『ブレイブルー』や『ギルティギア』など、多数の人気対戦格闘ゲームを手掛けてきたアークシステムワークスのつぎなる対戦格闘ゲームとして話題を集める『ブレイブルー クロスタッグバトル』。本作は、『ブレイブルー』シリーズ、『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』、『アンダーナイト インヴァース』、『RWBY』の4タイトルのキャラクターがコラボレーションし、タッグバトルをくり広げるといった内容の対戦格闘ゲームとなっている。
本記事では、製品版相当のゲームソフトをプレイし、注目のゲーム内容やインプレッションを掲載する。まだ本作を知らない人も発売を心待ちにしているファンも、ぜひチェック!
『ギルティギア』に続くアークシステムワークスの代表作。主人公のラグナ=ザ=ブラッドエッジを巡る物語がファンの心を掴み、ゲーム以外のメディアミックス展開も幅広く行われている。
人気RPG『ペルソナ4』のキャラクターが登場する対戦格闘ゲーム。ストーリーモードでは、『ペルソナ4』のその後が描かれたという点も話題となった。
PCを中心に長年に渡って対戦格闘ゲームを手掛けてきたフランスパンが開発。“偽誕者(インヴァース)”と呼ばれる特殊な能力を持ったキャラクターを中心とした闘いが描かれる。
対戦格闘ゲームではなく、3DCGアニメ作品から参戦。Youtubeではシリーズ再生回数1億回を達成するなど、世界中にファンを持つ作品だ。“グリム”と呼ばれるモンスターと戦う“ハンター”を目指す4人の少女が主人公として活躍。
ゲーム内容をチェック!
まずは、本作のゲーム内容をチェック。ゲームをスタートすると、下の画面のエントランスに通される。プレイヤーはここから遊ぶモードを選択できるほか、入手した“P$”を消費してカスタマイズアイテムなどを購入できる。
遊べるモードは以下の7つ。エピソードモードは、4つの世界から集うキャラクターたちの闘いが描かれるモードだ。シナリオはもちろん本作書き下ろしとなっており、作品を超えた出会いも見どころ。ときにシリアス、ときにコミカルなシナリオに注目だ。このモードは発売してからのお楽しみということで、言及はここまでとする。
・エピソードモード
・サバイバルモード
・タクティクスモード
・トレーニングモード
・リプレイシアター
・ギャラリーモード
・オンラインモード
そのほか、トレーニングモードやタクティスモードといった、練習用コンテンツも充実。アークシステムワークスが発売する対戦格闘ゲームは、チュートリアルのコンテンツが作り込まれているのがセールスポイントのひとつになっているが、その親切さは本作でも健在だ。タクティクスモードをプレイすれば、対戦格闘ゲームの基本的なプレイ方法や、本作独自のシステムの習得、各キャラクターの練習もバッチリだ。
徹底的に操作を簡略化させたゲームシステムに注目
本作の特徴として、コマンドを徹底的に簡略化させた操作方法が挙げられる。たとえば、各キャラクターの基本的なスキル(必殺技)と、ディストーションスキル(ゲージを使う超必殺技)の入力方法は、ほぼふたつのコマンドに統一されており、一部のスキルはボタンひとつでくり出せる。
また、全キャラクターに無敵技が搭載されており、そのコマンドはボタンふたつの同時押しで発動できるほか、ボタンを連打するだけでコンボになるスマートコンボも搭載。そのほかのコマンドも基本的にはボタンを押すだけかボタンの同時押しで発動できるなど、複雑なコマンドが徹底的に排除されているのが特徴だ。
敵にコンボをヒットさせる気持ちよさを味わえることが対戦格闘ゲームの魅力のひとつだが、本作なら対戦格闘ゲームビギナーでも、すぐにその魅力を味わうことができる。また、基本的な操作は全キャラクター共通なため、操作キャラクターの乗り換えが簡単なことも本作の特徴。一部のキャラクターには独自のシステムが搭載されているが、その性能は“覚えていればさらにコンボが広がる”程度の味つけになっているので、必須というわけではない。「対戦で使うためには、まず練習をしないと……」といった対戦格闘ゲームにありがちな悩みが、本作では軽減されていると言える。
とはいえ、対戦格闘ゲームの上級者にとって簡単すぎるゲームというわけではない。スマートコンボ以外にも各キャラクターの必殺技を活かした独自のコンボも存在し、練習を詰めばさらに威力の高いコンボがくり出せるようになる。また、パートナースキルは自分が攻撃している最中にも使えるため、自分の攻撃がヒットしている最中にパートナーを呼び出し、パートナーの攻撃中にふたたび自分で攻撃をつなげるといったコンボが使用可能。自分の必殺技が回避されてもパートナースキルでカバーしたりといったテクニックも、上級者どうしのバトルでは必須となりそうだ。
“難しい”というイメージを徹底的に排除した意欲作
「敷居は低く奥深く」というのはどのジャンルのゲームでも目指すべきところ。とくに敷居が高いと言われる対戦格闘ゲームでは、至上の命題とも言える悩みだ。そんな悩みを解消したい! 対戦格闘ゲームになじみのないゲームファンにもプレイしてほしい! 本作のゲームシステムからは、そんな開発者の熱い想いが感じ取れる。
本作は、キャラクター独自のゲージやシステムを利用したテクニックを利用して針の糸を通すようなコマンド入力でコンボをつなげるタイプではなく、タイミングよくボタンを押してコンボをつなげるようなゲームバランスであると感じた。だが、上でも書いたようにパートナースキルを利用すれば、コンボはさらなる広がりをみせる。自分の好きなキャラクターをふたり選択するもよし、アクションの相性がいいキャラクターやお互いの弱点をカバーする組み合わせにするもよし。自分が使うタッグも、そのタッグがくり出すコンボも、無限の広がりをみせてくれそうだ。ビギナーでもすぐに楽しめる2D対戦格闘ゲームの入門作として、対戦格闘ゲームの猛者にも愛されるゲームとして、発売後の活躍を期待したいところだ。
また、本作は2018年5月9日からプレイステーション4、2018年5月11日からはNintendo Switchを対象としたオープンβテストが開催される。いち早く本作をプレイするチャンスなので、気になる人は公式サイトをチェックして参加してみよう。