2018年2月9日より、東京ジョイポリスにて新たなVRアトラクション『TOWER TAG』が稼動する。
※ゲーム開発元の公式動画
『TOWER TAG』は、2vs2で行う対戦型VRシューティングゲーム。謎のタワーが立ち並ぶサイバーなVR空間を舞台に、撃ったり隠れたり、立体的な銃撃戦をくり広げる。
今回の体験会では、本作が“VR eスポーツ”という新たなジャンルを打ち立てようとしていることとか、ダーツライブと協力して全国展開を進めていることとか、今後の展望についてのお話もあったのだが、そういうのはひとまず置いておいて、
『TOWER TAG』、エンタメとしてめちゃめちゃ面白かった……
という話からさせてほしい。
三人称視点なのは、観戦用の映像だから。本来はちゃんと一人称視点だし、スコアも表示されない。
実際に屈んだり、身を隠したりして敵の銃弾を防ぐ。
倒した対戦相手が派手に爆発するゲーム、最高
対戦ゲームには2種類ある。倒した相手が爆発するゲームと、爆発しないゲームだ。(爆発するゲームに関しては、あのTPSとか、あのDCGとか、それぞれの頭の中で補完してください)
ずいぶん頭の悪い区分だが、これはわりかし重要な差だと思っている。だって爆発するゲームのほうが当然気持ちいいし、言ってしまえば“気持ちよさ”だけでエンターテインメントは成立するから。
『TOWER TAG』はもちろん前者だ。ビームにあたった対戦相手は光輝くエフェクトと共に霧散する。出る、ドーパミン。
本作は、そういう演出面での“気持ちよさ”が半端ない。まず、この銃のデザインからしてめちゃめちゃかっこいい。意味もなく走る青いライン。手になじむリアルな重量感。そのすべてが、心に秘めた「ぶっぱなしたい気持ち」をくすぐってくる。
“サイバーパンクな街の上空で銃撃戦”というシチュエーションもいい。スタイリッシュな世界観に浸って、かっこよくでポーズを決めているだけで楽しいからだ。
また、VRによくある“アバターと自分の身体感覚のズレ”をほとんど感じないのもポイントだろう。銃弾は撃ちたいところに飛んでいくし、理不尽な被弾も確認できなかった。こうしたストレスレスなつくりも、本作の気持ちよさを支えていたように思う。
FPSと陣取ゲームを組合わせたようなゲーム性も魅力だ。
プレイヤーの行動範囲は、3メートル四方の限られたエリアのみ。ただし、VR空間にはその狭いエリアがいくつも並んでいて、隣接したエリア間は自由に飛び回ることができる。
また、ひとたび移動したエリアは自チームの“陣地”のようになって、相手の移動を制限できる。エイムが得意じゃなくても、じわじわと相手を追い詰める“陣取りゲーム”のようなサポートが可能だ。
もちろん、射線を妨げるための壁や障害物も点在しているから、裏取りやクリアリングなど、FPS・TPSで鍛えたプレイヤースキルをそのまま生かすことができる。
相手チームを全滅させると1ポイント。制限時間5分間の中で、より多くのポイントを獲得したチームが勝利となる。短い時間でサクッと遊べてリプレイ性も高め。
筆者のようなにわかシューターでも、けっこうな大差で勝てたくらいだ。日ごろからジャンルに慣れ親しんでいるゲーマーなら、きっと大活躍できる。
セガジョイポリスによれば、本作は“VR eスポーツ”として全国展開を進めているとのこと。ダーツライブも協力しており、全国対戦機能の運営ノウハウを生かして、より競技性を高めていくのだそうだ。こちらに関しては、詳細も含めて、続報に期待したい。
『TOWER TAG』は、2018年2月9日より、東京ジョイポリスで稼働開始。1プレイ800円で、パスポートの利用も可能。