バンダイナムコオンラインは、2018年2月22日、アキバ・スクエアにおいて、Windows専用オンラインゲーム『ガンダムヒーローズ』のプレス発表会を開催した。本作は、プレイヤーは指揮官として歴代『ガンダム』シリーズに登場するさまざまな機体を使い、3分という限られた時間で敵艦隊と戦うリアルタイムシミュレーション。マウス操作だけでオペレーションできるシンプルさと、デッキ構築を含めた戦略性が特徴となっている。
イベントには、大原優乃さんと田口淳之介さんをゲストに、バンダイナムコオンラインのゼネラルマネージャー兼エクゼクティブプロデューサー近藤貴浩氏、そしてプロデューサー木村基志氏が登壇した。
第2回先行体験を4月上旬に実施
まず、近藤EXプロデューサーより、EXILE THE SECONDが担当する主題歌“HEROES”とともに、本作の特徴や登場モビルスーツが戦場を駆ける姿などが盛り込まれた最新プロモーションビデオが上映。「以前公開したムービーから大幅に(モビルスーツや戦艦に搭乗する)キャラクターやユニットが増えていることがご確認いただけたと思います。『ガンダムヒーローズ』は続々とユニットとキャラクターが増えていくというシステムになっています」とアピールした。
本作はバンダイナムコオンラインとコーエーテクモゲームスの共同開発。SDガンダムをモチーフとしており、“3分間の大乱戦”をコンセプトに、シリーズ歴代のキャラクターやユニットが入り乱れて戦う。「プレイするだけではなく、見ていても楽しいというゲームを目標に開発を進めている」と近藤氏はあいさつし、木村氏にゲーム紹介をバトンタッチした。
木村氏は「自分だけのデッキを構築し、ユニットたちを使用し相手の艦隊を打ち破るというゲーム。勝敗を分けるルールは“相手の旗艦を撃破する”か“制限時間内で撃破ポイントを敵より多く獲得する”ことが条件。自分の持っているエネルギー(時間で回復)を駆使してどんどんユニットを出撃させることができる。1度撃破されたユニットも時間をおいて再度出撃させることが可能」と本作のルールを紹介した。
1月下旬に先行プレイヤー体験が実施され、体験者からのフィードバックを参考に、開発が進められているということだが、サービス開始は2018年春を予定。そして、近藤氏からその前の4月上旬に先行プレイヤー体験の第2回を実施することが明らかにされた。後日、詳細が発表される。
続いて、主題歌を担当するEXILE THE SECONDのメンバーより、ビデオコメントが届けられた。「『ガンダムヒーローズ』というゲームタイトルから、ゲームを通して、勇者・英雄へ成長していく道のりをコンセプトに楽曲作りを行いました。『ガンダム』シリーズに登場するさまざまなヒーローたちがゲーム内で戦う勇敢さや、指揮官として戦うプレイヤーへの応援の意味を込めた楽曲となっています」とメンバーがあいさつ。さらに、正式サービス後、“HEROES”をゲーム内で聴ける特別ステージが楽しめるコードが公開された。コードは“EXILETHESECOND”となる。
3分でアツい戦いが展開したゲストコーナー
続いてはゲストコーナー。田口さんと大原さんがステージに招かれ、田口さんは「地球連邦軍カラーを意識したジャケットを着てきました」とあいさつ。
トークショーでは、大原さんは『ガンダム』シリーズに対するイメージとして「弟に事前に聞いてきたんですけれど、“憧れ”があるんじゃないかなと」とコメント。田口さんは「子どものころからリアルタイムで見てきたので、自分の親の世代からファースト(ガンダム)から始まって、歴史のあるものなので、男の子の憧れ、登場キャラクターの恋愛模様があったり政治(の描写があったり)とか、すごく奥深い作品になっていると思います」と述べた。田口さんは小学校のころの『機動武闘伝Gガンダム』が初『ガンダム』で、格闘技のような『ガンダム』の動きが新鮮に映ったそうだ。主人公ドモン・カッシュのキメ台詞が好きだとのこと。
本作の印象については、大原さんは「やればやるほど奥深くて、自分のエネルギーや相手の属性を見ながら自分のキャラクターを出していくという……楽しかったです。Windows(PC)でゲームをするのが初めてだったので、大人になった気分でした。映像も綺麗!」とのこと。田口さんは「いままで『ガンダム』ゲームをいろいろプレイしてきましたが、自分が指揮官になった、戦場にいるようなリアルな雰囲気が感じられるゲームシステムになっているので、世界にのめりこんでどういう戦術を組み立てたり、毎プレイ違う展開になるのですごく楽しい。画面全体を見ていないといけないので、愛情をもって心配りをしないと……。いつでも対戦ができるのはすごくうれしいこと」と述べていた。
ここからは、実際におふたりに対戦してもらうコーナーへ。3戦勝負であらかじめ用意されたデッキでの戦い、3戦目はデッキは自由となっていた。事前の作戦としては「攻めたいと思います。守ることも大事だと思うんですけれど、考えながら……」という大原さんに対して、田口さんは「愛情で勝ちます。戦術ももちろんですが、いかに1体1体のモビルスーツに愛情を持っているかだと思うので、そこで勝ちたい」と意気込みを語って対戦となった。
本作のユニットは“先鋒”、“後衛”、“遊撃”が三すくみになっており、そのほか、攻撃に特化した“飛行”、守りに特化した“砲台”、一方的に相手を攻撃できるが、その場にユニットとして残らない“爆撃”があり、事前練習した大原さんは「爆撃が早く使いたい」とお気に入りのご様子。大原さんのデッキには、耐久力に優れ、盾として先陣を切ることのできる☆4のレアユニット“シャア専用ゲルググ”、そして「使いたい!」と言っていた爆撃ユニット“コアブースター”が含まれていた。ステージは複数(4種類)あるなか、中央に大きな破壊不能な隕石が鎮座するシンプルな宇宙の“巨大隕石”ステージで1戦目が開始された。
序盤から高レア機体をくり出し攻めこむ田口さんと、それを捌いてから敵陣に攻め込む大原さん。主砲でそれを一層した田口さんが逆に攻め入るという展開で進んだバトルはあっという間に残り1分の“ヒーローラッシュ”を迎えた。ここからはエネルギーの回復量が倍になり、ユニットの移動速度が向上、テンポアップする時間帯。ここで逆転した田口さんがポイント差で勝利となった。「本当にドキドキして心臓がバクバクしました。『ガンダムヒーローズ』の楽しさを身をもって感じています」と田口さんは喜びの声を上げた。大原さんは逆に“ヒーローラッシュ”で押される展開にあせってしまったのが敗因だったとのこと。
2戦目では田口さんのデッキが紹介された。敵から一定時間見えず、敵艦を攻撃できる特殊能力“ミラージュコロイド”を持つ“ブリッツガンダム”、相手の戦艦近くに一気に移動できるが、自分の戦艦近くには出撃させられない攻めの変型ユニット“ウイングガンダム”が注目ユニットとして挙げられ、近藤氏によれば、“ウイングガンダム”のように「変型するユニットは今後もこのタイプになるのでは」と紹介があり、例として“Zガンダム”の名が挙がっていた。ステージは“スペースコロニー”が選択された。障害物はないが、特定の場所で機体が爆発すると、コロニーに穴が開き、近くにいるユニットが吸い込まれてしまうというギミックが用意されている。
「緊張がだいぶほぐれた」という田口さんは積極的に序盤からユニットをくり出し攻めていくが、さっそくユニットが撃破、ギミックが発動してユニットが吸い込まれる様が見られた。“ギャン”、“ゲルググ”を前に押し出して攻める大原さんに、“ブリッツガンダム”の奇襲で対抗する田口さんだが、ユニットを先出ししていた分、エネルギー不足の展開に。主砲で切り返した田口さんだが、ユニット不足が響き、旗艦が落とされ勝負が決まった。近藤氏が「途中からほぼアドバイスをしていなかった」という大原さんは「1戦目よりも相手の戦艦を冷静に見ることができたかなと思います」と落ち着きを取り戻しており、「敗因がわからないぐらい攻められた」と田口さんは苦笑い、1勝1敗のイーブンとなった。敵が仕掛けるユニットのカウンターとなる属性を繰り出し捌くこと、エネルギー残量に気を配ってユニットを選択することが大切であることがわかる戦いとなった。
ユニットを自由に変更して戦う3戦目。近藤氏のアドバイスで1、2戦目あまり使わなかったユニットを入れ替える形でデッキを構築した大原さんに対し、思い入れのあるユニットをデッキに組み込んだ田口さんとの戦いとなった。ステージは1戦目と同じ“巨大隕石”ステージ。攻撃速度の速い“フリーダムガンダム”を押し出した田口さんは“ウイングガンダム”でさらに畳みかける。さらにお気に入りの“シャイニングガンダム”をくり出していき、今度は守りを重視した展開に。今度は逆にエネルギー不足になっていた大原さんは“ヒーローラッシュ”から“フリーダムガンダム”を数で圧倒。巻き返しを図ったが、結果は「本当ごめんなさい。大人げなかったかもしれない」というほどの田口さんの圧勝となった。
「すごく楽しかったですし、愛着のある“シャイニングガンダム”も出せて、こんな楽しい空間はないですね」と興奮気味に語る田口さん、「最後の最後まで勝敗がわからないゲームで、時間を忘れて楽しかった」と大原さん、どちらも本作には今日初めて触れたとのことだったが、「操作が簡単なのでエネルギーがたまったらドラッグ&ドロップで出撃させるのみ。おふたりもユーザーさんと対戦できるぐらいの実力になっているんじゃないかなと思います」と近藤氏が述べていた通り、シンプルな操作で楽しめるタイトルに仕上がっていると言えるだろう。
最後に、「今回、毎回展開が違いました。同じユニットでもそうですし、ユニットの切り替えでさらに展開が変わるので、ユニットが増えたらいろんなチームを自分で作ってもらえたらなと思います。見ていてもすごく盛り上がれると思いますので、友達ともワイワイやりながら遊んでもらえれば」(近藤氏)、「第2回先行体験のときは、ご紹介しきれないほどのユニットを追加させていただきますので、お楽しみにお待ちいただければと思います」(木村氏)と開発陣のコメントでコーナーは締めくくられた。