2018年2月10日~11日、千葉・幕張メッセにて開催されている、ゲームファンとゲーム大会の祭典“闘会議2018”。開催初日、闘会議GPグリーンステージにて『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』の大会 niconicoチャンピオンシップ2018が開催された。
当日は、大阪と東京で行われた国内予選の入賞者たちと、海外の強豪プレイヤーたちがステージに集結して苛烈な戦いをくり広げた。
本稿では、特に大きな盛り上がりを見せた大会の後半、ウィナーズ決勝とルーザーズ決勝、グランドファイナルを振り返ってみたい。
ウィナーズ決勝は、メタナイトを使うMKLeo選手とゼロスーツサムスを使うNairo選手の対戦。
メタナイトの研ぎ澄まされた攻撃がつぎつぎと決まり、ゼロサムを押しまくる。しかし、一方のゼロサムも負けていない。お互い絶妙な間合い管理で、一瞬も気が抜けない状態だ。しかし一瞬のスキを付いて一回戦はメタナイトが勝ち取る。
二回戦も同じく、お互い盤石の立ち回りとスキのなさでしばし膠着が見られる場面もあったが、最後は、一瞬のスキを見逃さなかったMKLeo選手が勝利を手に入れた。
ルーザーズ決勝は、Nairo選手とソニック使いのKen選手だ。
開幕一番、ソニックがスピードを活かしてアクティブに動き、ゼロサムを追い詰める。そのまま逆転を許さず、Ken選手が勝利した。
二回戦も同じく、激しくも緻密に計算された攻防が続く。嗅覚が凄いとでも言うべきか、両選手、つねに一手先を読みながらの試合運び。残り時間も少なくなっていき、会場も静かに緊張を帯びていく。
そんな中、冷静な判断で試合を制したのは、ゼロサム。Nairo選手が見事グランドファイナルへ駒を進めた。
グランドファイナルのカードは、MKLeo選手とNairo選手だ。ルーザーズから勝ち上がったNairo選手は先に4勝しなければならないという、ややきびしい条件。使用キャラクターはMKLeo選手がメタナイト、Nairo選手がゼロサムだ。
実況も追いつかないほどのハイレベルな戦いが続く中、ゼロサムが一瞬の好きを突いて試合を有利に運ぶ。まずはナイロが一本を先取した。その後もNairo選手の勢いが止まらない。まるで何かが宿ったかのような神の如き動きでMKLeo選手を翻弄。
一気に3本を奪取。このような展開を誰が予想したのか。MKLeo選手はここで、キャラクターをクラウドにチェンジ。逆転を狙っていくも、Nairo選手にストレート勝ちを許してしまう。見事優勝をもぎ取ったのはNairo選手だ。こちらの記事では優勝の喜びを語っているので、ぜひ本稿と併せて読んでほしい。