RPGアツマール投稿作品を始め、多種多様な自作ゲームが勢ぞろい!
2018年2月10日〜11日、千葉・幕張メッセにて開催された、ゲームファンとゲーム大会の祭典“闘会議2018”。個人や小規模チームによって制作されたゲームをプレイアブル展示するブース“自作・インディーゲームエリア”は、前回に引き続き、ブラウザゲームの投稿サービス“RPGアツマール”と、JNCA(日本ネットクリエイター協会)の両団体が管理・監修するゲームが、プレイアブル展示された。大手ゲームメーカーのタイトルとは異なる題材やプレイ感覚の作品の数々に、来場者たちはおおいに楽しんでいるようだった。
順番がきたら、ふたりひと組でHTC Viveのプレイスペースに入る。両手のモーションコントローラーは直接握るのではなく、手の甲の上にセンサー部がくるような形で特製バンドを装着する。
プロジェクターの大画面映像で遊べるスペースでは、RPGアツマールの人気投稿作品『妹が作った痛いアクションゲーム「トリプルセックス」』と、『世界一難しいギャルゲ』の特別バージョンをプレイできた。スペースにはゲーム実況者が常駐し、ゲーム内容の説明やふたりプレイの対戦相手として活躍していた(右写真はゲーム実況者のカモ君)。
会場には、『世界一難しいギャルゲ』シリーズの作者・まっくす氏(画像)の姿も。2月11日はオリジナル最新作『世界一難しいギャルゲ 特別編』が公開された。
■『世界一難しいギャルゲ 特別編』のブラウザプレイ ※RPGアツマール
JNCAエリアでは、主にカードゲームの体験プレイ・販売が行われていた。また、JNCA会員であるフリーのサウンドクリエイター・COSIOこと小塩広和氏が参加する同人シューティングゲーム『Rolling Gunner』(2018年4月リリース予定)もプレイアブル出展されていた。
エリア内に設置されていたステージでは、人気ゲーム実況者によるインディーゲーム実況プレイや、JNCA会員クリエイターのトークイベントが行われ、その模様はニコニコ生放送でライブ配信された。11日には、『Rolling Gunner』開発メンバーの代表3人(画像)が登壇し、制作秘話を語った。イベントでは、同作プロジェクトリーダー兼プログラマーの小泉氏が、自作の敵配置ツールで、シューティングゲームの敵出現パターンを作成するという、滅多に見られない“ゲーム開発実演”を披露した。
ニコニコ自作ゲームフェス2018受賞作ピックアップ
ツケカエゴーレム(作:やしへい)
U-23部門 、Unityスタークリエイター賞 をダブル受賞したアクションパズルゲーム。頭部と脚部が分離するゴーレムを操作して、ステージに設置されたすべてのスイッチを同時に押せばクリアー……というルールで、ブロックを挟んで持ち上げたり、挟んだブロックを疑似立体的にパタンと反転させたりといったギミックが攻略のカギとなる。ゴーレムのパーツ分離後の挙動など、基本的なコツをつかむには少し時間がかかりそうだが、操作感やキャラクターの動き自体はとてもいい感じ。
HIDDEN...(作:mt.saji)
『RPGツクールMV』の習作として制作したというポイントクリック形式のアドベンチャーゲームで、ドラゴンブック編集部賞受賞作。シンプルで独創的なグラフィックと、往年のアドベンチャーゲームに近いプレイ感覚が特徴。少し触っただけではただの不条理謎解きモノに思えるが、辛抱強く取り組むことで、閉じた世界のコスモスが浮かび上がってくる。
傭兵王(作:くたずみん)
カード型タワーディフェンス賞受賞作。ゲーム内容は賞の名称通り、出撃ユニットをトレーディングカードに見立てたタワーディフェンスゲームで、敵軍との相性を考慮したデッキ編成と戦略が要求される。現在、iOS、Androidアプリとして各ストアで好評配信中。
■iOS版 ※App Store
■Android版 ※Google Play
バグロックタワー(作:めんたいランド)
魔王の女の子が、ダンジョンにはびこる害虫を倒していくRPG。コミカル3Dダンジョン賞受賞作にふさわしい、明るいギャグムードと硬派寄りのゲームバランスが特徴。各パラメータがアナログな文章で表現されるなど、そこかしかにRPGのセオリーを逸脱する要素が見受けられる。