2018年2月10日~11日、千葉・幕張メッセにて開催されている、ゲームファンとゲーム大会の祭典“闘会議2018”。開催初日、闘会議GPブルーステージにて、新感覚スポーツゲーム『ARMS』の大会“『ARMS』闘会議2018 最強ファイター決定戦”が開催された。本記事では、みごと優勝を果たした、しゃとう選手へのインタビューをお届けしよう。
――優勝おめでとうございます! 新たなチャンピオンとなった、いまのお気持ちをお聞かせください。
しゃとう選手 いやぁもう、何も言えないです! 言葉が出ない! ずっと優勝しか見てなかったんで!
――決勝トーナメントでは、ツインテーラとドクターコイルを使用していましたが、ふたりのキャラクターを選んだ理由を教えてください。
しゃとう選手 ツインテーラをメカニッカは苦手としているので、その有利を取るためにツインテーラを使用していました。決勝トーナメントでは、メカニッカと当たることが多かったですから。でも、準決勝で戦ったMileve選手のメカニッカは強すぎて、ツインテーラが通用しなかったんですよ! じゃあもう、新キャラクターゆえに、あまり研究されていないドクターコイルでやるしかないなと。
――アームもちょくちょく変更して戦っていましたね。とくに、決勝戦は3試合とも戦略を変更していたのが印象的でした。
しゃとう選手 決勝で当たったしんごろー選手もメカニッカ使いで、1ラウンドごとに相手へ対応していくのがすごく上手いんですよ。ひとつのアームの組み合わせで戦っていると、しんごろー選手にはどんどん通用しなくなってしまうんです。1試合目はやはりツインテーラを使いましたが、序盤は有利でもどんどん対応されて、辛くも勝利といったところでした。ならばもう、対策とかそういうことではなく、僕のメインキャラクターであるドクターコイルを信じて、真正面からぶつかってやろうと。その中で、アームの組み合わせを毎回変えてかく乱させる作戦でした。
――アーム“パラライザ”が飛び出した際には、しんごろー選手からも戸惑っている様子が伝わってきました。
しゃとう選手 唯一のキャラクター、そしてアームを選択することで、対戦相手に対策をされないのが強みです。僕はつねに対策を考えるタイプのプレイヤーですが、逆に相手に対策されずに翻弄していくかを、大会中つねに考えていました。
――どうして、そういったファイトスタイルを選択されたのですか?
しゃとう選手 僕は『ARMS』を最初からやり込んでいたわけではないので、大会に出てもひとつのキャラクターを極めた人たちには敵わないと思ったんですよ。そこからいろんなキャラクターとアームを研究して、相手に合わせるスタイルに近づけていったんです。
――今回の対戦の中で、しゃとう選手がいちばん印象に残っているシーンはありますか?
しゃとう選手 Mileve選手との第2試合の最終ラウンドですね。すでに1試合取られてて、体力もギリギリ。あと1発食らったら負ける! っていうタイミングで、必殺ラッシュを神がかり的なタイミングで発動できたことです。僕にもなぜできたのか、分からないぐらいの鋭さでくり出せました。
――では、大会に臨むうえで、注目していた選手はいますか?
しゃとう選手 やはり“皇帝”Pega選手ですね。もう、Pega選手と当たったときがいちばん危険なので、ずっと対策を考えていました。あと、がすマスク選手ですね。僕、対戦してもいつも勝てなくて。そのふたりが、予選で敗退したのは、僕としてはホッとした気持ちも正直ありました。
――今回優勝できた大きな勝因は、ご自身ではどこにあると思いますか?
しゃとう選手 僕、Pega選手、KHU選手といっしょにずっと対戦していたんです。でも、ふたりとも予選で負けてしまって。とくにPega選手が予選1回目で負けたときに「これはもう自分がベルトを保持して、チャンピオンの座をPega選手のために守らなくては!」と思ったんですよ。その気持ちが、いちばん大きかったと思いますね。でも、最終的には緊張して緊張して。Pega選手はこんなプレッシャーの中戦ってたのかと……。最後には、頭で考えてなかったですね。身体に染み込ませたことだけで戦ってました。
――次回の大会で行われるであろう防衛戦のチャレンジャーたちへ、メッセージをお願いします。
しゃとう選手 僕より強いヤツはほかにいないと信じています。心してかかってきてください! 前王者Pega選手も、今回は直接叩き潰す覚悟で練習していましたから。僕は、Pega選手に勝ったとは思っていません。つぎの大会、絶対にトップまであがってくることを信じています。つぎは、防衛戦の場でPega選手を叩きのめしますよ!
――それでは大会とは離れますが、しゃとう選手が、『ARMS』をやり始めたきっかけを教えてください。
しゃとう選手 僕は『スプラトゥーン』をやり込んでいたところ、オンライン体験会でやってみたら楽しかったので、最初は『スプラトゥーン2』が発売されるまでのつなぎ程度に遊び始めました。でも、そこからハマっていき、ローラポップなどが出始めたVer3.0のころに“大会に出て優勝を目指したい!”と思うようになり始めたんです。その理由としては、先に『ARMS』にハマっていた職場の先輩の存在が大きいですね。僕はすごく負けず嫌いで、ハマっていた職場の先輩と対戦することがあって。そんなときでも、1対1の勝負で負けるってことが、僕は本当に気に入らなくて(笑)。もう、誰よりも強くなりたかったですね。
――『ARMS』が上手くなりたい人へ、チャンピオンからの助言をお聞かせください。
しゃとう選手 上達するには、負けたくない気持ちがいちばんです。そのあとに、技術が付いてきます。どんなに勝てない相手でも、絶対につぎは勝つ! という思いが大事です。それを僕は忘れなかったから、チャンピオンになれたんだと思います。負けたくないと思ったら、徹底的に勝つまで戦いましょう!!
――では最後に、大会などを見て、『ARMS』をやりたくなった人たちへ向けて、『ARMS』の魅力を教えてください。
しゃとう選手 『ARMS』は、本当に楽しいです! プレイヤーコミュニティがとても温かくて、初心者から上級者までいろんなつながりができて、それだけでも価値のあるタイトルだと思います。そして、『ARMS』はファイターとアームの組み合わせが、20000通り以上あります。自分なりの構成とバトルスタイルで、トップを狙っていけるゲームなんですよ。僕は自分のスタイルを貫いて、ここまで来ました。皆さんもぜひ、自分だけのスタイルを楽しみながら戦ってほしいです。