ほのかにゾクゾクくるオカルティックなブース

 2018年4月28日、29日に千葉・幕張メッセで開催された“ニコニコ超会議2018”。ドワンゴが運営するゲーム投稿コミュニティサービス“RPGアツマール”の今回のブースは、“怪談”をテーマにした異色の構成だ。
 ゲーム体験コーナーでは、同サービスで大人気のホラーゲーム2タイトルの、超会議限定の新章試遊を楽しめ、ステージでは、さまざまなゲストによる、ホラーにまつわるトークイベント・ゲーム実況が行われた。

RPG以外の“何か”もアツマーってきた!? 怪談xRPGアツマールブース“霊障実験・100人コックリさん”リポート【ニコニコ超会議2018】_01
体験コーナーで遊べたのは『【クトゥルフ神話RPG】神話警察24時』と『キミガシネ-多数決デスゲーム-』。同コーナー横には、それぞれの作品の原作者が書き下ろしたイラストパネルを背景に記念撮影できるフォトスポットが設けられていた。
RPG以外の“何か”もアツマーってきた!? 怪談xRPGアツマールブース“霊障実験・100人コックリさん”リポート【ニコニコ超会議2018】_02
“怪談&ホラーゲーム実況ステージ”のイベントのひとつ“大島てるの事故物件コレクション鑑賞”の1コマ。事故物件公示サイト管理人・大島てるさん(右)と、“事故物件住みます芸人”松原タニシさん(左)の軽妙なやりとりが、楽しくも不気味だった。
RPG以外の“何か”もアツマーってきた!? 怪談xRPGアツマールブース“霊障実験・100人コックリさん”リポート【ニコニコ超会議2018】_03
人気ゲーム実況者・コジマ店員さん、セピアさんによる、ホラーゲーム実況。プレイしたのは、『異世界勇者の殺人遊戯(デスゲーム)』のキャラクターが登場する超会議用ホラー短編『異世界勇者の怪談』。この時ばかりはステージの雰囲気が華やいだ。

記者も目の当たりにした摩訶不思議現象!!

 そんな中でもとくに異彩を放っていたのが、日本では降霊術の一種として広く知られている占い“コックリさん”を観客どうしで行ってみるというステージイベント“霊障実験・100人コックリさん”。参加希望者には印刷された文字盤が配られ、ステージ上の出演者による簡単な説明の後、2~3人の即席グループごとに一斉に行われた。

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会場で配られたコックリさん用の文字盤の紙。下部には基本となる手順が書かれていた。
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コックリさんのやりかたを説明する、声優の紅音さん(左)と、稲川淳二さんのものまね中のピン芸人・BBゴローさん(右)。

 「コックリさんコックリさん……」と呼び出しの言葉を唱えること数十秒。参加者が指を乗せた10円玉がスタート地点の鳥居からまったく動かないグループがほとんどの中、ススス…と「はい」に動きだすグループもちらほらと。ステージの周囲は雑然とし、決してコックリさん向きとは言えない環境ながらも、なかなかの“成功率”だった。

RPG以外の“何か”もアツマーってきた!? 怪談xRPGアツマールブース“霊障実験・100人コックリさん”リポート【ニコニコ超会議2018】_07
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質問に対してはい/いいえで答えたり、勢い余って紙の外側に出で行こうとするコックリさん(10円玉)も。指を添えている参加者たちは皆一様に不思議そうな表情を浮かべているのが印象的だった。
RPG以外の“何か”もアツマーってきた!? 怪談xRPGアツマールブース“霊障実験・100人コックリさん”リポート【ニコニコ超会議2018】_09
最初のうちはうんともすんとも動かなかったステージ上のゲストグループだが、参加者のリポートをしていた紅音さんが加わると、元気(?)に動き出した。はい/いいえの質問に対してもわざわざ文字で“は”、“い”、“さ”、“い”と答えるほどのサービスぶり(??)を見せた。

 局地的に盛り上がった集団コックリさんは、コーナーの時間に合わせて帰ってもらうことで終了。途中で気分が悪くなったり奇声を上げたりする人も現れず、あっけないほど静かな幕切れだった。コックリさんで10円玉が動く理由には諸説あり、その実態は即断できるものではない。しかし、その場に居合わせた見知らぬ人どうしが、ちょっとオカルトな気分で盛り上がれるツールとしての側面がコックリさんにあることは確かなようだ。

 ひとつ気になるのは、記者の近くで10円玉をスイスイ動かしていたグループの、ひとりの女性のその後。

 驚きの声が上がった時に何があったのか尋ねてみると、「(コックリさんが)終わったら誰についていきますか?」という質問をしたところ、その女性の名前をズバリ名指したとのこと。そのグループの3人のうち、ひとりは初対面の男性で、自己紹介もしていなかったという。本人の女性あるいはの友人女性が、意識的に10円玉を動かしてわざわざ名前を明かすとも考えづらい。となるとあれは一体……?

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