ボストンで開催中のゲームイベント“PAX EAST 2018”の任天堂ブースで、エンハンス・ゲームズが5月に配信予定の『ルミネス リマスター』Nintendo Switch版を体験してきたので、その内容をご紹介しよう。

『ルミネス リマスター』Switch版をプレイ。追加コントローラーによる振動で、音とゲームが連動する共感覚体験の解像度も向上【PAX EAST 18】_01
記者の前にプレイしていた海外メディアのリポーター。積み具合を見て察すると思うが、ルールの把握に少し苦戦していた。でも定番の消し方がわかってくると楽しくなるんですよコレが。

 『ルミネス リマスター』は、2004年にプレイステーション・ポータブル(PSP)向けに発売されたパズルゲーム『ルミネス』をベースに、現行機向けにリマスターしたもの。Switch版のほかに、PS4、Xbox One、Steamでの発売が予定されている。

 というわけで、ゲームの基本そのものはオリジナル版を踏襲。音楽に合わせてバーが進行し、ブロックが落ちてくる中で、ブロックの色を合わせて四角形を作っていくという、“音楽に連動する落ち物パズル”といった感じのルールだ。

 記者はオリジナル版を多少やり込んだプレイヤーであるため、プレイ自体は10年以上が経過した今でも結構できる。『ルミネス』の楽しさを再確認しつつ、せっかくだし何かプラスαの刺激が欲しいな……と思っていたところスタッフから出てきたのが、ストッキングか何かに追加のJoy-Conを入れたお手製周辺機器。

 そう本作、リマスター版ならではの新機能として、追加のコントローラーに振動を別出力することができる。そしてそれを身につけることで、BGMのビートと連動するゲームの振動を自分の体で体感しながら遊べるのだ。シリーズの生みの親である水口哲也氏の他作品で言えば、『Rez』のトランスバイブレーター的な“シナスタジア”(共感覚)デバイスと言えるだろう。

『ルミネス リマスター』Switch版をプレイ。追加コントローラーによる振動で、音とゲームが連動する共感覚体験の解像度も向上【PAX EAST 18】_02

 腰にその“DIYトランスバイブレーター”を装着してプレイしてみると、強力というほどではないが、確かに振動でビートを感じられる。それによって目(ゲーム画面)や耳(音)だけでなく、皮膚(振動)でも連動感覚を味わえ、ゲームの展開によって強弱もついて、ノリノリになってくる。

 これはゲームギミックと音が連動している本作にとって、なかなか重要なことだ。もちろんゲーム自体の解像度なんかも上がっているのだが、体験としての解像度まできっちり上がっている。しかもSwitch版の場合は携帯モードで持ち運びも可能。かつての『ルミネス』プレイヤーや、水口ファン、スキモノ諸氏などはトライしてみるといいんじゃないだろうか。