2018年2月10日~11日、千葉・幕張メッセにて開催された、ゲームファンとゲーム大会の祭典“闘会議2018”。
闘会議2018内にて、PC用バトルロイヤルシューター『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』のDMM GAMES公式大会“PUBG JAPAN SERIES”αリーグの開幕戦が実施された。
αリーグ自体は全9ラウンド構成になっていて、闘会議2018では2日間をかけて6ラウンドまで進行した。この時点で首位に立ったSunSister Suicider'sの声をお届けする。
――まずは闘会議2018日の2日間を戦い抜き、現時点での1位獲得おめでとうございます。この後も戦いは続きますが、いまの心境をお願いします。
Sabrac_ まだ3ラウンドあるので、ちゃんと安定した順位で総合1位をキープできるようにがんばりたいです。
Molis まだ気は抜けないですね。この2日間、1試合はドン勝取っているので、残りの1日もしっかりドン勝取れるようにがんばります。
CrazySam この2日間で総合1位を取れたのはよかったと思っていますけど、最後の最後で最下位になってしまいました。(強豪の)韓国勢はそういうミスが少ないんです。ミスを減らすのが課題ですね。
gabha まだ入れ替え戦前に3試合残っていますし、その後のαリーグはまだまだ続くので、安定して上位に入れるようにしたいです。
――みなさんは2017年11月のアジア大会にも出場されていますよね。こういう大舞台で戦うのは緊張しますか? それとも気が引き締まりますか?
Sabrac_ すごい緊張で、毎試合どきどきしています。
――もっと大きな舞台の経験もありますよね。それでも、ですか?
Sabrac_ 前日の寝る前とかも、試合のことを考えと緊張しちゃいますね。
Molis 引き締まりますね。
全員 おおー。
CrazySam そうですね……。このゲームはSOLO(個人戦)、DUO(ペア戦)、SQUAD(4人チーム戦)があるわけですけど、4人でいっしょに戦うので、味方がいるというのが心強くて。だから、緊張はしなかったです。
――いいコメント!
gabha 緊張しますね。弾を1発撃つまで「当たるかなー」って不安はあります。
――『PUBG』はランダム性の強いゲームじゃないですか。それでもいい成績を残すために、気を付けていることはありますか?
Sabrac_ 動きの研究ですね。流行りの動き(試合中の立ち回りなど)を研究して、それに対抗する策があるとすればどういうものか、考えながらプレイしています。
その時々で、多くのチームがやってくる動きは似てくるので。その中でも頭ひとつ抜けられるような戦いかたを考えて、みんなに伝えています。
Molis うちはオーダー(司令塔)がSabrac_で、僕はバックアップ。ほかの3人ともそれぞれに、こういうことがしたい、あのアイテムがほしい、これをしてほしいみたいな要望があると思います。それをできるように心がけています。
CrazySam たしかに運要素はあるゲームです。ほかのFPSやTPSと違って、最初に降りた地点にどの武器があるか、車があるかどうかもわからない。不運に見舞われて事故みたいな感じになることもあるので、その後の動きが大事だと思っていて。
車がないのなら早めに行動して車なり物資なりを調達するように心がけると、運の影響を減らせるんじゃないかなと思います。
gabha SOLOとは違って、ほかの人の情報も得られるので、自分で考えて味方と行動を合わせることにより、上位に入る確率を上げられるのかと思います。
――Sabrac_選手はオーダー、Molis選手はバックアップというお話ですが、ほかのおふたりの役割は何ですか?
CrazySam アタッカーです。
gabha 何? えーっと、あ、ドライバーです(笑)。
――メンバーが序盤で欠けることもあると思います。役割が決まっている中で、どうやってフォローしているんですか?
Sabrac_ 自分の場合は、3人分の動きが見れたりするので、マップをよく見て指示を出します。ひとりひとりが見られないところをカバーして、少しでも情報を精査して伝わりやすく。
――好きな武器は何ですか?
Sabrac_ M416とグレネードです。
Molis 何だろう。AKじゃないですかね。
CrazySam 自分はタップ速度に自信があるので、M16A4が好きです。
gabha S686です。ショットガンですね。1日目の2試合目でドン勝を取れたのは、僕のダブルバレルがあったからです(笑)。
――予選から今回の試合までに、修正してきたポイントはありますか?
Sabrac_ ふだんの練習試合の中で要注意なチームはわかってたんです。あのチームはこの辺に降りることが多いから、自分たちはそこには近づかないようにしたり。チームの特色があると思うので、研究して、勝てるように策を練ってきました。
――たとえば、その注目チームというのは?
Sabrac_ Rascal Jesterさんと野良連合 Rosso Biancoさん。ふだんの練習試合でもなかなか強いので。意識はしています。
――ふだんはチームでどれくらい練習をしていますか?
Sabrac_ 最近はスクリム(練習試合)が中心で、1日3時間くらいでした。個人でもプレイしますけど、僕があまりできていなかったので
――本当はもっとしたいですか?
Sabrac_ そうですね。スクリムはふつうの野良試合と違って、勝っても負けてもすごくためになるんです。できれば8時間はやりたいです。
CrazySam 同じですね。めっちゃやりたいです。
gabha やってたい。おもしろいよね。
――SunSisterは企業名を背負ったプロチームですが、ほかのプロとは違う空気を感じます(※)。セミプロに近いというか。どういう部分にモチベーションを見出していますか?
(※:代表の太田氏はSunSisterのスタイルについて「自分たちはゲームを楽しむためにチームを組んでいます。メンバーたちには楽しくプレイできる環境を提供したい。ゲームで食べていくとか、お金を稼ぐとか、そういうのはまた別の話」と語っている)
Molis SunSisterをプロだと言う人もいれば、アマだと言う人もいます。気持ち的にはうれしさも悲しさもあるんですけど、ひとりでも「プロだ」と言ってくれる人がいるというのは大きいと思います。どのSNSでもそうですけど、やっぱり見ている人がいるということなので。そこは意識しないといけないかな、と。
――なるほど。そういう声や見てくれている人の存在に後押しされている部分もあるということでしょうか。
Molis そうですね。見られているんだから、やらないといけない。
CrazySam 自分は、それなりに実力があるのかもしれないと思って、Sunsisterに応募しました。実力があるのに大会にも出ないのはもったいないと、周りからも言われるし、自分でもそう思っていたので。
正直に言うと、最初はチームはどこでもいいと思っていました。まずはどこかのチームで試してみないとわからないですから。
モチベーションの話に戻すと、仲間がいるから自分も戦えるというのはあると思います。苦しいときも楽しいときも、いっしょにいられる。ゲームへの情熱が、一般の人と自分たちは違うと思うんですよ。同じ志を持ったメンバーがこれだけいる。その中で活躍できるのがモチベですかね。
――応援してくれているファンに向けて、メッセージをいただけますか?
Sabrac_ いままでは友だち同士でしかゲームを遊んでいなくて、表舞台に立つことはありませんでした。でも、いまはプロチームに入って大会に出て、応援してくれる方ができました。これは本当にありがたいです。いっしょにゲームをしている人から多くの声援をもらえるように、これからもがんばってプレイしていきたいと思います。
Molis 今後とも、がんばるのでよろしくお願いします。
――シンプル!
CrazySam ファンへのひと言みたいな感じですよね。そうですね……。んー難しいな、これいちばん難しいな(笑)。何だろうな。
どのFPSやTPSでも、日本のプロは海外と比べるとまだまだと自分では思うんです。経験や考えかたがファンのためというのもあるんですけど、日本のeスポーツ業界のためにも、これからも活躍していって、日本人もやれるんだぞということを見せていきます。応援よろしくお願いします。
gabha ……ちょっと待ってください。ファンの方々に……えーっ(笑)。これからもいろいろな大会が開催されると思います。そういった中でも自分たちは積極的に出て、上位を目指したいと思っています。これからも応援よろしくお願いします。
――ありがとうございました。これからも長く続く大会での活躍を期待しています!