温かくてノリのいいハンターが大集合!

 2018年4月29日、愛知県・名古屋コンベンションホールにて、カプコンの誇る世界的ハンティングアクション『モンスターハンター:ワールド』(以下、『MH:W』)のイベントである“狩王決定戦2018・名古屋大会”が開催された。このイベントは、全国7都市で開催される公式タイムアタックイベントの地方大会2会場目にあたる。本記事では、タイムアタック以外に、ファン垂涎の展示やステージイベントも行われた会場の模様をリポートしていく。

ハンターたちの激闘第2弾! 『MH:W』狩王決定戦2018・名古屋大会リポート_01
ハンターたちの激闘第2弾! 『MH:W』狩王決定戦2018・名古屋大会リポート_02
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来場者はタイミングが合えば会場内にいるリアル受付嬢、ハンター、アイルーたちといっしょに記念撮影を行うことも可能。これはいい思い出!
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『MH』シリーズに携わってきたカプコンの小嶋慎太郎氏も来場。ハンターたちが熱いコメントなどを書き込む“モンハン部の壁”にアイルーのイラストを描いたり、ファンと交流したりと、イベントを存分に楽しんでいた。
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開発陣が来場者とともにクエストに挑み、宝玉を入手できたら参加者に賞品がプレゼントされる“リアル集会所 ~宝玉を求めて~”。ほぼ裸の装備で古龍に挑んだり、機材チェック中に突然グッズを懸けたじゃんけん大会が始まったりと、本イベントならではの独特のユルさで好評を博していた。

ハンター興奮の催しがいっぱい! 名古屋大会スペシャルステージ

 『MH:W』のプロデューサー・辻本良三氏、エグゼクティブプロデューサー/アートディレクター・藤岡要氏、ディレクター・徳田優也氏ら開発陣によるステージイベントは、すべての会場で行われるが、開催場所ごとにその内容は少々異なっている。ここでは名古屋大会で行われたスペシャルステージの模様は紹介。ちなみにイベントの映像は配信されているので、未見の人や東京大会の配信を見て興味をもった人は公式ホームページなどからチェックしてみてほしい。

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狩王決定戦2018・東京大会の決勝戦の激戦をダイジェスト映像で振り返り。ネルギガンテが2分強の時間で討伐される様子に、来場者からは感嘆の声が漏れていた。

開発者による世界観講座

 世界観講座は、イベントで恒例の人気コーナーで、今大会では藤岡氏と徳田氏が『MH:W』の世界観を詳しく解説していく。名古屋大会では、作品の舞台である新大陸がなぜ豊かなのかというところからスタートし、“古代樹の森”の生態系へと話題がシフト。森のトレードマークでもある巨大な古代樹は、じつは多数の木が連なったもので、周囲にもたらす影響などが詳しく語られた。また、古代樹のモデルとなっている実在する木(糸井の大カツラ)を徳田氏が3時間かけて撮影に訪れたが、じつはそこが藤岡氏の実家の近所だったというエピソードも披露され、会場の笑いを誘っていた。

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アンジャナフの翼膜は日光浴時に効率よく体温を上昇させたり、逆に放熱を行ったり、威嚇の際に体を大きく見せたりなど、多数の機能を担っているという。このようにゲーム的な記号に見えるものにも、生物的な意味を持たせてデザインしているそうだ。
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プケプケには、機嫌がいいと体が大きく膨れて、アンジャナフに遭遇して怯えたときは目が半開きになるなどの感情表現が盛り込まれている。

オンライン開発者チャレンジクエスト

 辻本氏と徳田氏に、放送を見ているプレイヤー2名を加えた計4名がクエストに挑戦。見事クエストをクリアーできたら、RT数に応じてアイテムがプレゼントされるTwitterキャンペーンの報酬の数が2倍になる。今回挑むクエストは、ヴァルハザク(歴戦の個体)討伐に決まった。

●Twitterキャンペーン報酬(挑戦成功でこれらが2倍に)
・鋼のたたまご×1
・ミナガルデナイト×1
・銀のたまご×1
・金のたまご×1

 クエストが始まると全員がヴァルハザクのもとに直行。制限時間は15分と短く、辻本氏がハンマーを外す場面も多く見られるなど先行きは怪しい。しかし、天井の岩を落とし的確にヒットさせる、ヴァルハザクが眠った瞬間を狙って大タル爆弾Gを起爆するなど、着実にダメージを与えていき、誰も力尽きることなく無事討伐成功。Twitterキャンペーンの報酬の数が2倍になることが決定した。

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狩王決定戦2018・名古屋大会の代表チームが決定!

 ハンターたちが狩りの腕を競い合う狩王決定戦。その名古屋大会予選と決勝の結果をお届けよう。

狩王決定戦2018・名古屋大会予選

 狩王決定戦2018の地方大会では、まず“闘技大会クエスト 闘技大会01”のプケプケ討伐による地方大会予選が行われ、その上位チームが地方大会決勝へと進出できる。対象クエストが全会場で共通ということもあり、ハンターたちの試金石的な役割を担うが、名古屋は激戦区の東京と同等以上の結果に。1位通過の“*絆*”は、今大会2チーム目となる40秒台の記録を打ち出した。

・狩王決定戦2018・名古屋大会予選タイム(決勝進出は上位8チーム)
1位 *絆* 49秒50
2位 fLoRid 51秒35
3位 ハーゲンキャッツ 51秒61
4位 かとうT 52秒66
5位 祖龍アルセルタス 53秒78
6位 nobmark 54秒56
7位 ついんぱなー 56秒75
8位 ネギトロ丼 58秒05
9位 VTuber クロル 59秒06
10位 しまりっく 1分00秒50

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狩王決定戦2018・名古屋大会決勝

 名古屋大会決勝は、“チャレンジクエストMHWイベント:滅尽龍討伐02”を用いて行われた。討伐対象は東京大会決勝と同じくネルギガンテだが、選択できる装備が一新されており、麻痺や睡眠効果のある武器が用意されているのが特徴だ。武器は5種類用意されていたものの、参加チームすべてが操虫棍&操虫棍という組み合わせを選択。どの参加チームもエキス集めや咆哮の回避といったポイントは当然のように抑えており、結果が発表されるまで優劣がわからないほどの接戦が展開していく。そして、この戦いを制したのは、すべてにおいて高レベルな動きを見せ、猟虫によるめまいでネルギガンテの動きを封じていた“ハーゲンキャッツ”! 肉質が軟らかい白いトゲが全身に生えているときにネルギガンテを麻痺させられるという、運も味方つけた堂々の勝利だ。

・狩王決定戦2018・名古屋大会決勝タイム(決勝大会進出は上位3チーム)
1位 ハーゲンキャッツ 2分54秒33
2位 祖龍アルセルタス 2分56秒00
3位 nobmark 3分06秒20
4位 fLoRid 3分10秒58
5位 *絆* 3分12秒98
6位 かとうT 3分25秒15
7位 ついんぱなー 3分48秒08
8位 ネギトロ丼 4分15秒26

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名古屋大会代表チームのコメントをお届け!

 狩王決定戦2018・名古屋大会で代表に輝いた3チームにインタビューを実施。それぞれの興奮冷めやらぬ喜びの声をお届けしよう。

<狩王決定戦2018・名古屋大会1位>
チーム名:ハーゲンキャッツ

ハンターたちの激闘第2弾! 『MH:W』狩王決定戦2018・名古屋大会リポート_25
(左)操虫棍担当:☆黒猫☆
(右)操虫棍担当:mono

――おふたりは、これまで大会には出られていましたか?

☆黒猫☆ 僕は去年、大阪大会に出ました。

mono 去年の決勝大会の決勝進出決定戦(黒炎王リオレウス討伐)まで行きました。

――なるほど、なかなかの経験者ですね。練習ではプケプケ550体、ネルギガンテを650体討伐したそうですが、決勝のネルギガンテを重視したんでしょうか。

☆黒猫☆ 最初はずっとネルギガンテを狩っていて、プケプケは55秒くらいのタイムだったんです。で、東京大会の結果を見て「これはヤバいな」と思って(笑)。

――ほとんどのチームが50秒台でトップは40秒台でしたからね。そこからプケプケを一気に狩り出したとうわけですね。

mono はい、「ヤバいぞ」と(笑)。

――予選での動きは練習通りにいきましたか?

☆黒猫☆ ミスはしましたが、予想の範囲内といったところでしたね。

――決勝ではふたりとも操虫棍を使ってましたが、使う武器の組み合わせはすんなり決まりましたか?

mono いろいろ試してみたんですけど、火力を重視したら操虫棍がいちばんだということになりました。

――猟虫をネルギガンテの頭部をに当てて、めまいを発生させていたのが印象的でしたね。

mono あれは狙っていました。動き回られると遅くなるので、なるべく拘束しようと。

――作戦通りにいったということですね。ステージでは決勝前に「楽しんでプレイする」とコメントされていましたが、楽しめましたか?

☆黒猫☆ めちゃめちゃ楽しかったです。

mono 楽しかったですね。笑いが出ちゃいました。

――すばらしい。今回、久しぶりに据え置き機の作品での大会となりましたが、練習などで何か苦労した点とかあったり押しますか?

☆黒猫☆ 僕はシリーズをプレイしたのが『MH4』からだったので、据え置き機は触ったことがなかったんですよ。だから操作に慣れるのに時間がかかりましたね。

――最近はニンテンドー3DS作品がシリーズ初プレイという声もよく聞きますから、据え置き機の『MH』は触れたことがないというプレイヤーの方はけっこう多いみたいですね。これまで練習漬けの日々を過ごされてきたと思うんですけど、しばらくは時間に余裕ができると思います。これからはどう過ごされますか?

☆黒猫☆ しばらくは『MH:W』をふつうに遊ぼうと思います。

――この質問をすると皆さんは大体マム・タロトを狩らなきゃっておっしゃいますね。

☆黒猫☆ まだやってないんですよね。

mono 配信期間があるから焦ってて、しかも名古屋大会の時期と被ってるって(笑)。

――では、最後に決勝大会への意気込みをお願いします。

mono 強豪チームが多いので、そこに引けを取らないように精いっぱいがんばります。

☆黒猫☆ 楽しむことが大事なので、楽しみつつ……壇上まで上がります!

<狩王決定戦2018・名古屋大会2位>
チーム名:祖龍アルセルタス

ハンターたちの激闘第2弾! 『MH:W』狩王決定戦2018・名古屋大会リポート_26
(左)操虫棍担当:X
(右)操虫棍担当:しーどまぅん

――おふたりは、これまでに大会へは出られたことはありますか?

しーどまぅん 今回が初めてですね。

――おお、初参加で決勝大会進出というのはすごいですね。これまでに大会に出ようと思ったことは?

X 出るつもりだったことはあるんですけど、おたがいに相方が出られなくなったりで結局参加できなくて……今回、ふたりでチームを組みました。

――練習ではプケプケとネルギガンテを300体ずつ狩ったそうですが、どちらに力を入れたとかはありますか?

しーどまぅん 両方同じくらいですね。

――予選のプケプケ討伐は練習通り動けましたか?

X いや、2回くらいミスしました。でも、想定内だったので何とかリカバリーできましたね。

――決勝のネルギガンテ討伐は最初に頭側と尻尾側に分かれて役割分担されていましたが、あれは作戦ですか?

しーどまぅん 個体によりますが、基本的にはふたりとも頭側狙いで、ネルギガンテが振り向いたときには片方が尻尾を攻撃。そしてネルギガンテが睡眠から目覚めたときに、尻尾のトゲを破壊して転倒させるという作戦でしたね。

――なるほど。操虫棍&操虫棍の組み合わせはすぐに決まったんですか?

しーどまぅん ほかの武器よりも火力が高かったので、1、2日で決まりましたね。ほかに可能性があるなら狩猟笛かなとは思ったんですけど、結局は操虫棍になりました。

――ほかの参加者の皆さんは互いに知り会いどうしだったりしますが、初参加のおふたりはほかのチームと交流されたりは?

X 全員、知り合いです。

――お、そうなんですね。

しーどまぅん ふだんからいっしょに遊んでいます。

――うまい人たちって惹かれ合うんですね。

X Twitterで知り合ったりしました。

――ああ、いまはSNSがありますし、便利な時代ですね。では、決勝大会に向けて意気込みをお願いします。

しーどぅまん ここまで来たので最後までベストを尽くしてやれるだけがんばりたいなと思います!

X 自分のため、応援してくれている人のため、そして相方のためにもがんばりたいと思います!

<狩王決定戦2018・名古屋大会3位>
チーム名:nobmark

ハンターたちの激闘第2弾! 『MH:W』狩王決定戦2018・名古屋大会リポート_27
(左)操虫棍担当:のぶじゃ
(右)操虫棍担当:UKIじるし

――おふたりは、これまでに大会に参加されたことは?

のぶじゃ 今回が2回目ですね。前回は『MHX』の大会に出場して予選敗退でした。

――1大会挟んで練習を重ねて、見事に結果を出したということですね。決勝では全チームが操虫棍を使っていましたが、おふたりはこの組み合わせはすぐに決まったんですか?

UKIじるし 消去法で決めました。

のぶじゃ 残ったこの1択しかないだろう、と。皆さん、同じ選択になるだろうとは思っていましたね。

――練習ではプケプケを600体、ネルギガンテを400体討伐されたということですが、力を入れたプケプケ討伐は練習通り動けましたか?

UKIじるし 練習通りいきました。

――では、ネルギガンテのほうは?

UKIじるし ちょっと納得いかないですね。

のぶじゃ 平均より少し遅いかなと。

――いつもならもっと早く狩れていたぞ、ということですね。

のぶじゃ そうです(笑)。

――東京大会の決勝もネルギガンテ討伐でしたが、結果を意識したり、参考にすることなどはありましたか?

のぶじゃ タイムはとくに気にしていませんでしたが、勝ち残った知り合いのチームへの対抗意識はありましたね。

――負けられねえ、と(笑)。ちなみに、その知り合いのチームというのは?

UKIじるし 全部です。

――おお、皆さん知り合いなんですね。これから決勝大会のクエストが発表されるまではしばらくゆっくりできると思いますが、いかが過ごされますか?

UKIじるし 純粋に『MH:W』を楽しみます。

のぶじゃ マム・タロト、超狩りたいです!

UKIじるし 大会の練習で狩るモンスター以外、全然狩れてなかったんで(笑)。

――では最後に、決勝大会への意気込みをお願いします。

UKIじるし 今日、勝てたことが自分にとっては信じられなくて、まだ驚いているんですけど、決勝大会では今日敗退してしまった人たちの分もがんばっていきたいと思います。

のぶじゃ 僕は今回、初の予選突破で緊張してしまってガチガチだったので、決勝ではもう少しリラックスできるように、そしてリラックスできるほどしっかり練習して挑みたいと思います。