『ストリートファイターV』公式世界王者はドミニカ共和国のMenaRD選手が獲得。日本勢6名が上位入賞を果たした決勝大会リポート【カプコンカップ2017】

2017年12月11日、アメリカのアナハイムにて、『ストリートファイターV』の公式世界大会“カプコンカップ2017”2日目が争われた。

 2017年12月10日、アメリカのアナハイムにて、『ストリートファイターV』(以下、『ストV』)の公式世界大会“カプコンカップ2017”2日目が実施された。上位8名から公式世界王者決定までのトーナメントの模様をリポートする。

 カプコンカップ2017はCAPCOM U.S.A.が主催する『ストV』公式世界大会。2017年に世界各国で開催された予選大会で好成績を残した上位プレイヤーたちがアメリカに集い、37万ドル以上の総額賞金と世界王者の座を懸けて争う決勝大会だ。

 この日の前日、カプコンカップ初日には出場選手32名がトーナメントを争いTOP8を決定。日本勢6名を含む以下のメンバーが勝ち残り、2日目は大型会場に場所を移して世界王者決定までの試合が行われた。

・ウィナーズ
MenaRD選手(バーディ)[ドミニカ共和国]
板橋ザンギエフ選手(ザンギエフ)[日本]
ときど選手(豪鬼)[日本]
ゆかどん選手(いぶき)[日本]

・ルーザーズ
もけ選手(ラシード)[日本]
ウメハラ選手(ガイル)[日本]
Problem-X選手(ベガ)[イギリス]
ネモ選手(ユリアン)[日本]

 決勝大会の会場となったのは、“PlayStation Experience 2017”が開催中のAnaheim Convention Center。大型ステージに試合用の対戦台や巨大モニターが設置され、その前面には広い観客席を用意。観戦に訪れたギャラリーは、スティックバルーンを持って応援する姿が見られ、対戦のハイライトシーンでは大きな歓声や拍手で盛り上がっていた。

 トーナメントレギュレーションは、各対戦組み合わせ3試合先取制、敗者復活アリのダブルイリミネーション形式。試合には対戦台1セットのみが用いられ、すべての試合が会場全体で見守られた。

 試合の皮切りとなったのは、MenaRD選手vs.板橋ザンギエフ選手の組み合わせ。MenaRD選手は、前日のトーナメントで非常に高いレベルのキャラ対策を披露しており、数々の日本勢を打ち負かしてウィナーズでTOP8に進出した。

 バーディとザンギエフの大型キャラ対決では、地上戦を意識させる大パンチ、EXブルリベンジャーの投げ、飛ばせて落とすしゃがみ大パンチを使い分けるザンギエフ対策が機能。3試合連取でザンギエフを封殺する、見どころのある試合内容でギャラリーを沸かせていた。

 また、ルーザーズで勝ち上がってきたもけ選手は、今年PONOS所属プロゲーマーとなった選手。前日に優勝候補筆頭と目されたアメリカのPUNK選手を倒し、この日には格闘ゲーム界の神様ウメハラ選手も撃破する偉大な戦績を残す。最後はルーザーズセミファイナルにてネモ選手に敗れて姿を消すものの、日本のニュースタープレイヤーの誕生を期待させるような戦果を上げていた。

 なお、本大会の模様はストリーミングサイトtwitch.tvで生放送が実施。日本語放送にはカプコンの開発メンバー・綾野智章氏と渡辺賢作氏が出演し、ファンといっしょに世界大会の行方を見守った。

 2日間をかけて争われたハイレベルトーナメントを勝ち上がり、TOP3に残ったのは以下の3名。カプコンカップ2017の最終局面はこのメンバーでの争いとなった。

・ウィナーズ
MenaRD選手(バーディ)
ときど選手(豪鬼)

・ルーザーズ
ネモ選手(ユリアン)

■ウィナーズファイナル MenaRD選手 vs. ときど選手
 序盤はバーディが優勢。豪鬼の波動拳に飛び道具無敵の必殺技やクリティカルアーツで反撃するなど、MenaRD選手が高い集中力を見せる。後半はときど選手がアグレッシブに攻めるようになり、画面端では斬空波動拳を用いた固めで効果的にバーディの体力を奪う戦術を披露。お互いの良いところを出し切るような死闘は試合カウント2-2のフルセットまでもつれ、最終は豪鬼が百鬼襲からの下段攻撃をヒットさせて決着。

■ルーザーズファイナル MenaRD選手 vs. ネモ選手
 終始MenaRD選手が好調。バーディの長い手足を活かした牽制を布石にガンガン前進してユリアンにプレッシャーをかける。ユリアンのスフィアのモーションを見てからのEXブルリベンジャーで反撃や、意識の外側からのノーマルブルリベンジャーでユリアンを飛ばせてクリティカルアーツで落とすなど、バーディの強みを活かして3試合連取を達成しグランドファイナルに進出。

■グランドファイナル ときど選手 vs. MenaRD選手
 豪鬼が波動拳を主軸とした立ち回りで主導権を維持。守勢時には起き上がり瞬獄殺をヒットさせる読みの強さも見せて2連勝し、ときど選手が世界王者まであと一歩というところまでバーディを追い詰める。しかし粘り強いMenaRD選手は突進技で切り返し、クリティカルアーツまで決めて流れを逆転。リバーサル昇竜拳をジャンプでかわしての大ダメージ反撃や、鋭いコマンド投げを決める読みの強さを見せてリセットに成功。

 リセット後は一進一退となるが、打撃択を多く用いるバーディが画面中央での殴り合いで体力リードをうばい、徐々にペースを掴む。バーディが先に2試合を取得し、試合カウント2-1で迎えた4試合目、バーディがやはり通常攻撃の使い分けと的確な対空で豪鬼を追い詰め、最後は画面端からの脱出を試みた豪鬼に置き技がヒットして決着。

 以上の結果により、ドミニカ共和国の10代の若手・MenaRD選手が2017年の『ストV』公式世界王者の座を獲得した。

日本語放送タイムシフト twitch.tv

表彰式では優勝のMenaRD選手にトロフィーと賞金25万ドルが贈呈された。