3gooから2018年3月8日発売予定のプレイステーション4用ソフト『マインクラフト ストーリーモード シーズン 2』。同作の開発者インタビューと世界観を表現したコンセプトアートが公開された。その内容を以下に紹介しよう。
『マインクラフト ストーリーモード シーズン2』は、おなじみ『マインクラフト』の世界観をモチーフに、主人公をプレイするプレイヤーの選択が物語の展開に変化をもたらすアドベンチャーゲーム。誰でも手軽に楽しめる視聴者参加型のTV番組や映画を体験するように、物語に夢中になって楽しめるのが特徴となっている。価格は2980円[税抜]だ。
インタビューに応えているのは、開発を担当したTelltale Gamesのアートディレクターであるマーク・ハマー氏と、クリエイティブ リード デザイナーのブライアン・フリアマット氏のおふたり。
――『マインクラフト ストーリー シーズン2』のオリジナルのアイデアは Telltale Gamesの開発チームから生まれていますか? シナリオがどのように完成していくのか、教えてください。
フリアマット 私たちは Mojangといっしょにシーズン 2の最初のストーリーを作りました。そして、基本的なストーリーのアウトラインを決めてから、キャラクター像を作り出し、全5つのエピソードを完成させて行きました。今回制作したシーズンでは前シーズンからいくつかの変更もありましたが、「管理者」のオリジナルのアイデアはほとんど変わらず、本質はそのまま継続しています。
――『マインクラフト ストーリー』の開発は、Telltale Gamesのほかのエピソディック・ゲームシリーズの開発と違う点はありましたか? 一番、よかった点と一番難しかった点を教えてください。
ハマー 『マインクラフト ストーリーは、いままでに Telltale Games が開発してきたどんなタイトルともビジュアル面で異なるスタイルのタイトルでした。我々は本家の『マインクラフト』に忠実に、しかし同時にTelltale Games独自の充実した、エキサイティングな世界を創造したかったのです。
フリアマット 『マインクラフト ストーリー』は、Telltale Gamesのほかタイトルと比較するとより多くのデザイン要素がありました。また、本作は他タイトルと比較して、いわゆる王道のアドベンチャーゲームでした。ですから、ゲームのストーリーと本家『マインクラフト』のファンが期待するすべての要素とのバランスを工夫する必要がありました。このため、新しい建設システムが生まれたり、ゲームのクラフティングシステムを改良し、磨きをかける作業を行いました。
ハマー 新しい世界をデザインしたり、各エピソードの新キャラクターたちを生み出すことがもっとも楽しい仕事でした。各エピソードに出てくるいくつかの異なるロケーションと大きなキャラクターの制作はチームのクリエイティビティを高めてくれました。もっとも難しかった点は、私たちの世界はただ見た目が『マインクラフト』の世界に似ているというだけではなく、同時に『マインクラフト』世界ならではの物事の動きやキャラクターたちの行動など、厳密なルールにしたがう必要があったことです。ここはもっとも難しく、しかしもっとも楽しい部分でもあったと言えます。
――『マインクラフト ストーリー』の世界のデザインは、物語の原案をもとに創られましたか? それとも世界のデザインとキャラクターたちが先に設定されて、そこから物語が生まれましたか?
ハマー ストーリーはいつも最初にTelltale Gamesで創られます。そして環境とキャラクターが脚本の後に創られていました。一旦脚本が書かれてから、各キャラクターのバックストーリーと同様に、スタイル、雰囲気、また各環境での時刻を決定し、そのつぎにすべてのデザインを開始しました。最後のデザイン画はTelltaleGamesの環境&キャラクターアーティストのチームによってMayaという3Dプログラムの素材として作られて、我々のゲームエンジンに描き出されるという流れで制作されました。






――コンセプトアートで描かれた『マインクラフト ストーリー』の世界のデザインは、MojangまたはTelltaleGamesによって制作されたものですか?
ハマー 『マインクラフト ストーリー』の世界は Telltale Gamesのアーティストによってデザインされ、創作されたものです。すべてのコンセプトアートは Telltale Gamesで制作されて、Mojangの承認を得ました。我々の制作したものが本家『マインクラフト』の世界観に合っているか、Mojangのチームと連携して確認をしながら進めるという働きかたをしました。






――本作のキャラクター達はどうやって生み出されたのか教えてください。
フリアマット ほとんどのキャラクター像、とくにジャックというキャラクターについてはリードライターの Eric Stripeのアイデアから生まれました。レイダーのような、その他の数人の新キャラクターたちは最初のストーリーについてMojangと話し合いをしながら生まれてきました。そしてEricがデスクに座って、
エピソード1を書き進める過程で、このキャラクターたちは命を吹き込まれていったのです。





コンセプトアート
今回公開したコンセプトアートは、シーズン2の世界観のもとになったもの。主人公ジェシーとその仲間たちの冒険がくり広げられる舞台の雰囲気が伝わってくる美しいイラストとなっている。





