2018年4月14日~15日の2日間、東京・浅草橋ヒューリックホールにて、“TOKYO SANDBOX 2018(東京サンドボックス 2018)”が開催される。ここでは、運営チームの皆さんに、意気込みを聞いた。

 2018年4月14日~15日の2日間、東京・浅草橋ヒューリックホールにて、“TOKYO SANDBOX 2018(東京サンドボックス 2018)”が開催される。 同イベントのベースとなっているのは、2015年に開催され、“首都圏初の大型インディーゲームイベント”として話題になった“東京インディーゲームフェス 2015”。同イベントを拡張する形で、2017年5月に開催されたのが“TOKYO SANDBOX 2017”で、今年はそれをさらに発展させたものとなる。果たして、今年はどのような内容になるのか。TOKYO SANDBOX運営チームの皆さんに聞いた。

TOKYO SANDBOX運営チームの皆さん

写真・中央
ケヴィン・リム氏(文中はケヴィン)
ゲームメーカーのサポートなどを目的とするKulaboのCEO。前回に続き、TOKYO SANDBOXを主催する。

写真・右からふたりめ
ギャビン・グリーン氏(文中はギャビン)
フリーランスのゲーム翻訳者。総務やボランティアスタッフ統括を担当。数多くのイベントにボランティアとして参加している。

写真・右からひとりめ
ケイシー・ウォン氏(文中はケイシー)
ゲームスタジオに所属して、海外タイトルのローカライズ業務を手掛ける。今回のイベントでは企画も担当している。

写真・左からふたりめ
LayerQ
ユニークな海外のインディーゲームの動画配信で人気を集めてきたYou Tuber。ゲームの楽しさを伝える活動を続けている。

写真・左端
赤石先生(文中は赤石)
ゲーム実況主。『Minecraft』 レッドストーン回路の解説者としてもおなじみ。インディーゲーム好きとしても知られる。

TOKYO SANDBOXは開発者とゲームファンパブリッシャーをつなげる

――“TOKYO SANDBOX”という括りとしては2回目の実施となるわけですが、開催はいつごろ決断したのですか?

ケヴィン 前回の会期中には決断していました。イベント中に「意図が明確なイベントで、来年もやりたいですね!」という言葉を多くのクリエイターさんからいただいて、「やりましょう!」と即答していました。来場者の皆さんからの「心の温まるイベントですね」とおっしゃっていただいたのも大きな後押しになりました。

――前回の開催時から大きな手応えがあったということですね?

ケヴィン はい。一方で、反省点もたくさんありました。いちばんのネックだったのは運営面で、とにかく人手が足りませんでした。“プッシュ”というセッションでは、海外から多数の著名なクリエイターに来日していただけて、それは極めて有意義だったのですが、肝心の通訳の手が回らないという事態もありまして。そこで今回運営担当として、ギャビン・グリーンさんとケイシー・ウォンさんに加わってもらうことにしました。

ギャビン 僕は昨年から運営として企画などにも関わっていたのですが、今年はよりきめ細かい対応をしていきたいと思っています。

ケイシー 昨年はボランティアとして参加していたのですが、とても興味深いイベントということで、今年は企画から参加させていただいています。

――今年のコンセプトは何になるのですか?

ケヴィン コンセプトは、昨年と変わりません。“開発者とゲームファン、そしてパブリッシャーをつなげるイベント”です。ただし、前回での運営面での反省から、ある程度ゲームイベントに集約しようかと思っています。

――会期は、4月14日~15日の2日間になるのですね?

ケヴィン はい。4月13日は関係者を招いての招待制のパーティー“TOKYO SANDBOX MIXer”を行い、14日、15日はインディーイベントを予定しています。昨年行った“東京インディーゲームフェス 2017”がこれに相当します。

――昨年と比べて変化した点は?

ケヴィン 会場が変わりました(笑)。スペースは前回より広くなっていますが、VR用ゲームも多くなりそうなので、出展社は前回同様130社程度にする予定です。今年はNintendo Switch向けのタイトルが充実しそうです。

ストリーマーがゲームファンと開発者とをつなぐ役割を果たす

――今年、とくに力を入れている取り組みは?

ケヴィン 今年の大きな取り組みとしては、ストリーマー(ゲーム実況主)を中心にしたいと思っています。インディークリエイターが、イベントに出展する大きな理由のひとつは、タイトルのプロモーションです。多くのゲームファンとつながること。そのために、今回はストリーマーさんに参加してもらうことにしました。そこで、LayerQさんや赤石先生に声を掛けさせていただいたんです。

――旅の仲間が増えた感じですね(笑)。

LayerQ 僕も海外のインディーデベロッパーさんと話す機会もあるのですが、よく聞くのが「人数が少なくて、タイトルをPRする時間が取れない」とか、「言葉の壁があって、日本人に魅力を伝えるのが難しい」というものでした。なかには、少し内気な性格の方もいます。そんなとき、僕は「せっかくこんなにいい作品なのだから、もっと情熱的にプッシュしていこうよ!」って伝えたりもするので、“TOKYO SANDBOX 2018”では、デベロッパーさんのアイデアや声を皆さんにわかりやすくお伝えできるような役割を担えればいいなと思っています。

赤石 まだまだ日本ではインディーゲームがあまり知られていないという思いがあったので、今回お役に立てるのは光栄です。楽しいゲームをお見せできたらと思っています。

――当日は、具体的にはどのようなことを?

赤石 ケヴィンさんからは、「来た人が楽しいものを提供したいですね」という要望をいただいています。みんなとは「パーティーエリアを作ったら楽しいですね」という話をしていて、複数人対戦ができるタイトルを集めて、そこで僕だったりShoboSukeさんだったり、J-monさんとかといっしょにマルチプレイを楽しんでもらうスペースは考えています。

LayerQ 一方で、僕自身もひとりで遊ぶゲームを紹介することが多いので、そういったタイトルもしっかりと紹介していきたいです。デベロッパーさんの代わりに、来場者に向けてタイトルをプレゼンテーションしていくというコーナーの2種類を考えています。

ケヴィン あと、今年の大きなポイントのひとつは、アニメやマンガのクリエイターさんを多数お誘いする予定でいることです。ゲームクリエイターとつながりを作れるような機会が作れるような設定をしています。

ケイシー 異業種のクリエイターさんどうしが交流する機会があまりないということで企画させていただきました。クリエイターの方は、どうしても会社や家で作業をすることが多くなりがちになってしまいますからね。

赤石 会場にはゲームをいっしょにプレイできるスペースもありますので、いっしょに遊べば会話も弾むかもしれないですし。

――ゲームファンやストリーマーが運営に参加するということで、“TOKYO SANDBOX 2018”は独特なイベントになりそうですね。

赤石 いろいろとつなげたいんです。僕たちって特殊な立場で、ユーザーでもありファンでもあるし、開発者ではないけれど、それに近い立ち位置にいて、ゲームファンと開発者とのあいだをつなぐ役割を果たしているんです。両者を結びつけるのりのような存在をストリーマーが果たすこと。それが、今回の主眼のひとつかもしれません。

LayerQ そもそもが僕らはユーザーなので、ユーザー目線で楽しめる企画を考えられるというのはあるかもしれません。それは、僕たちが果たし得る役割かもしれませんね。

――最後に“TOKYO SANDBOX 2018”開催に向けての意気込みをお願いします。

赤石 僕もいくつかのインディーゲームイベントに参加しているのですが、主催者的な立ち位置で関わらせていただく機会はそうそうないことなので、いまから開催を楽しみにしています。当日は、ゲームの魅力を楽しく伝えていきたいです。

LayerQ こういう大きなイベントをきっかけにして、自分が大好きなゲームをみんなとシェアできる場を作ることができるのがうれしいです。会場で「このゲームを紹介して」と言われたら、いつでも対応するつもりでいますので、当日は気軽に声をかけてください。

ギャビン 僕はガチゲーマーなので、とにかくすばらしいゲームの魅力を皆さんに伝えて、その楽しさを知ってほしい。楽しいゲームが遊べる空間になればいいなと期待しています。

ケイシー 私は日本で行われるイベントにたくさん参加しているのですが、いちばん独特なのは“TOKYO SANDBOX”だと思います。今回も、日本の皆さんにインディーゲームのおもしろさをお伝えできたらうれしいです。

ケヴィン みんなに手伝ってもらえることになって、本当によかったです(笑)。 “TOKYO SANDBOX 2018”はとてもシンプルなイベントです。オープンで、平等で、そしてすばらしいゲームにフォーカスしているという。どうぞ、楽しみにしていてください。

TOKYO SANDBOX開催概要

開催日時:4月14日(土)~4月15日(日)10:00~17:00
開催場所:浅草橋ヒューリックホール& カンファレンス
     〒111-0053 東京都台東区浅草橋1-22-16 ヒューリック浅草橋ビル 2階 HULIC HALL
入場料:一般: ¥2,000 (当日 ¥2,500) / 学生: ¥1,000

■撮影/小森大輔