体型や年齢はおろか、各種ビタミン摂取量や歯の本数まで影響してくる、ハードコアなオープンワールドサバイバルシューター『SCUM』

近々アーリーアクセスの開始が予定されているPC向けオープンワールドサバイバルシューター『SCUM』を紹介。

 Gamepiresが開発中のオープンワールドサバイバルシューター『SCUM』を紹介しよう。本作のプラットフォームはPCで、インディーパブリッシャーのDevolver Digitalから2018年第2四半期にアーリーアクセス(有料の早期アクセスプログラム)を開始予定。

 『SCUM』が目指すものは「そこまで広げて大丈夫なの?」というぐらい幅広い。まず舞台設定は「自然豊かな孤島に集められた囚人たちがイカれたTV局の殺戮リアリティショーに参加させられる」というもの。他のタイトルでたとえるなら、『DayZ』などのオープンワールドサバイバル系のゲーム要素だ。

 マップは12キロメートル×12キロメートルの広大なもので、ソロでもプレイ可能だが、オンラインセッションでは最大64人が参加可能とされる。より長く生き残ると再スタート時に有利になる“Fame”(名声)値がたまり、より狙われやすくなる……という設計のようだ。

 一方、ボストンで今月行われたゲームイベント“PAX EAST 2018”の試遊コーナーでは、キング・オブ・ザ・ヒル(目標物確保)系の対戦モードをプレイできた。これは言わば『コール オブ デューティ』系のゲームプレイになってくる。

 こういった要素がどのぐらいまでひとつのゲームの形にちゃんと統合されるのかは判断を保留したいが、かなり気になったのがサバイバル面のシミュレーション部分だ。「気楽にプレイしたい人はそこまで気にしないでも遊べる」(関係者談)とのことだが、凝ろうと思えば際限なく凝れるほどのパラメーターが用意されている。

右中段に並んでいるのは、上が各種ビタミンで、下がミネラル。

 基本パラメーターはStrength(強さ)、Constitution(体質)、Dexterity(機敏さ)、Intelligence(知性)といったRPG的なものがあり、キャラクターメイキング時は、年齢や体型に応じて割り振れるボーナス値が決まってきて、それをSTRのボーナスならSTRカテゴリー内のスキルパラメーターに割り振っていく形。

 例えばSTRのスキルパラメーターは、素手の格闘、ライフル、打撃攻撃、アーチェリー、ヘビーウェポン、投擲武器……といったものがある。よりポイントを与えると、上位のスキルがアンロックされるという形だ。

 ライフル使用時のリコイル(発砲時の銃身のぶれ)を抑えたいならSTR系、スナイピング技術そのものを向上させたいならINT系といった具合に、関連するスキルが違うカテゴリーに割れていることもある。

 これぐらいなら「あぁ洋RPGっぽいね」ってなもんだが、本題はここから。プレイ中のキャラクターステータスには、飢えや渇きなどのサバイバルシューターでおなじみのものは当然のこと、心拍、体脂肪率、血糖、各種ビタミン類、代謝、中には歯の本数なんてものまである。これらが複雑に絡み合ってキャラクターコンディションを決定していくのだ。

キャラメイク画面の一部。こんな感じに4大基本ステータスの中でさらに細分化されている。

 もちろん、大半の人にとって単にめんどくさいものになるのは開発側でも避けたいとのことで、前述のようにあまり気にしない人は気にしないで遊べる設計になっている一方、最大効率を求めたいなら肉体改造マニアになることで微細な差異を積み重ねていけるということのようだ。

 そしてこれはプレイの幅にも影響してくる。本作にサバイバル要素がある以上、生き残るために銃器マニアのムキムキマッチョになるのが常に正解というわけではなく、あえて太っちょでスタートして体脂肪や胃の大きさのメリットを活かしつつ、サバイバル生活で痩せながら調整していくというのもアリというワケ。

本当にパラメーターとして存在する“歯の本数”。減ると固いものを食えなくなったりするらしい。辛い。

 その他にも、寒暖の変化や水に濡れることの弊害が考慮されていたり、ユニークな敵認識システムが搭載されているなど(関連スキルのレベルによって遮蔽物越しでもしばらく敵をシルエットで認識し続けられたりする)、多岐にわたる要素が予定されている本作。アーリーアクセスの開始予定は「現状では5月末頃を考えている」とのことだった。