2018年2月8日より、Nintendo Switch向けに配信開始された横スクロールアクションゲーム『大盛りチャリ走DX』。本作は、ニンテンドー3DS eショップの人気ダウンロードゲーム年間ランキングで2013年度1位を獲得した『チャリ走DX ワールドツアー』に加え、『チャリ走DX2 ギャラクシーツアー』、『チャリ走DX3 タイムライダー』3作品のコースを厳選。ひとまとめにしたお得版。とはいえ、本作はただ3作品のコースをひとつにまとめただけ……というわけではない。そのほかの要素も複数収録された、まさに“大盛り”の名にふさわしいタイトルだ。本稿ではそんな『大盛りチャリ走DX』のプレイインプレッションをお届けしよう。
コース数は全部で295! 個性的なコースがプレイヤーを待ち受ける
まず、本作がどんなゲームかについてだが、やるべきことはチャリ(自転車)でひたすらゴールを目指すことただひとつ。チャリはゴールにたどり着くまでつねに走り続けているのだが、コースには崖や障害物が多数設置されている。プレイヤーはチャリが転ばないように、ジャンプで崖や障害物を飛び越えさせる必要があるのだ。つまり、本作はジャンプのタイミングさえ押さえておけば誰でもできる。これほどシンプルなゲームはなかなかないだろう。
しかし、ゲームがシンプルだからといって、決して飽きやすくないところが本作の味があるところ。つぎのコースへと進んでいくにつれて、難易度が上がっていくのはもちろんだが、チャリをジャンプ不能にさせるくもの巣など、「そうきたか!」とプレイヤーを驚かせるギミックも多彩。加えて、どんなに難易度が上がっても、クリアーできないと思わせるようなコースはないので、たとえ何回か失敗しても、「もう一回!」という気持ちにさせられてしまうのだ。さらに、本作には過去のシリーズ3作品からなんと295(!)もの厳選されたコースにチャレンジできるので、やりこみ甲斐も十分なのもうれしいところだ。
また、個人的には各コースの背景なども注目ポイントだ。“世界”、“宇宙”、“時空”をそれぞれ舞台にした3作品をひとまとめにしていることもあり、本作はコースによって背景や路面状態が大きく変化。序盤から挑戦できるワールドツアーのコースだけでも、ロンドン、ニューデリー、東京など、舞台が目まぐるしく変化するため、ゲーム画面を見ているだけでも飽きがこない。ギミックや障害物に引っかからないよう、一瞬たりとも気が抜けないのに、ついつい背景をチラ見して後悔してしまう……そんなニクいところも本作の魅力というわけだ。
選べるチャリは40種類! 追加要素も大盛り
3作品のコースを1本で遊べるというだけでも十分豪華な本作だが、追加要素も決して見逃せない。なかでも、本作はゲーム中にもらえるガチャチケット1枚で“ガチャ”が回せ、計40種類のチャリを手に入れることができる。手に入るチャリはどれもユニークで、頭にちんすこうを乗せた“ちんすこうチャリ”や、“ヒョウ柄おかんチャリ”と名前だけで強そうなチャリなどさまざま。しかも、チャリにはそれぞれレア度が存在し、一度失敗しても復活できる魅力的な性能を持っているチャリも! ガチャは無料なうえ、ガチャチケットも気付いたら100枚貯まっていたりと手に入りやすいので、お気に入りのチャリや高性能のチャリでプレイすると本作をより楽しめるだろう。
また、本作には“グランプリモード”が存在。ニンテンドーネットワークIDと連携しているアカウントでプレイすれば、専用のコースで全国のライバルと走行距離のスコアを競える。グランプリ専用のコースはプレイするたびに形を変えるので、やり込み要素も十分。295コースを制覇した後も存分に楽しめる内容となっている。
以上、本稿では『大盛りチャリ走DX』の魅力をお伝えしてきたが、本作は3作品をひとまとめにしただけも十分大盛りにふさわしいタイトルにも関わらず、追加要素も充実しており、まさに“特盛り”といっても過言ではない作品だ。さらに、やり込み要素もちゃんと盛り込まれているので、全コース制覇後も長期間楽しむことができる。そのほかにも、課金が必要ではあるが本作はテレビ番組『仮面ライダービルド』とコラボしており、全10コースが用意されている。“フォームチェンジ”や“ボトル”などの要素もあるようなので、気になる方は、コラボステージのほうもプレイしてもらいたいところだ。