2018年1月14日(日)、東京・よみうり大手町ホールにて、株式会社ポケモンが主催する“第3回 ポケモン竜王戦”が開催された。読売新聞社と日本将棋連盟の全面的サポートによって開催された本大会は、将棋界最高峰のタイトル“竜王”の名を冠して、ポケモンバトルの最強プレイヤーを決定する大会。今回は、ゲーム部門(『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』を使用)と、ポケモンカードゲーム部門の2つで勝敗が争われたが、過去2大会とは異なり、小学生限定ではなくすべての年代のポケモントレーナーが参加できる大会となった。

 なお、特別招待選手として、ゲーム部門には将棋界から山口恵梨子女流二段、株式会社ゲームフリークからバトルデザイナー・森本茂樹氏、音楽クリエイター・ヒャダイン氏、YouTuberのはじめしゃちょーらが参戦。カードゲーム部門には、第27期竜王・糸谷哲郎八段、株式会社クリーチャーズのゲームデザイナー・辻川亮氏、お笑い芸人のあばれる君、アーティスト・岡崎体育氏が参戦した。以下では、熱戦の結果、勝利をつかんだ選手を讃える表彰式の模様をリポートする。

開幕ステージには予選を勝ち上がった参加選手たちが集結!
そのほか、超豪華な特別招待選手たちの姿も!

 事前予選を勝ち抜いた選手たちと、特別招待選手たちによって勝者が争われた本大会。本予選はさらにゲーム部門、カードゲーム部門それぞれにAグループからHグループに組分けされ、各グループの総当たり戦を1位で勝ち抜いた選手たちにより、準々決勝以降のトーナメント戦が展開された。

ゲーム部門&カードゲーム部門、それぞれ準々決勝までを勝ち抜いた4選手が特設ステージで激突! ゲーム部門ではスナオシ ケイスケ選手、カードゲーム部門ではナナヤマ リョウタロウ選手が熱戦に勝利する結果に。ゲーム部門の試合展開については追って別記事で詳細リポートをお届け予定なので期待してほしい。

 優勝を勝ち取った2選手には、昨年に竜王位を奪還し、初の永世七冠を達成したことで大きな話題となった羽生善治竜王より、特製のオリジナル将棋駒が贈呈された。さらに、選手たちの雄姿に自然に魅入られたという羽生竜王が「これを機にがんばって覚えます」とポケモンバトルへの意欲を見せると、会場からは「おおー!!」という大きな歓声があがった。

ゲーム部門でみごと優勝を遂げたスナオシ選手には、ゲームフリークの増田順一氏(写真左)、羽生竜王(写真右)がトロフィーと記念品を授与。
カードゲーム部門の優勝者は、ナナヤマ選手。ポケモンの石原恒和社長(写真左)と、羽生竜王が勝利を讃えた。
ゲーム部門優勝・スナオシ ケイスケ選手/コメント「僕のように年齢の若い選手でも“ポケモン竜王”になれることが証明できて嬉しいです。これをきっかけに、僕より下の世代の子にもがんばってもらいたいです」
カードゲーム部門優勝・ナナヤマ リョウタロウ選手/コメント「たくさんの友人からお祝いの言葉をいただけて、こんな賞品もいただけて、“ポケモン竜王”になれたという幸福感がどんどん溢れてきて、胸がいっぱいです」

表彰式に登場した羽生竜王へのショートインタビュー!

「とても短い時間で深く考慮して次の一手を決める、その迫力が伝わってきました。こういう姿は見ていて、自然に魅入られるものだと感じました」と語る羽生竜王。

――ゲームと将棋界のコラボレーションのイベントに関して、どういった印象をお持ちでしょうか。

羽生 つねに先を読んで次の手を決めていくというのと、ふたりで対戦をするというところでは、多くの共通項があると感じました。あと若干、偶然性の部分も存在するというところも共通しているのかなと思います。

――今日新たに誕生したふたりの若きポケモン竜王の姿を見て、永世竜王の羽生さんからみてどのように思われましたか?

羽生 たぶん若い人が多いのではないかとは思っていたのですが、想像していた以上に若い人がたくさん活躍されていて、非常に頼もしいなと感じました。引き続き頑張ってほしいです。

――もし仮にこれから『ポケモン』を始められるとして、カードとゲームのどちらをやってみたいと思いますか?

羽生 順番としては、ゲームをやってからカードをやったほうがいいのかなと、なんとなく思っています。カードのほうは、理解するまでにかなりの経験値を積む必要があるかなと思いました。

――本日観戦をされて、いちばん心に残った印象的なシーンは?

羽生 ゲーム部門の最後で、たぶん逆転が起こったのだと思うのですが、あっという間に勝敗が入れ替わるスリリングなところが印象的でした。

――ところで、本日行われていた朝日杯(将棋オープン戦)で佐藤(天彦)名人に藤井(聡太)四段が勝たれまして、2月17日に対戦されることになると思いますが、これについてはいかがでしょうか。

羽生 どこかでは顔を合わせることになると思っていたのですが、予想よりもかなり早く、しかも大きな舞台ということなので、私自身も張り切って臨みたいと思っています。


大盛況のうちに終了した”第3回 ポケモン竜王戦”。参加選手たちのハイレベルなバトルはもちろん、公式大会ではめずらしいシングルバトルの採用や、豪華な特別招待選手たちの出場で大いに沸いたが、ぜひ今後の開催も期待したい!