“ファミキャリ!会社探訪”第56回はAiming
ファミ通ドットコム内にある、ゲーム業界専門の求人サイト“ファミキャリ!”。その“ファミキャリ!”が、ゲーム業界の最前線で活躍する各ゲームメーカーの経営陣やクリエイターの方々からお話をうかがうこのコーナー。56回目となる今回は、Aimingを訪問。
2016年9月以来、2度目の登場となるAiming。2011年に設立され、スマートフォン向けオンラインゲームの開発を手掛けてきたが、とくに高品質なオンラインゲームの開発にこだわってきた同社。目前に迫った“すべての端末がインターネットにつながる”時代に備え、さらなる成長を目指す。今回は、代表取締役社長・椎葉忠志氏、リードソフトウェアエンジニアの土井英範氏、企画・運営グループ・廣田隆行氏に話を聞いた。
向上心溢れるスタッフが多いAiming
開発グループ マネージャー
リードソフトウェアエンジニア
土井 英範氏
――Aimingさんは、このコーナーには2度目の登場となります。椎葉さんの経歴は前回伺いましたので、今回は土井さんと廣田さんの経歴を簡単に教えてください。
土井英範氏(以下、土井) オンラインゲームの通信ミドルウェアを作る会社に入り、ゲーム業界でのキャリアをスタートさせました。途中、WEBのエンジニアなどをやっていた時期もありますが、その後戻ってきて、Aimingには2011年の立ち上げ時から在籍しています。現在は、マネージャー兼リードソフトウェアエンジニアという立場です。マネージャーとしての業務をしつつ、現場ではバリバリとプログラムコードを書きながら、プロダクトの完成のために、日々業務に励んでいます。
廣田隆行氏(以下、廣田) もともとコンシューマーのメーカーでデザイナーとして働いていました。最初はテクモ(現コーエーテクモゲームス)ですが、新入社員時の研修担当が椎葉でした。ですから、社会人1年目からずっと、付き合わせてもらっています(笑)。一時期別の会社になったこともあるのですが、Aimingの前身であるONE-UPでまたいっしょに仕事をするようになって、そのままAimingに続いています。
椎葉 テクモから転職するとき、その新しい会社を紹介したのは僕なんですよ(笑)。
廣田 (笑)。もともとはデザイナーだったのですが、途中からマネージメントもするようになり、現在ではプロジェクトの責任者をしたり、採用・人事周りの仕事を担当したりしています。
――なるほど。おふたりとも、Aiming、ひいてはその前身のONE-UP時代から在籍していて、Aimingの創業メンバーなのですね。
椎葉 そうですね。ただ、Aimingの創業メンバーは120人くらいいますけどね(笑)。独立と言いますか、難しく言うと、経営者が自分たちで会社を買い取ったという感じでしたからね。
企画・運営グループ
プロデューサー
廣田 隆行氏
――120人ものメンバーを引き連れて、新しい会社を立ち上げると聞いたときの感想は?
廣田 ああ、そうなんだ、と(笑)。
椎葉 少なくとも、スタッフには当時「どうして?」というネガティブな感情はなかったと思います。やる仕事は変わらないし、自分たちが独立の会社として成功するために新会社として再スタートしたので、誰ひとり、疑問を持たなかったし、そのタイミングで辞める人もいませんでした。
土井 そうですね。僕も、「椎葉が会社を作るのか。じゃあ、Aimingに転職しなければ」という感じでした。
廣田 土井もそうだと思いますが、ONE-UP時代から現場でゲームを作ってきたので、入れ物が変わっただけという感覚でした。マイナスのイメージはなく、より動きやすくなりました。
――会社の雰囲気はどのような感じですか? また、所属しているスタッフやクリエイターには、どのような特徴がありますか?
土井 エンジニアのスタッフは、とても勉強熱心です。いまの状況は技術的には集大成と言える状況で、サーバーの技術を全方位的に知っている必要があるし、クライアント面でも、いろいろなテクニックの要求が上がっています。特定の技術のクラスごとに、毎週勉強会を開催しています。現在の業務に直接関係なくても、自主的に学んで、エンジニアとしての基礎体力を磨き続けているスタッフが多いです。社内には“競技プログラミング部”もあるんですよ。また、ほかの人と知識を共有するような、社交的なエンジニアが多いと思います。
廣田 デザイナーは、やはりクリエイティビティを突き詰める人が多いので、「いいものを作りたい」という気持ちを持ったスタッフが多いです。技術的なセミナーがあれば、参加する人が多いですし、いざ制作に入れば、集中して作業し、少しでも質を上げるためにがんばっています。昔から家庭用ハード向けのゲームの開発に携わってきたベテランから、スマホから開発人生をスタートした人もいます。
――おふたりが現在関わっているタイトルや業務について教えてください。
土井 現在は、未発表の新規タイトルの開発をしています。オンラインゲームはとてもやることが多く、大所帯になりがちなエンジニアチームをまとめつつ、現場ではまだまだ現役でコードを書いています。
椎葉 Aimingのエンジニアは、ずっとプログラムコードを書いていたい、最新の技術に触れていたい、そんなスタッフばかりです。
廣田 既存のゲームでは『スマホでゴルフ!ぐるぐるイーグル』というゴルフゲームを担当しています。現在は運営フェーズに入って3年ほどになりますが、英語版と繁体字版にローカライズされていて、いまでも責任者として担当しています。また、先ほど申し上げたとおり、新規・中途含めて、採用や人事周りの仕事もやらせていただいています。新規プロジェクトもあるのですが、まだ準備段階ですので、現在は『ぐるぐるイーグル』と採用周りがおもな業務です。
椎葉 廣田はゲームグラフィックやテクニカルな面も強いので、何か新規プロジェクトがスタートすると、「手伝ってこい」と送り出しています(笑)。グラフィックやスペック要件について、最初にどれくらいのクオリティーラインでやるのかを判断してもらっています。先日発表したばかりの『ZUNDA(仮題)』も同様です。