新生『ゴッド・オブ・ウォー』クリエイターインタビュー 復讐だけじゃない、新たなクレイトスに注目!

2018年3月7日に『ゴッド・オブ・ウォー』のメディア体験会が行われた。その際に『ゴッド・オブ・ウォー』コミュニティーマネージャーのアーロン・カウフマン氏にインタビューを実施。その模様をお届けする。

 世界中で大人気のアクションゲーム『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズ。2010年3月25日に発売された『ゴッド・オブ・ウォーIII』の正当な続編として、システムや物語を一新させ、生まれ変わった『ゴッド・オブ・ウォー』が、2018年4月20日に発売予定だ。本作では、ギリシャ神話の神々へ復讐を果たした主人公クレイトスが、北欧の地で息子とともに冒険をする物語が描かれる。

 そんな本作のメディア体験会が、2018年3月7日に行われた。その際に『ゴッド・オブ・ウォー』コミュニティーマネージャーのアーロン・カウフマン氏にインタビューを実施。その模様をお届けする。
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帰ってきたクレイトス! バトルのプレイ感が一新され、物語も生まれ変わった『ゴッド・オブ・ウォー』プレイインプレッション

ゴッド・オブ・ウォー』コミュニティーマネージャー
アーロン・カウフマン氏(文中はアーロン)

――まずは、本作を開発することになった経緯を教えてください。
アーロン 『ゴッド・オブ・ウォーIII』(日本での発売は2010年3月25日発売)から時間が経っているということもあり、そろそろ新しいクレイトスが見られてもいいんじゃないか、ということで本作を作ることになりました。過去シリーズではギリシャ神話の3部作でしたが、今回はまったく新しいストーリーをいちから作り直すことにしました。前作までの開発スタッフも成長し、成長した彼らが作った作品がどんなものになるのかを試してみたかったのです。

――前作から時間が経ったので制作したということでしたが、『ゴッド・オブ・ウォーIII』や『ゴッド・オブ・ウォー:アセンション』を作っていた時点では、本作の構想はまだ出来ていなかったのでしょうか?
アーロン 前作の制作が終わったときには、「しばらくクレイトスを休ませてあげたほうがいい」ということで時間をおいていました。ただ、本作のディレクターでもあるコーリー(コーリー・バルログ氏)が頭の中でいろいろなストーリーを蓄えており、そろそろ頃合いもいいだろう、ということで始動しました。

――ナンバリングタイトルとして『III』までリリースされ、本作では『ゴッド・オブ・ウォー』というシンプルなタイトルに戻したのは、いちから作り直しているという意図からでしょうか?
アーロン はい。いままでのシリーズを一度リセットして、新たに始動するという意味です。 『IV』にしてしまうと、ゲームファンもこれまでの物語の続きというイメージを抱くと思います。ですので今回は、『ゴッド・オブ・ウォー』と言い切ることで、同じ世界であるものの、まったく新しい物語になるというメッセージを込めて、あえてそのタイトルにしています。

――これまでの『ゴッド・オブ・ウォー』をどのように捉えて、どのように本作へ昇華しようとしたのでしょうか。
アーロン いままでの『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズは、アクションゲームとしては傑作だと思っています。ただ、ストーリーは、クレイトスの復讐劇で、彼の内面性がわかるものではありませんでした。ですので、本作では人間性のあるストーリーを描くことで、もっと違う面でのクレイトスを見せたいという意図がありました。

――システムや物語も大きく変わったと思いますが、その中でも注目してほしい部分や見どころがあれば教えてください。
アーロン クレイトスが過去の自分と決別して、新しく人間としての自分を取り戻そうとしている部分を描きたかったので、そこは注目してほしいです。じつは、コーリーにも子どもができたので、クレイトスが息子の成長を促していく表現に興味が沸いたようなのです。いままでのクレイトスだと、暴君的なキャラクターで共感できる部分も少なかったと思うのですが、本作ではもっと人間味のある等身大のキャラクターになっています。プレイを通してそこに共感してもらいたいですね。

――クレイトスに息子がいる、ということで世界中のファンがとても驚いたと思います。そういう声が上がることは狙い通りだったのでしょうか。
アーロン 皆さんをビックリさせたかったので、まさに狙い通りでした。本作で登場する息子のアトレウスは、ストーリーや戦闘にも関わるのですが、つねにいっしょに行動させ、親子ということを強く表現しています。クレイトスだけだと、新しい『ゴッド・オブ・ウォー』には、おそらくならなかっただろうと思います。息子がいるからこそ、新しい『ゴッド・オブ・ウォー』になりました。クレイトスとアトレウスのふたりが主人公ということで、新たな物語を楽しんでください。

――過去作をプレイしたファンへ、本作で注目してほしいポイントや、新しくにオススメする遊びかたはありますか?
アーロン いままでプレイしてきた方には、クレイトスの無双ぶりを楽しんでもらっていたと思うのですが、本作では、アトレウスとのふたりの連携の楽しさなどを体感してもらいたいです。もうひとつ注目してほしい部分は、育成要素の部分で、過去作でもオーブを消費してスキルを開放できていましたが、それらをさらにパワーアップさせています。クレイトスとアトレウス、それぞれのスキルツリーがあり、自分のプレイスタイルに合った成長も楽しめます。単純に用意されたひとつの道を進むわけではなく、プレイヤーの好きなように進めていくことができます。

――過去のシリーズをプレイしたことがあると、より楽しめるような要素はありますか?
アーロン トレーラーの中でクレイトスが、ギリシャ時代の花瓶のようなものを手にする場面があるのですが、そういうところで昔を思い出せるような描写は多少あります。ただ、今回は過去作とのつながりではなく、ゲームのメインの部分に注力しているので、そのような要素はそんなに多くありません。

――なぜ武器を“ブレイズ・オブ・カオス”(過去作でクレイトスが使用し続けていた武器)から、新たなものへ変えたのでしょうか。
アーロン 新たな武器“リヴァイアサン”は、過去にクレイトスの妻(アトレウスの母)から譲り受けたものです。なぜこの武器を使用することになったのかは、物語が進んでいく中で、語られていきますので、注目していてください。

――収集要素のようなものはありますか?
アーロン 陶芸品のようなアイテムを集める……などのコレクション要素が、ふんだんに盛り込まれています。今回の作品に関しては、探索を重要視しており、たとえば、壁に亀裂が入っている、といったような気になる部分は、ほとんどその先に行けるようになっています。また、緑の鳥が世界中におり、それらを見つけてコレクションすることなども、やり込み要素のひとつになっています。ぜひ、世界の隅々まで探検してみてください。

――序盤では道にガイドがなく、迷うことが多いと感じました。ガイドはあえて入れていないのでしょうか?
アーロン じつは、この世界には“迷い”はなく、それすらクレイトスたちの冒険、探索だと捉えています。少し遠回りしたり、反対方向に行っても、アイテムが置いてあるなど、なにかしら意味があります。序盤の物語以降では、さらに世界が広がり、メインストーリー以外の部分でも自由に探索ができるようになるので、楽しみにしていてください。

――序盤では、クレイトスの厳格で男らしい部分がよく見えました。これから先、より人間らしい部分、また、息子のアトレウスがクレイトスを父として成長させていくという部分は、どのように描かれていくのでしょうか。
アーロン クレイトスは神の血を受け継ぐ息子に対し、過ちを犯してきた自分と、同じ道を歩ませたくないという思いがあるために、あえて厳しくしています。それは自分の息子に、自分よりも偉大な存在(神)になってほしいという思いがあるからです。厳しくされる中でも、アトレウスは、親に認められたいという想いが出てきます。とはいえクレイトスは父親として未熟な部分があるので、最初のうちはうまく自分の感情などを伝えられません……。しかし、物語を進めていくと、ふたりの心境の変化が出てきます。そこが本作の見どころのひとつですね

狩り中にうまくいかず怒られ、拗ねているアトレウスに「殴ってみろ」と手を差しだすクレイトス。自分で倒すだけでなく、アトレウスに狩りを教え込もうと、父親として接している。

――前作までの、とにかく攻撃がメインの戦闘方法から、本作では回避や防御が重要になったりと、攻防のやり取りが変わっていると感じました。どういった意図でこの戦闘システムに変えたのでしょうか?
アーロン 過去作は、いかに爽快感があるプレイを楽しんでもらえるかということに、重きをおいていました。ですが、今回は前作から時間が経過していることもあり、世界中でいろいろなゲームが登場したことで、「昔のままではプレイヤーに楽しんでもらえないのではないか」と考えたのです。特定のタイトルを参考にしたわけではありませんが、時代に合わせたゲームを楽しんでもらおうと、変更しました。

――武器やスキルなどの育成要素は、どこまでこだわれるのでしょうか?
アーロン 経験値を獲得して、スキルを覚えることで、さまざまなアクションができるようになります。また、倒した敵や、宝箱から入手できる素材で、武器のレベルをアップグレードすることもできます。さらに、武器にはスロットが付いており、そこにアイテムをはめ込むことで、使える技が増えたり、属性が付いたりなどの要素もあります。

装備を変更することで、自分好みのステータスにすることも。見た目ももちろん反映される。(※画面は英語版のものです)

――PS4になってグラフィックなども非常に美しくなりましたが、風景などでこだわった部分は?
アーロン 今回は、アイスランドでロケを行い、北欧神話の世界観を忠実に再現することに力を入れてきました。風景もそうですが、味方キャラクターだったり、敵キャラクターにも力を入れているので、そこに注目してほしいと思っています。また、カメラワークや、視点が変わったことで、世界の風景なども前作までとはまた違って見え、その世界にいるような感覚でゲームをプレイできますよ。

――本作の全体のボリュームはどれくらいでしょうか?
アーロン 人によると思いますが、サイドミッションなどを含め、すべての要素を含めてクリアーするには、25~35時間ぐらい掛かります。いままでの作品の中では、いちばんボリュームがあるものになっています。

――最後に本作を楽しみに待っているファンの方にメッセージをお願いします。
アーロン 過去作をプレイしてきたファンの方には、物語やシステムは新しくとも、同じ『ゴッド・オブ・ウォー』の魅力が詰まった作品だということを、共感してもらえる部分もあると思います。また、シリーズをプレイしたことのない方でも、十分に楽しめるものになっています。アクションゲームが好きな方はぜひ、楽しみにしていてください。

 本作の最新情報や、今回のインタビューの模様は、週刊ファミ通4月5日号(3月22日発売)にて掲載中。よろしければ、こちらもチェックしてください!

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