競技となった4作品の新曲も! 熱い戦いの数々に会場が沸いた“第四回天下一音ゲ祭”をリポート【JAEPO 2018】

JAEPO 2018のイベント2日目のJAEPOブースでは、人気音楽ゲー厶4種の合同大会“第4回 天下一音ゲ祭”が開催された。

 2018年2月9日~11日、千葉・幕張メッセにて開催されている“ジャパン アミューズメント エキスポ 2018”(JAEPO 2018)。イベント2日目のJAEPOブースでは、人気音楽ゲー厶4種の合同大会“第四回 天下一音ゲ祭”が開催された。

 競技となるゲームはKONAMI『SOUND VOLTEX IV HEAVENLY HAVEN』、セガ『CHUNITHM STAR(チュウニズム スター)』、タイトー『グルーヴコースター 3EX ドリームパーティー』、バンダイナムコエンターテインメント『太鼓の達人 イエローVer.』の4作品。JAEPO 2018で行われた“第4回 天下一音ゲ祭”の全国頂上決勝大会では、全国各地で行われた店舗予選会、地域ごとに行われたブロック決勝大会を勝ち進んだ選手たちが天下とるためにスコアを競った。

 本稿ではこのステージの模様をリポートしていこう!

全国の猛者たちのスーパープレイに会場が湧く

 予選ブロックでは、それぞれ11名のブロック代表者がステージ上で課題曲をプレイし、そのスコアで決勝トーナメント出場者4名を決めた。ここでの課題曲はそれぞれ下記のものとなった。

SOUND VOLTEX IV HEAVENLY HAVEN

予選第1ラウンド:Scarlet Lance/MASAKI(ZUNTATA)
予選第2ラウンド:セイクリッド ルイン/Drop&祇羽 feat. 葉月ゆら『太鼓の達人』より

CHUNITHM STAR(チュウニズム スター)

予選第1ラウンド:Xevel/Tatsh
予選第2ラウンド:VERTeX/Hiro

グルーヴコースター 3EX ドリームパーティー

予選第1ラウンド:極圏/cosMo VS dj TAKA
予選第2ラウンド:怒槌/光吉猛修

太鼓の達人 イエローVer.

予選第1ラウンド:セイクリッド ルイン/Drop&祇羽 feat. 葉月ゆら)
予選第2ラウンド:Taiko Drum Monster/steμ feat. Siroa

 さすがここまで勝ち抜いてきた選手だけあって、超絶プレイの数々には観客からも度々歓声があがるなど、大きな盛り上がりを見せた。

実力が均衡していることもあって、選手たちの動きはほとんど同じ。ほんの少しの油断が勝敗を分かつ戦いとなっていた。

ステージ上のモニターでは時折選手たちの手元が映し出され、その手さばきで会場のファンを魅了した。

 この予選ブロックでは、課題曲をそれぞれ2回ずつ挑戦し、2度目の挑戦では公平性を期すため、1回目とは逆の位置でプレイを行った。

 また、予選結果の集計中には、4機種のクリエイター陣であるセガ・クリエイティブ、コハD氏(maimai、CHUNITHM、オンゲキ 総合ディレクター)、タイトー、MASAKI氏(サウンドディレクター、コンポーザー)、cosMo@暴走P氏(サウンドクリエイター)、バンダイナムコエンターテインメント、 大澤淳人プロデューサーが登壇。

コハD氏(maimai、CHUNITHM、オンゲキ 総合ディレクター)

MASAKI氏(サウンドディレクター、コンポーザー)

cosMo@暴走P氏(サウンドクリエイター)

大澤淳人氏(プロデューサー)

 登壇した4人は勝負のポイントを話し、「“エアー”は空間という自由な場所を操作することもあって、手を固定する箇所がクリエイティビティによっていくらでもやりかたがある。課題曲に対していかに自分なりのクリエイティビティを発揮できるかが大切」(コハD氏)、「自分のグルーヴ感を信じて、グルーヴに乗って楽しんでほしい」(MASAKI氏)。「難しい曲になるほどツマミをラインに沿って回し損ねたときのペナルティーが大きく、かなり得点に響くのでそこを見てほしい」(cosMo@暴走P氏)、「今回は大会用の真打モードになっていて、コンボによる加点はなく、精度と連打の点数がスコアになるので、最後まで諦めないでほしい」(大澤氏)と、それぞれコメントした。

 そして、ゲームごとに決勝トーナメントへ進む4名がそれぞれ決定! 準決勝のメンバーと課題曲は以下のとおりとなった。

SOUND VOLTEX IV HEAVENLY HAVEN

けにちのさん(1位)、SOYMさん(2位)、ぷにそん(3位)、SOGENさん(4位)
課題曲:怒槌/光吉猛修

CHUNITHM STAR

STRAさん(1位)、RQWAZさん(2位)、S.Fran(3位)黒奈さん(4位)
課題曲:怒槌/光吉猛修

グルーヴコースター 3EX ドリームパーティー

Naruさん(1位)、K.I.さん(2位)、ポテチさん(3位)、C*Crow:Sさん(4位)
課題曲:Warrior/Cranky

太鼓の達人 イエローVer.

さきまさん(1位)、みなぎさん(2位)、はる~~んさん(3位)、みかんさん(4位)
課題曲:天照/Tatsh a.k.a. 世阿弥

 準決勝からはトーナメント方式で競い、予選プロックでのスコアが1位と4位、2位と3位という組み合わせで対戦が組まれた。また、決勝トーナメントから、それぞれの作品ごとにひとつずつ対決を行うため、見守る観客たちからも一喜一憂するといったリアクションも起こっていた。

 中でも、大きな盛り上がりを見せたのが準決勝最後の対決として行われたはる~~んさんのプレイ。『太鼓の達人』では譜面のタイミングによって“良”と“可”という文字が出るのだが、はる~~んさんは準決勝の大舞台で譜面のすべてを最高評価の“良”でフルコンボを達成するスーパープレイを披露。これには、観客からも拍手と声援の嵐が巻き起こった。

プレイ後には思わずガッツポーズも飛び出したはる~~んさん。

決勝戦では毎年恒例のサプライズも!

 『CHUNITHM STAR』の決勝戦に進んだのはSTRAさんとS.Franさん。試合前には「つい最近、決勝の課題曲の全国ランキングをS.Franさんに抜かされてしまったので、リベンジも兼ねてがんばります」と因縁を明かしたSTRAさん。その言葉を受け、S.Franさんも「怖いですけど、課題曲の全1として負けられない」と自信をうかがわせた。

 決勝戦はスコアランキング1位にまで上り詰めた練習量が実を結んだのか、S.Franさんがリードする展開に。一度ミスをして僅差にまで詰め寄られたが、最後までリードを守ったS.Franさんが優勝を収めた。 

 優勝後のインタビューでは「STRAさんもうまいいので、後半に自分がミスをしたときに差が縮まって、そのとき凄く焦って頭が真っ白になりました」と対決を振り返った。

 コハD氏からも「すばらしいプレイでした」と労いのコメントが贈られると、「これで終わり……だと思うじゃん?」と話してステージに登壇。なんと、優勝者へのサプライズとして新曲として実装される“BlazinG AIR”(アーティスト:kanone)の先行プレイをウイニングランとしてプレゼントされた。

最後はコハD氏と笑顔で包容してS.Franさん。

 おつぎはタイトーの『グルーヴコースター 3EX ドリームパーティー』。試合前のインタビューでは「今日寝坊して遅刻してしまったので、みんなより長く寝た分パワーが有り余っています」とお茶目に話したNaruさん。一方のポテチさんは、第2回天下一音ゲ祭のチャンピオンでもあるということで、「全力を尽くします!」と宣言した。

 課題曲が“ouroboros -twin stroke of the end-”(アーティスト:Cranky VS MASAKI」となった決勝戦では熱戦をくり広げ、互いに最後までノーミスの“FULL CHAIN”で演奏終了となったが、なるさんのスコアが998,952、ポテチさんのスコアが998,134という僅差でなるさんが優勝を掴んだ。

▲優勝したNaruさん。

 Naruさんは「とにかく緊張してしまって、一回間違えちゃったんですけど、なんとか繋げられてよかった」と勝利を噛み締めた。この優勝にMASAKI氏は「(課題曲の)“ouroboros -twin stroke of the end-”は僕とCrankyさんが自重せずに攻めまくった譜面なので、繋げること自体が奇跡なんですが、それを見事に繋げてもらいました。優勝おめでとうございます」とNaruさんを祝福。

 ここでも優勝者に向けたサプライズが行われ、新曲として『グルーヴコースター 4』に収録されるxi氏とMASAKI氏による楽曲“Crimson Phoenix”(アーティスト:xi vs MASAKI)の先行プレイが贈られ、また、この新曲はxi氏が作曲、MASAKI氏が編曲を行ったものというのも明かされた。

 『SOUND VOLTEX IV HEAVENLY HAVEN』の決勝戦に勝ち進んだのはけにちのさんとSOYMさん。昨年の天下一は準決勝で敗れてしまったというけにちのさんは「天下を取って北海道を日本の首都にしてやろうと思います」と会場を和ませるコメントで余裕を見せた。対するSOMさんは「絶対勝てるようにしたいんですけど、(決勝戦では)何があるか分からないので、対応できるかどうかかなと思います」と冷静にコメントした。

 その“なにがあるかわからない”という予想は奇しくも的中し、決勝戦前にステージへと上がったcosMo@暴走P氏は決勝戦の課題曲を告知していた“GERBERA”(アーティスト:BEMANI Sound Team)から、本邦初公開となる新曲の“GERBERA -Finalists-”へ変更すると発表。この楽曲は“GERBERA”をcosMo@暴走P氏がリミックスした楽曲なのだそう。

 この発表にはふたりも驚いたようで、けにちのさんは思わず「“GERBERA”なんですよね?」と聞き返してしまうひと幕も。SOYMさんも「メドレーだと思っていたので予想外でした」と戸惑う様子を見せた。

 そんな決勝戦はお互いに初めてプレイする楽曲ということで、対応力も試される戦いに。楽曲の難易度も高く、度々会場からも笑いが起こるほどのすさまじい譜面となった。しかし、さすがは全国のプレイヤーの頂点を争うふたり。互いに素晴らしい反応でスコアを伸ばしていき、優勝を掴んだのはけにちのさんとなった。

 勝利後のインタビューでは、実感が湧いていなかったのか「優勝しちゃいましたね」と他人事のようにコメントしたけんちのさん。新曲の譜面を担当したというcosMo@暴走P氏も「結構難しめに作ったつもりなんですけど、ふたりとも突破していただいて本当に凄いなと思いました」と戦った両者を労った。

優勝したけにちのさん。

 大トリの競技となった『太鼓の達人 イエローVer.』では、みかんさんとはる~~んさんが決勝戦に駒を進めた。試合前には「はる~~んくんはうまいので、悔いのないようにがんばります」と謙虚な姿勢を見せたみかんさんに対して、準決勝で劇的なプレイを見せたはる~~んさんは「決勝も準決勝の勢いを潰さないように優勝したいです」と意気込みを話した。

 決勝戦の課題曲“月読命”(アーティスト:Tatsh a.k.a. 世阿弥)を最初に挑戦したみかんさんは、素晴らしいバチさばきでもちろんフルコンボを決めた。なおかつ“可”が5つだけという高精度なプレイでプレッシャーをかけたが、はる~~んさんの勢いを止めることはできず、“可”がひとつだけという圧倒的な精度を見せたはる~~んさんが優勝となった。

 優勝後には3月15日から稼動が始まる『太鼓の達人 ブルーVer.』に収録される新曲“須佐之男”(Tatsh a.k.a. 世阿弥)の先行プレイがプレゼントされた。その先行プレイでも見事フルコンボを決めたはる~~んさんに会場からは驚きの歓声に包まれた。これには大澤淳人氏も「度肝を抜かれちゃいました。(初見でフルコンボされたら)商売上がったりですよ」と驚きを露わにした。

畦田在隆氏

 大会の最後はAOU店舗活性推進委員長の畦田在隆氏が登壇し、優勝者たちを表彰。「皆さんの姿を見て感動しました。来年第5回記念大会を絶対にやります! だからもっとゲーセンに行って、もっとゲームをプレイして天下を取れるようにがんばってください」と高らかに宣言し、“第四回天下一音ゲ祭”は幕を閉じた。