元気いっぱいの楽曲を彩るのは笑顔!

 林鼓子さん、森嶋優花さん、厚木那奈美さんの3人からなる声優ユニット、Run Girls, Run!(以下、RGR[ランガ])のNewシングルが、2018年5月2日(水)に発売される。テレビアニメ『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』のオープニングテーマ『スライドライド』でデビューを果たした彼女たち。2枚目となる今回のCDは、2018年4月より放送が開始されたテレビアニメ『キラッとプリ☆チャン』のオープニングテーマ『キラッとスタート』と、2018年5月5日より公開予定の劇場アニメ『劇場版 プリパラ&キラッとプリ☆チャン ~きらきらメモリアルライブ~』の主題歌『プリマ☆ドンナ?メモリアル!』が収録される。同CDの魅力や見どころ・聴きどころについて、ファミ通.comでは3人にインタビューを行った。

「背中を押してくれる1曲に」Run Girls, Run!新曲『キラッとスタート』インタビュー_02

Run Girls, Run!/キラッとスタート MV short.ver

林 鼓子(はやし ここ)

2002年5月15日生まれ。静岡県出身。代表作は『Wake Up, Girls! 新章』(速志歩役)、『キラッとプリ☆チャン』(桃山みらい役)。文中は林。

森嶋優花(もりしま ゆうか)

1997年3月16日生まれ。京都府出身。代表作は『Wake Up, Girls! 新章』(守島音芽役)。文中は森嶋。

厚木那奈美(あつぎ ななみ)

1997年10月11日生まれ。長野県出身。代表作は『Wake Up, Girls! 新章』(阿津木いつか役)、『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』(マーサ役)、『キラッとプリ☆チャン』(青葉りんか役)。文中は厚木。

女の子の夢を後押ししてくれる曲

「背中を押してくれる1曲に」Run Girls, Run!新曲『キラッとスタート』インタビュー_05

――2018年5月2日にNewシングル『キラッとスタート』が発売されます。同曲は、どんな曲になっているのでしょうか?

 『キラッとスタート』は歴代の『プリティーシリーズ』のオープニングの系譜を受け継いでいる曲だと思っています。イントロから明るくて元気で、女の子が大好きな曲になっていると思います。歌詞も“パティシエも モデルにも なれるかな?”、“人気者になりたい ときめき いつも隠していたの”というような、女の子の夢を後押ししてくれるような歌詞になっています。小さい子が、「自分はどんな女の子になりたいんだろう?」とか、「将来どういうことをしたいんだろう?」ということを、楽しく想像できる曲になっているなと思いました。

森嶋 そうだよね。パッと聴いたときの曲調もノリノリで勝手に体が動き出しちゃいました。、曲調はもちろんなのですが、ぜひ歌詞にも注目していただきたくて。本当に応援ソングになっているんですよ。この曲自体、私たちも元気づけられながらいつも歌っていますので、曲の印象も楽しげなんですけど、歌詞を改めて皆さんにも知ってほしいし、発売したときは歌詞カードをすごく見てほしいなと。歌詞を読むときっと沁みてくると思うので、歌詞を知った後にライブで聴いていただけると、また違う印象を持ってもらえるんじゃないかと思える曲です。

厚木 『プリティーシリーズ』のオープニング曲は、どの曲も夢見る女の子の味方というか、背中を押してくれる1曲になっていると思っていて。私は『プリパラ』が大好きなんですが、どの曲を聴いても元気づけられるというか、i☆Risさんが歌う『プリパラ』の主題歌をオーディションの前とかに聴いて、「よし!」って気合を入れることも多かったんです。『キラッとスタート』もそういった形で、夢見る女の子の力になってくれるような1曲になってくれると思います。

――これまでの曲と比べると、かなり女の子っぽいというか、ガラッと印象が変わる曲調になりましたが、何か歌うときに気をつけていることなどはありますか?

 私は笑顔で歌うようにしてますね。『スライドライド』はカッコよく歌う、という指示だったので、実際にライブをするときもカッコいい表情と笑顔を分けて考えていたんですけど、『キラッとスタート』は“全編笑顔!”を意識してで歌っています。レコーディングのときも「笑顔で」という指示をすごく出されたんです。個人的には笑顔で歌っていたんですけれど、「それじゃあ足りない」と。それで実際に自分が歌っていたテイクを聴かせてもらったんですけど、ぜんぜん笑っているように聴こえなかったんですよね。“暗い”とは違うんですけど、ただ歌っている感じに聴こえてしまって。そのディレクションを受けてからは、めっちゃ体を動かして、笑顔で、口をいっぱい開けて歌いました。。

――体を動かしながらレコーディングというのはすごいですね。

 マイクに当たらないようにだけは気を付けて、とにかく笑顔で、自分が楽しくなれるような環境を作って歌っていました。

森嶋 確かに……元気な曲ってすごくいっぱいあると思うんですけど、元気に歌うって意外と難しいんです。たとえば、今年の“AnimeJapan”で初めて披露させてもらった際に、リハーサルで実際に歌ってみて、後から映像を確認してみたんです。そしたら、ちょっと暗く聴こえちゃったんです。だからこの曲を歌うときは、笑顔を大切に、口を大きく開けて、満開の笑顔で歌うように心がけてます。

厚木 キラースマイルでね。

森嶋 そう! 明るく歌わないと伝わらない曲だと思うので、まずは自分たちが笑顔でいくことが大切だなと。

厚木 私はレコーディングのときに、「実際にこの曲をステージで歌っているところを想像して」というディレクションをいただきました。「目の前に小っちゃい子や、Run Girls, Run!のことを応援したいと思って来てくださる人がいて、それがすごく大きなステージで、遠くを見て歌って」ということだったので、レコーディングのブースは個室で狭かったんですけど、遠くを想像して。遠い目をしながら笑顔で……。

――え? それはどんなレコーディングだったんですか?(笑)。

森嶋厚木 (笑)。

厚木 明るくしなきゃいけないので、なるべく「笑顔、笑顔……」と。歌詞のところにも“笑顔”ってすごく大きく書いて、意識しながら歌いました。

――でも、この曲を笑顔で歌うのってたいへんじゃないですか?

厚木 そうですね。踊りが……。

 激しいからね。踊りも元気いっぱいだから。元気×元気みたいな(笑)。

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――何か注目してほしい部分がありましたら教えてください。

 サビも注目してほしいんですけど、“ちょっぴり 背伸びしたら 転んで 私らしく笑って”という歌詞がすごく私たちに重なるんです。私たちみたいと言うと手前味噌なんですけれど、私たちもまだ活動がスタートしたばかりで、失敗することもすごくあるんですけど、そんなときも“私らしく”という歌詞が私たちにもすごく刺さるなと感じて。ここの振り付けと歌いかたもすごくかわいいんです。レコーディングのときのディレクションで、「“転んで”の歌詞は転んでいる風に歌って」と言われて。すごく悩んじゃったんですけど、私がいつもと違う歌いかたをしているので、そういうところも聴いてほしいなと思いますし、ダンスは私が転んでいる振り付けになっているので、ぜひ注目してほしいですね。

森嶋 私はサビの“運命のボタンを押して”というワードがポイントだと感じていますね。これって自分の人生にも言えることだと思うし、ちょっとしたきっかけをつかんでいくというのは、大切だということにもつながると思うし、アニメのストーリーにも関連するワードだと思うんですよ。“キラッとボタン”というのが『キラッとプリ☆チャン』のアミューズメントゲームにあって、そちら側にもリンクしているので、そういった関連性を見つけてもらえたら楽しんじゃないかなと私は思います。

厚木 私もやっぱりサビに注目してほしいですね。“叶えるチャンスだよ”という歌詞は、たとえばですけどアイドルを夢見る女の子が聴いたら、「私も今日のオーディション、チャンスがあるんだ!」みたいな感じで、きっととても勇気が湧くと思うんですよね。

――自分にも共通するものがあるというか……感じるものがあるということですか?

厚木 そうですね。私はわりとインドア派というか、内向的なんです。ずっと声優になりたいと地元にいたころから思っていて。学校で「将来の夢を書きましょう」といった授業があるじゃないですか。あれがものすごく苦手だったんです。とても内向的だったので自分のことを発表するのが苦手で、言いたいことはあるものの言えない、という状況がすごく多くて。そんな自分にとって“人気者になりたい ときめき いつも隠していたの”というフレーズが、すごく「昔の私だ……」と思えて。初めて曲を聴いて歌詞を見たときに、「そんなこともあったな……」と思い出しました。

――なるほど。そういう時期を経て、いまこうしてRun Girls, Run!として活動しているというところを、皆さんにも聴いてもらいたいと。

厚木 ぜひぜひ。自分のことや自分の夢を言えない子もたぶんいると思うので、「言えなくても大丈夫だよ」と思ってほしいです。(自分を指差しながら)こういうヤツもいるので(笑)。言葉にしたほうが夢は叶うという意見もあると思います。言霊というのもあると思いますし、言えたほうが素敵なことだと思うんですけど、言えなくても叶う夢もあるので、「大丈夫だよ!」って。

 思っていれば強いからね。

厚木 そうそう。そう思いたいですし、なかなか言葉にできない人たちにも、そう思ってほしいです。

――そこで一歩踏み出したきっかけは、何かあったんですか?

厚木 それこそ、私は本当に『プリティーシリーズ』が好きで……。i☆Risさんが『プリパラ』をやっていらっしゃって、歌って踊る声優さんってすごく素敵だなと思ったんです。自分がやっている姿はぜんぜん想像できないけれど、私もなりたいなと思っていました。『プリパラ』を観たり、オープニングテーマもすごく背中を押してくれる楽曲なので、オープニングテーマを聴いて「とりあえずオーディションを受けてみよう!」って。そうしていろいろなことが始まっていったので、『プリチャン』も皆さんのきっかけになったらいいなと思います。

――なるほど。林さんと森嶋さんはそういったきっかけって何かありましたか?

 私は小さいころから本当に歌うことが好きで、あっちゃんとは逆で、私はすごくいろいろなところで言葉にするタイプだったんです。「私はこうなりたい!」みたいな。私は言う側の人で、テレビを観ていて同年代の子が子役としてがんばっていたら、「私も絶対出る!」と思ったり。

――そうなんですね。

 私は何がきっかけだったんだろう……。いろいろなオーディションは受けていたんですが、あんまりうまくいかなくて。でも、あるときオーディションを受けたときに、「声優のほうで受けてみない?」と言ってくださったことがあったんです。私自身、もともとアニメが好きだったし、水樹奈々さんがすごく好きだったので、そのお話をいただいたときに「いいな!」と思ったんですよ。それで声優のオーディションを受けてみたら、最終選考までいけたので、それで「私、声優が合っているかもしれない」と思って、Run Girls, Run!のオーディションを受けて。だから、明確なタイミングは自分では覚えていないんですけど、私は生まれた瞬間から、こういう業界でがんばりたいと思っていましたね。

――昔から想いが強かったんですね。

 なんでですかね(笑)。でも小さいころのホームビデオを観ても、ずっと歌っているんです。どんなときも歌っているので、やっぱり生まれた瞬間から、私はこうなりたいという気持ちを持って生まれてきたんだろうなと思っています。

森嶋 私もそれこそ、オーディションとの出会いがいちばん人生を変えたなと思っています。私が初めて受けたオーディションは、ひとりカラオケに行ったときに見つけたオーディションなんです。応募してみたら最終選考までいって、そこで自信が持てたんですね。だから、やっぱりオーディションとの出会いがすごく大きかったです。

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『プリティーシリーズ』のオープニングを歌うということ

――2018年4月7日には、池袋のサンシャインシティ噴水広場で同曲をお披露目されましたが、そのときの感想は?

森嶋 私、すごく緊張していて、笑顔が引きつっているってのが自分でもわかるくらいだったんです。やっぱりいつもと違う環境じゃないですか。私たちのことを知ってくれている方だけではなくて、一般の方がたくさんいるんだと思うと、すごく緊張したんです。でも、私たちが歌っているときに、ショッピング中の方たちが足を止めて見てくださる姿も見えて。その光景がすごく印象的でした。

 サンシャインの噴水広場はいろいろなアイドルさんたちもやっていらっしゃるので、憧れていたんです。ああいうところで歌えたらいいなと思っていて。でも、実際にステージに立ってみたら、本当にいろいろな方が私たちのことを見ているから、すごく緊張しました。でも、それが快感みたいな……(笑)。

森嶋厚木 (笑)。

 いろいろな人に見られて歌えるのってすごく楽しいなと思いましたし、天井が高いからすごく声が響くので、開放感がありました。私、野外がめちゃくちゃ好きなんですよ。広い会場がとても好きなので、すごく開放感を持ってライブができて楽しかったですし、『キラッとスタート』を歌っているときに、もっちーも言っていたんですけど、足を止めてくださる方とか手を振ってくださる方がいて。小さい子も上の階から手を振ってくれたりしていたんです。そういうのを見て、いま子どもたちの憧れに近づけている気がして、とても感動しました。

――たしかにお子さんも見られていましたよね。厚木さんは?

厚木 私もすごく緊張しましたね。じつは私はリハーサルのタイミングで、いちばん最初に見る場所を決めているんです。なぜかと言うと、私自身がかなり緊張しいなので、ステージに上がった瞬間にたくさん人がいらっしゃるのを見てしまうとアガっちゃうんですよ。本当にテンパってしまうことが多いので、いつもはどこを見るかをリハーサルの段階で決めて出るようにしているんですけど、今回はリハーサルも公開リハーサルだったので、事前に決めておくことができなかったんです。公開リハーサルというのも初めてでしたし、ショッピングモールの、しかも上のほうの階からも見えるような状況で歌うというのも初めてで、初めてのことだらけだったので、「どこを見ていたらいいんだろう……」とすごくテンパってしまいましたね。でも、私たちを目的に、その場にいらっしゃった方だけではなくて、お買い物に来たご家族なんかも足を止めて見てくださって、そういう光景が見られたのは本当にうれしかったです。

――そんな『キラッとスタート』ですが、子ども向けアニメ『キラッとプリ☆チャン』の主題歌ということで、そういった曲を歌うということにはどんな思いがありますか?

 私は最初不安でした。i☆Risさんたちがやられていたものが私たちに務まるのかなって。でも、『キラッとプリ☆チャン』でみらいちゃん(※林さんが演じるキャラクター、桃山みらいのこと)を演じて、そのうえで主題歌を歌うということを考えたときに、みらいちゃんが不安がっているのはよくないなと思ったんです。みらいちゃんが不安がっていたら小さい子たちも不安になるし、主人公が悲しんでいたら観ている子たちも悲しい気持ちになっちゃうから。子どもたちがみらいちゃんや私たちに憧れを持ってもらえるように、すごくがんばらないといけないんだなと思いましたし、自分も『プリティーシリーズ』を始め、いろいろなアニメに夢を与えてもらったひとりなので、子どもたちに夢を与えられるように、これからもっと私たちは自分を磨いていかないとな、と思っています。

森嶋 小さい子どもたちに憧れられるって経験したこともないし、むしろ私がいままで憧れていた立場なのでまったく想像がつかなかったんですけど、やっぱり憧れてもらうには伝える力がすごく大切だなと思うようになりました。それこそ自分のパワーを全部この曲に込めるみたいな……。そういうことを、これからしていかなきゃダメだなってすごく思いました。

厚木 私はずっと『プリティーシリーズ』に憧れがあったので、「いつか声優になれたら、『プリティーシリーズ』に出てやるぞ!」という目標があったのですが、まさかこうして主題歌を担当させていただけるとは思っていなくて。もちろん『プリティーシリーズ』という人気のある作品なので、その新シリーズのオープニングを歌うことに「どうしよう……」という不安もあったんですけれども、いままでもシリーズの最初の曲って伝説というかすごく素敵な楽曲ばかりなので、個人的に「新たな伝説を作るぞ!」くらいの気持ちで挑みました。

――林さんと厚木さんは作品にも出演されていますが、この作品がどんな作品なのか、さらにおふたりが演じているキャラクターについてうかがえれば。

 『キラッとプリ☆チャン』は誰もが気軽に始められて、誰もがアイドルになれちゃうという、夢のようなチャンネル“プリ☆チャン”がテーマの作品です。中学1年生の桃山みらいちゃんと、萌黄えもちゃんと、青葉りんかちゃんが、トッププリ☆チャンアイドルを目指す話なんですよ。私が演じるみらいちゃんは、すごく好奇心旺盛なんだけど引っ込み思案なキャラクターで、ふつうの女の子っていう感じなんです。中学1年生くらいの女の子って、いろいろなことに対して「やってみたいな」という気持ちがあっても自分からはいけないとか、ちょっと恥ずかしいな、という気持ちがある子が多いと思うんです。だから、そういうふつうの子に寄り添うようなキャラクターだと思っています。でも一生懸命で、ほかの人のいいところを見つけるのが得意な子なんですよ。それってすごいことじゃないですか。ふつうほかの人のいいところなんて、簡単に褒められないと思うんです。悔しい気持ちもあったりしますし。それを認めてあげられるというのは、すごくいい子だと思うし、私的にみらいちゃんってすごく尊敬できる子なんですね。だから、そういうみらいちゃんが女の子たちの身近な存在になれればいいなと思っています。女の子の自信につながるような。「私もみらいちゃんみたいになりたい!」とか、「みらいちゃんにできるなら、私にもできる!!」みたいな。

厚木 私が演じる青葉りんかちゃんは、最初は、ただのみらいちゃんとえもちゃんのクラスメイトという感じなんですけれど、第2話ですでにふたりと仲よくなっているのでびっくりしました。キャラクター設定として友だちではなく、クラスメイトと書いてあるということは、そもそも第1話の時点ではあまり友だちじゃなかったということじゃないですか。だから、プリ☆チャンから友情が芽生えたんだと思って、感動しちゃいました。きっとこのアニメを通して、実際に仲よくなる子が出てくるかもしれないじゃないですか。それがすごく楽しみです。あと、りんかちゃんがマジメでクールで、なぜかプリ☆チャンに詳しい優等生という、謎の多いキャラクターなんですけど、第2話でプリ☆チャンキャスト(※プリ☆チャンをオンエアーするために使うアイテム)も使いこなしていたりして。アイドルではなくて、ふたりを支えるマネージャーという立ち位置なんですけれども、プリ☆チャンキャストみたいな最先端なアイテムを使いこなせて、かつ他人を支えてあげられるしっかりしたお姉ちゃんのことを、小っちゃい子たちが「いいな」って思ってくれたらうれしいです。そんな素敵なお姉さんになれるように、りんかちゃんを意識して演じていきたいですね。

――そして、森嶋さんは噴水広場でやる気満々な姿を見せていましたけど……。

森嶋 そうですね。準備運動しました(笑)。

――『キラッとプリ☆チャン』に出る準備は万端ですか?

森嶋 万端です(笑)。しかもアニメも1話、2話とリアルタイムで観たので、さらに出たくなりました。

――いつでもオファーを待っています、と。

森嶋 お願いします!!

――(笑)。ちなみに、皆さんはプリ☆チャンならぬ、YouTubeなどはご覧になったりしますか?

森嶋厚木 観ます。

――ちなみに、どんなものを?

森嶋 私はコスメ系も観ますし、あとおもしろいことをやってらっしゃるYouTuberの方々の動画も観たりしています。

――オススメのYouTuberはいますか?

森嶋 けっこういますね。はじめしゃちょーとか!

 わかる! 私は好きなアイドルやバンドのミュージックビデオとかライブ映像が公式で配信されているので、そういったものを観ています。音楽だけじゃなく映像も付いているからすごくいいじゃないですか。

森嶋 しかも最近、画質も調整できるよね。

 そうそう! だから、音楽を聴くときによくYouTubeを使っています。

厚木 私も好きな音楽を聴くときとかですね。あと、もともとニコニコ動画に“踊ってみた”というジャンルがあって、最近、YouTubeにもそういった投稿が増えてきたので、YouTubeで“踊ってみた動画”を観たりすることもありますね。“初投稿”といったタグが付いている動画を調べて、「初投稿か……」みたいな感じで(笑)。

 すごく視察してるじゃん(笑)。

厚木 「この動画が伸びるといいな」と思いながら観ています。

――そういう楽しみかたもあるんですね(笑)。再び『キラッとスタート』の話に戻りますが、先日MVを原宿で撮影しましたね。思い出に残っているエピソードやMVの見どころを教えていただければ。

 原宿では思い出がいっぱいありすぎて、ひと言では言えないですけど……。

森嶋 私たちが撮影で行ったところは、有名なフォトスポットだったそうなんですけど、私はどこも初めてだったので、また都会のことを知れた気がしてすごく楽しかったです。はやまるは?

 私も初めてだったよ。

厚木 私も初めて。みんな地方出身なので……。

森嶋 確かに。

 MOSHI MOSHI BOXというのを見て、こんなにかわいい場所があるんだと思ってびっくりしましたね。そこでカメラをタップする様子を撮影したんですけど、実際にカメラにめっちゃ寄って、カメラを触っているフリをしているんですね。それがすごく恥ずかしくて……。

厚木 そうなの?

 めっちゃ至近距離で撮られているからすごく恥ずかしくて、しかもスマホとかがあるわけじゃないのに、カメラをタップするような動きをするっていう(笑)。でも、すごく憧れてはいたので楽しかったですね。

厚木 私は原宿に行ったとしても、有名なスポットに行くことがほとんどなくて。だから、MV撮影を通して人気のものに触れて、なるほどなと感じました。食べたものもホントにかわいくて、でもかわいいだけで本当はおいしくないんじゃないかなという偏見も若干あったんですよ(笑)。色とかすごくカラフルじゃないですか。「あんなにすごい色をしていて、ちゃんと味がするのかな?」と思っていたんですけど、本当においしくて、それはみんな並ぶな、と納得しました(笑)。社会見学みたいな気分でいろいろなことを学べましたね。

 SNSの画面を見たり、画面をスクロールするシーンとかもあって。あれも、何もないところでやるのがちょっと恥ずかして……。

森嶋 (笑)。

 でも、あれも楽しかった。

厚木 うん、楽しかったね。

 パフェが出てきたときにいろいろしゃべっていると思うんですけど、じつはもっちーがイチゴを数えているときに「1、2、3、4、5……いっぱいある!」って言っていて(笑)。

森嶋 それは見たらわかるでしょって(笑)。

 (笑)。そんな感じで、和気あいあいと話しながら撮っていました。

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「背中を押してくれる1曲に」Run Girls, Run!新曲『キラッとスタート』インタビュー_01

『プリティーシリーズ』の総まとめ

――カップリングの『プリマ☆ドンナ?メモリアル!』はどんな楽曲でしょうか?

 『プリマ☆ドンナ?メモリアル!』は、いままでの『プリティーシリーズ』の総まとめみたいな曲になっています。この1曲を聴けば、『プリティーシリーズ』にいままでどんな作品があったのかがわかるんです。歌詞に“オーロラドリーム”、“ディアマイフューチャー”など、歴代の作品名と同じものも入っていますし、「未来の私がいちばん」とか……。

厚木 「エモーション」とかもね、えもちゃんだって。

 この1曲を聴くといままでどんな作品があったのかもわかりますし、ちょっと『キラッとスタート』と通じるところがあって。曲名に“?”が付いていますが、自分が将来どんな人になりたいのかとか、どんな職業に就きたいのかっていう、女の子の夢や想像を膨らませてくれる曲だと感じています。

森嶋 はやまるがほぼ言ってくれたんですけど、私もこの曲はすごく好きで。かわいいワードがいっぱい入っているんですよね。ハートマークなんかが付いちゃっているんですよ。そういう、小さい子どもたちも歌いたくなるようなワードも含まれているなと個人的に思います。

厚木 歌詞について言うと、いままで『プリティーシリーズ』を観てきたファンの方がこの曲を聴くと、「この歌詞って、あれのことを言ってるじゃん」というのがすごくわかる内容になっています。私はとくに『プリパラ』が好きだったんですけれど、チーム結成の儀式のときのセリフが歌詞に入っているんです。そこから、「ライブがまた始まるんだ」とつながって……チームを結成して「ライブが始まるんだ」なんて言われたら、『プリパラ』が好きだった人からしたら「それね!」ってなるんですよ。

――へえ!

厚木 なので、本当にいままで観てきてくださっていた方に聴いていただいたら、「いいところ取ってきたね」みたいな、「素敵な曲だね」となると思いますし、『キラッとプリ☆チャン』で初めて触れる人にとっても、背中を押してくれるような、「未来に向かってがんばろう」と思えるような楽曲になっていると思うので、どんな方でもきっと楽しくなれる曲だと思います。

――なるほど。同曲が主題歌の『劇場版 プリパラ&キラッとプリ☆チャン ~きらきらメモリアルライブ~』はどんな作品でしょうか?

 曲の通りだよね?

厚木 確かに。

 曲通りに、いままでの作品の総集編みたいな感じで、いままでのシリーズのライブシーンなどが観れちゃったりします。

厚木 歴代の『プリティーシリーズ』のアイドルたちが出てくるので、歴史も感じられると個人的には思っています。それぞれのアイドルたちがライブをしてくれるので、たとえば小っちゃい子といっしょに観に行ったお母さんがぜんぜん知らずに観ても、「確かに、このころこういう服が流行っていたな」とか、「こういうものも流行っていたよね」みたいなものが思い出せる内容になっていると思います。あと、『プリティーシリーズ』の映画は毎回そうなんですけど、3分岐する映画になっているので、3回美味しい映画ってなかなかないじゃないですか。そこがすごく魅力的だと思っています。

――なるほど。厚木さんの口調がだんだん熱くなっていきますね(笑)。

厚木 もうホントに、めっちゃ好きなんです(笑)。

――ちなみに、我々はゲーム情報サイトなので、これまでの話とまったく関係ない話になってしまうのですが、皆さんが最近プレイしているゲームを伺えればと。

 私はすごい流行りから遅れているんですけど、『ピアノ タイル』を最近インストールして遊んでいます。

森嶋 知らないんだよね、それ。

厚木 ええ!?

 小~中学生のころに、すごく流行っていたんですよ。最近、無心で音ゲーをしたいなとすごく思っていたんですよ。

厚木 わかる。

――(笑)。

森嶋 私は『シャニライ』(※『うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live』の略称)や『アイナナ』(※『アイドリッシュセブン』の略称)を引き続きプレイしているんですけど、最近『数独』をダウンロードしまして。じつは『数独』が好きで、もう数種類試しました。

厚木 すごい。

厚木 私は『Helix Jump』というアプリを最近遊んでいます。

――どうやってアプリを探しているんですか?

厚木 私は友だちに勧められて。これも無心になれるんですよ。

――皆さん、無心になりたいんですか?(笑)。

森嶋厚木 (笑)。

――では、最後に今回のCDにかける意気込みを教えてください。

 新しい環境で新しいことを始める人や、小っちゃい女の子たちの夢を後押しできるような、そんな存在に『キラッとスタート』がなれたらいいなと思っています。自分たちも内面から変わるというか、キラキラ輝ける女の子の憧れになれるようにがんばりたいと思います。

森嶋 自分たちにとってもスタートを切れる曲にしたいし、聴いてくださったファンの皆さんも、小さな子どもたちもスタートを切れる、背中を押せるような曲にしたいです。たとえば自分たちのことだと、これからGreen Leaves Fesや、いろいろなライブに参加させていただくことが増えていくので、そういったところで私たちもキラキラとした新しいスタートを切れるような、自分たちを勢いづける曲にもしたいですし。あと皆さんにとっての1日の始まりの朝に聴いてもらって、「今日もキラキラでがんばれるわ」と思えるような、そういう元気づけられる曲にしたいですね。

厚木 やっぱりこの曲のよさって元気づけられるところにあると思っていて。『キラッとプリ☆チャン』の第1話を観ていただけるとわかると思うんですけど、「不安でもとりあえずやってみよう」とか、やってみることが大事だよというのがキーワードになっていると思うんです。そういう大事な「やってみよう」というときに、ぜひ聴いていただけると背中を押される1曲になっていると思います。あと、『キラッとプリ☆チャン』の次回予告で「広がるつながるフォロワーの輪」と言っているんですけど、私たちも『キラッとスタート』で新たな出会いが多くなると思うんですよね。だから、新しいつながりができたらと思いますし、この『キラッとスタート』をきっかけに「新学期に友だちができたよ」という子がひとりでもいたらうれしいので、ぜひそういうつながるきっかけの曲にもなれたらなと思います。

「背中を押してくれる1曲に」Run Girls, Run!新曲『キラッとスタート』インタビュー_03

キラッとスタート / Run Girls, Run!

発売日:2018年5月2日(水)発売
商品形態:CD+DVD 1944円[税込]/CD only 1296円[税込]
収録内容:
【CD】
・キラッとスタート
 作詞:古屋真 作曲:オオヤギヒロオ 編曲:陶山 隼
 歌:Run Girls, Run!
・プリマ☆ドンナ?メモリアル!
・キラッとスタート instrumental
・プリマ☆ドンナ?メモリアル! instrumental
【DVD】
「キラッとスタート」Music Video