2018年2月9日、PC用オンライン対戦ゲーム『League of Legends』(以下、『LoL』)の公式プロリーグ“LJL 2018 Spring Split”の開幕戦が行われた。会場は、東京・中野にあるRed Bull Gaming Sphere Tokyo。
LJLは、今シーズンより全試合をRed Bull Gaming Sphere Tokyoにて実施。すべての試合を現地で観戦できるようになっている。プロプレイヤーによる国内最高峰の試合を生で見られるというわけだ。観戦は全試合完全予約制となっており、チケットは専用の販売サイトにて先着順で販売されている。
※チケット販売サイト
https://lolesports.peatix.com/
会場内には大型モニターが複数台設置。会場前方が選手のプレイ席がある競技エリアとなっており、間近でプロプレイヤーが見られるのも大きなポイントだ。
観客席から約5メートルほど離れているが、試合中は選手たちの会話も聞こえてくるほどの近さで、オフラインならではの観戦体験が味わえた。
実際に会場で試合を観戦してみていちばん驚いたのが、その熱気だ。選手の入場時はもちろんのこと、試合中の大きく展開が変わるようなシーンでは、会場内から大きな歓声が上がり、拍手が巻き起こった。さらに、競技エリアから聞こえる真剣な声が興奮を後押しする。
冷静に考えてみると、チケット争奪戦を勝ち抜いた『LoL』ファンが集まっているわけで、この盛り上がりは当然なのかもしれない。取材で会場を訪れたはずの筆者もファンの熱気に巻き込まれ、気持ちが自然と昂った。
ちなみに、筆者もLJLファンのひとりだ。前シーズンは自宅で配信を欠かさず見ていたが、配信だけでは味わえない興奮が、オフライン観戦で確かに味わえたのである。
もちろん、人ごみが苦手な人は、家でまったり試合を見るのもいいだろう。でも、オフライン観戦には、オフラインならではの空気感があり、それがスパイスとなって、いつもとは違う興奮を味わえる。
LJLのオフライン観戦は、ゲームによる熱狂とピリピリした試合の雰囲気を楽しむ場としては持ってこいの場所。気になる人は、実際に足を運んでみてはいかがだろうか?
前シーズン王者が圧倒的な力で勝利を掴む!
開幕戦では、前シーズンで王者に輝き、LJL3連覇という偉業を成し遂げたPENTAGRAM(Rampageからチーム名を変更)と、二部リーグのLJL Challenger Seriesを勝ち抜き、入れ替え戦に勝利して一部リーグへと昇格した新鋭チームのV3 Esportsとの対戦が行われた。
試合は先に2勝したチームが勝利となるBO3(Best of 3)形式で実施。ただし、PENTAGRAMは、先日、LJL公式ホームページで発表された韓国人選手の在留カードを巡るトラブルにより、ROUND1からROUND5にかけて1敗した状態でスタートというペナルティが課せられている。
※関連ページ
ペナルティについてのLJL公式声明
https://jp.lolesports.com/news/2018-penalty-announcement
王座防衛に向けて1敗もできない状態のPENTAGRAMだったが、1試合目は序盤からペースを握り続けてV3 Esportsを圧倒。これぞ王者と言わんばかりの安定した強さを見せつけて、反撃の隙を与えぬままPENTAGRAMが1試合目を勝利した。
続く2試合目でも、PENTAGRAMが序盤から試合のペースを握った。獲得したリードを時間経過とともにジワジワと広げていく。試合終盤に発生した集団戦では、V3 Esportsがうまく切り返すシーンも見られたが、広げられた差は埋まらず、そのままPENTAGRAMが2試合目も勝利。
これにより、ROUND1のPENTAGRAMとV3 Esportsの対決は、2-1でPENTAGRAMの勝利となった。
LJL 2018 Spring Splitはまだまだ始まったばかり。新たな選手の加入や選手の移籍など、参加チームのほとんどが今シーズンに合わせてメンバーを大きく入れ替えている。リーグ戦はこの後も長く続くため、最終的な結果はまだ予想もできない状態だ。
また、V3 Esportsのcogcog選手や、RascalJesterのMeron選手など、過去にLJLの第一線で活躍を見せた選手の復活にも要注目。彼らのようなベテランプレイヤーが活躍するのか、はたまた、新人選手が新たな旋風を巻き起こすのか。いずれも見逃せないポイントだろう。
LJLのオフライン観戦は、公式の販売サイトにて、先着順でチケットが販売中。現在は、ROUND2までのチケットが販売されているが、両日ともすでに満席という人気っぷり。興味のある人は、LJLの公式ツイッターをフォローして、逐一情報をチェックしよう。