは、この日に発表されたパッチ4.3の新情報を、前回のおさらいも含めて振り返っていこう。箇条書きで記載したコメントは、とくに注釈のない限り吉田氏によるものだ。

【パッチ4.3実装項目おさらい】

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前回のプロデューサーレターLIVEで発表された、パッチ4.3の実装項目。

【ジョブ調整関連】

◆7つのジョブに調整が入る。これらのうち、ほぼ強さに関係ない、単純に利便性が向上するだけのジョブがひとつだけある
(調整が行われるジョブは)暗黒騎士、モンク、忍者、侍、黒魔道士、学者、占星術師。これらには何らかの手が入っている
◆忍者は(強さに)ほぼ関係がない。ディープダンジョンでストレスを感じていた部分が楽になるというだけ
◆暗黒騎士は全世界のコミュニティーからさまざまなリクエストをいただいている。理解できる部分もたくさんあるが、根本に関わる修正はパッチでは行えない。どうしても半年レベルの期間が必要になるため、皆さんのご要望に満額で応えるのは難しい
◆「ダークアーツを使いすぎなのでは」という声もあるが、申し訳ないがダークアーツ(で追加効果が得られるアクション)は(従来通り)ダークアーツ(を介すること)で使っていただくことになると思う
◆(暗黒騎士は)威力の上昇や防御面の強化など、全体的にいろいろ入っている。調整項目は全部で8つ。たとえば、プランジカット実行後の硬直時間が極端に短くなっていたりしている
◆モンクの調整は、どちらかというと侍に引きずられて行う形。敵視を抑制するアクションを侍に持たせることにしたので、モンクにも同様の措置を取った。敵視を調節できるようになるが、侍も含めて、利用時に一瞬だけ火力とのトレードオフが生じる
◆侍は純粋に火力が上がっている。基本コンボに用いられる5つのウェポンスキルの火力が上昇。また、(先述の)敵視の上昇を抑える効果が何かに付いている
◆黒魔道士は、エーテリアルステップとラインズステップの動き出しが早くなる。これまで近距離を移動する場合は“滑り撃ちでいいや”になることが多かったが、これによって各種ステップの有効性がアップするはず
◆学者は少しだけフェアリーの使い勝手が向上する。ただし、皆さんが欲しいと思っているほどの万能性はない
◆占星術師は、攻撃魔法の詠唱時間が極端に短くなっている。また、ライトスピードのMP軽減効果を25%から50%に引き上げたうえ、与ダメージ低下ペナルティーが削除されるほか、リキャスト時間も短縮
◆ほかにもアスペクトヘリオスが強化されており、かゆいところに手の届く調整となっているのではないかなと

【新たな蛮族クエスト】

◆新たな蛮族拠点を設置するに当たり、アジムステップのエリア拡張が行われた
◆クエストは、かつてナマズオ族が催していたお祭りを復活させることが目的。そのために、山車や神輿を作っていくことになる
シナリオはブラックユーモアも感じられる内容
◆レベル60以降のクラフターとギャザラーの育成に活用できる
◆蛮族通貨で交換できるアイテムも用意されている

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新規マウントはお神輿。騎乗中は専用のBGMが流れるうえ、ナマズオ族たちがやぐらを上下に揺らすアクションまで使用可能。もちろん空を飛ぶこともできる。

【ハウジング関連アップデート】

◆過去に開催された調度品デザインコンテストの入賞作が、新たな庭具としてお目見え

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プレイヤーから寄せられたアイデアを細部まで再現。
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ドードーの形をした庭具の裏に、交流帳が設置されている。この後のシーンで、室内に設置する調度品としての交流帳も登場していた。

◆他者の交流帳に投票できる“いいね”は10回まで。この回数は、時間の経過とともに少しずつ回復していく。
◆スパム対策のため、交流帳に書き込めるメッセージはひとつの邸宅につき1日に1回まで
◆(邸宅のオーナーが)事前に文面を確認したうえで、交流帳に表示させるかどうかを選べる
◆書き込めるメッセージは最大60件まで。それ以上は書き込めないので、不要なコメントは手動による削除が必要
◆“このメッセージは絶対に残しておく”際に便利なロック機能は、いずれ入れる
◆交流帳はいろいろな使いかたができると思うので、皆さんで考えていただきたい
個室とアパルトメントに設置できるアクアリウムの数が増える。Sサイズは6個、Mサイズで8個、Lサイズの水槽であれば10個まで置けるように。ただし、アクアリウムどうしを重ねて配置することはできない
◆ゴールドソーサーに設置されている一部のミニゲーム用の筐体が、家具として設置可能に
◆6月に開催されるゴールドソーサー・フェスティバルの期間中に、MGPと引き換えに筐体が購入できる“らしい”

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邸宅に設置した筐体でミニゲームをプレイ可能。MGPも払い出されるとのこと。

【絶アルテマウェポン破壊作戦】

◆(2018年6月5日に実施される)パッチ4.31でオープン
◆ヒントなどを事前に出すつもりはない。詳細はぜひご自身の目で確かめてほしい

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最初に対峙する敵は、アルテマウェポンではなくガルーダ。BGMには、THE PRIMALS版の“堕天せし者 ”が用いられていた。
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リングアウトすると、ダメージが表示される間もなく戦闘不能に!

◆戦闘中のBGMはすべてが(かつて登場した)オリジナルの楽曲ではない。今回のために用意された曲が多い
◆絶バハムート討滅戦で寄せられた「もっと難しくていいので短くしてほしい」というフィードバックを踏まえ、戦闘時間を前回よりも短くした
テンポが恐ろしく早いので、難しさの方向性が前回とは違う

【ディープダンジョン:アメノミハシラ】

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ディープダンジョン:アメノミハシラ(以下、アメノミハシラ)は、レベル61以降のレベリングに活用できる。
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アメノミハシラは全100階構造。1階から30階まではレベリング向け。31階から、1~4人の固定メンバーで挑む高難度ダンジョンに変化する。
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魔土器の性質をおさらい。
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マンティコアなど変身系のアイテムに代わる、新たな魔土器が登場。
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ときおり出現するお助けNPCに近づくと、さまざまなバフを付与してくれる。
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魔石を使用することで、蛮神が呼び出せる。
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ダンジョン内に置かれた銀の宝箱を開けると、たまに魔石が獲得できる。
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アメノミハシラでは、永久スプリントや魔石使用禁止といった新たなエリア効果が発生する。
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武器交換用のトークンを一定数集めれば、好きな武器と交換できる。ディープダンジョン:死者の宮殿(以下、死者の宮殿)の武器も、この入手方式に変更される。
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シナリオを進めると、オノコロ島のNPCを介してアメノミハシラへ突入可能。
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アメノミハシラに進入すると、和風のエリアが出現。前回と同様、敵を倒しながら転送魔紋を探すことに。
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『不思議のダンジョン』シリーズを彷彿とさせる大部屋も!

【そのほかのアップデート】

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楽器演奏機能も大幅に強化。オプションで“すべての音階を表示して操作を割り当てる”に切り替えると、3オクターブぶんの鍵盤を表示できるように。
演奏できる楽器の種類も増加。

◆つぎの楽器は打楽器。現在、太鼓(の開発)に挑戦している
◆ボタンを長押しすることで、継続的に音が出せるようになる

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システムコンフィグのアクセシビリティ機能が更新。項目の選択やゲージバーの調節によって、いろいろな色の見えかたをするプレイヤーであっても、本来のカラーに近い状態で楽しめるようになる。
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松野泰己氏が“リドルアナ”の見どころを解説! 『FFXIV』第44回プロデューサーレターLIVE_30
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