『週刊少年マガジン』（講談社）にて、鈴木央氏が連載中の人気漫画『七つの大罪』。2018年1月6日からは、テレビアニメ第2シーズンとなる『七つの大罪 戒めの復活』もスタートした。そんな『七つの大罪』を原作としたブラウザゲーム『七つの大罪 夢幻大冒険』が、Yahoo!ゲームにて2018年3月に配信開始予定となっている（開発＆運営はスタジオホイッポ、提供マーベラス）。本記事では、サービス開始前に本作を体験したプレイインプレッションをお届けしよう。
物語の舞台となるのは、聖騎士たちの反乱を主人公・メリオダスたちが阻止したあとの時間軸（原作では13巻まで、テレビアニメは第1シーズン終了まで）。ヒロインであるエリザベスの父・バルトラ国王がなぜか悪夢に苛まれ、目を覚まさなくなってしまう。
プレイヤーである聖騎士見習い（名前は自由に設定可能）は、相棒・シュマル（オリジナルキャラクター）と自身が持つ力を駆使し、メリオダスたちとともに、バルトラの夢の世界へ入り込む。しかし、夢の中ではモンスターたちが行く手を阻み……というのが、大まかなあらすじ。そう、原作ファンはお気づきかと思うが、本作では原作では描かれていない、完全オリジナルストーリーが展開される。ステージをクリアーしていけばいくほど、新たな物語が楽しめるのだ。なお、展開によっては夢の中以外で戦う場合もある。
ストーリーの中では、モンスターなどと戦うこともしばしば。バトルシステムは、リアルタイムストラテジーのようなタイプで、公式名称は“ウロチョロバトル”。基本はエナジーと呼ばれるポイントを溜めてユニットを出撃させ、自身の本拠地を守りながら、敵の本拠地を制圧すればステージクリアー。ユニットは基本的に自動で前進していくが、“宝箱の取得を優先する”、“拠点制圧に専念する”など、全体命令をユニットに出せるほか、個別命令やクリックで行き先を決めてユニットを手動操作することも可能だ。
ステージは敵の本拠地へ一直線になっているものから、別れ道があるものなどバリエーション豊か。序盤は基本的に敵を倒しながら前へ進むだけでクリアーできるが、ゲームが進むにつれて、各ユニットに個別へ指示を送りながら、別々の場所で戦わせる必要があるステージも多く、これがなかなかに頭を使う。前述のエナジーはユニットの強化にも使用できるので、どのユニットを出すか、いつユニットを強化するのか、どこを攻めながら守りを固めるか？ といった具合にリアルタイムで考えることが多く、カジュアルな見た目ながらも、やり応えはバッチリだ（ちなみに、オートモードも実装されているので、手軽に遊びたいときはそちらを利用しよう）。
編成できるパーティは6人の構成で、ユニットは基本的にガチャで手に入れる。キャラクターのレア度は☆1～5まであり、レア度が高いほどもちろん強力。ただし、ガチャで出るのは☆4までで、素材を集めればつぎのレア度に進化させられる。つまり、どのレア度からキャラクターを育てても、最高レア度にできるのだ。ガチャの結果が望み通りではなくても、努力すればパーティを強くできるのは、プレイヤー心理的にはうれしいところ！
ユニットの装備は、基本的に“工房”で素材を投入し制作する。どんな装備が手に入るのかはランダムで、素材を多く入れれば入れるほど、レア度の高い装備が出る確率が高くなるぞ。なお、一部キャラクターには専用武器も用意されている。
各素材は、ステージ中の宝箱を空けたり、クリアー報酬としてゲットできるほか、キャラクターを一定時間アルバイトに出す“団員アルバイト”（いわゆる放置系の機能）などをこなすと入手可能。また、キャラクター強化用の素材が手に入る“曜日クエスト”や、キャラクター進化用素材などがもらえる“エピソードクエスト”なども用意されている（“エピソードクエスト”は、キャラクターを使い込んでいくと絆レベルが上がり、開放される）。
また、何でも食べちゃうホークに素材を食べさせると、つぎの戦闘でパワーアップ効果が得られる“ホークの残飯処理”という要素もある。本当にどんな素材でも食べてくれるので、ついついいっぱい食べさせたくなってしまい、それに対してホークが味の感想を述べてくれるのがなんだかうれしい。
ストーリー、バトル、育成と、3つの要素で『七つの大罪』の世界観をしっかりと楽しめる本作。筆者の個人的な感想としては、見ているだけではかんたんにはクリアーできないバトルシステムがおもしろく、さまざまな戦略を試行錯誤して攻略していくのが純粋に楽しめた。また、カジュアルながらも育成要素が多く、キャラクターの強化＆進化だけでなく、武器の製造やスキルの選択などやれることがたくさんあるので、ガッツリとやり込んで楽しみたい人にも向いているだろう。『七つの大罪』ファンはもちろん、ゲームファンにもオススメできるタイトルだ。ぜひ夢幻の世界へ、飛び込んでみてほしい。
