Sabotage Studioの『The Messenger』を、アメリカのボストンで開催中のゲームイベント“PAX EAST 2018”で遊んできたのでご紹介しよう。
本作は見れば一目瞭然、回転ジャンプなどにテクモ(現コーエーテクモゲームス)の名作アクション『忍者龍剣伝』の影響をビンビンに感じるアクションゲーム。海外大手インディーパブリッシャーのDevolver Digitalと契約し、Nintendo SwitchとPCでのリリースを予定している。
パっと見がなかなか豪速球なオマージュであるため、「いろいろ大丈夫なの?」とビビったりもするのだが、PAXでは自分たちのスペースのほか任天堂ブースのSwitchコーナーにも出展されており、少なくとも現地解釈的にはオーケーな模様。
というのも本作、遊びの部分ではいろいろ凝ったギミックや要素が豊富に盛り込まれており、(同じサイドスクロールアクションではあるものの)ゲームプレイ的にはかなり違うちゃんとオリジナルな作り。しかもちゃんと面白い。
主人公のニンジャのカタナを使った基本攻撃は敵弾を消すことが可能で、またステージの中にある灯籠のようなオブジェクトを破壊すると、2段目のジャンプが可能になる。デモの序盤は、雑魚敵を倒しつつ、この再ジャンプをうまく使って障害を乗り越え先に進んでいくのがメイン。
それだけでなく、同じくステージ中に設置されたゲートを通ることで、異なるアクションを使える別の姿に変身する(グラフィック全体もちょっと世代が進んだドット絵に変わる)。このモードでは滑空やグラップリングフックなどを使えるので、モード切替とそれぞれのアクションを駆使してパズル的にルートを切り拓いていくことになる。
また昨今の海外RPGなどにあるスキルツリー式のキャラクターカスタマイズ要素があり、道中でゲットしたポイントでステータスを上げたり、サブスキルを追加可能だ。
見た目はレトロスタイルに全力投球しつつ、作りはかなり今風のインディー。デモで遊んだ範囲では『忍者龍剣伝』ほど濃い口のアクションではないものの、その分ギミックを使いこなす楽しみを盛り込んでいるといった感じ(もちろん製品版で徐々にアクションもハードになる可能性はあるが)。
さて本作のパブリッシャーであるDevolver Digitalは、そのタイトルの多くを日本でもリリースしている。本作の場合はどうだろうか?
そこで任天堂ブースにいた本作のクリエイティブ・ディレクターのThierry Boulanger氏に聞いてみると、「正確にはまだどうなるかわからないけども、見ての通り僕らは日本のゲームをすごくリスペクトしてるから、ぜひ検討したいよね」とニヤリ。
まずはリサーチを兼ねて京都で5月12・13日に行われるインディーゲームイベント“BitSummit Vol.6”に出展し、日本のゲーマーの反応をチェックしたいとのことなので、気になった人はチェックしておくといいのではないだろうか。