新潟市に本社を構えるミドルウェアメーカーのTsugi合同会社は、同社のプロシージャルオーディオミドルウェア“GameSynth”ベータ版の提供を開始したことを、2017年11月28日に発表した。“GameSynth”では、素早く手軽にゲーム効果音が作成でき、さまざまな効果音バリエーションをランタイム方式で生成できるのが特徴だ。“GameSynth”ベータ版への参加を希望するゲーム開発者は、専用サイトから申し込むことができる。

※“GameSynth”ベータ版申し込みサイト

Tsugiがプロシージャルオーディオミドルウェア“GameSynth”のベータ版の提供を開始_01
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Tsugiがプロシージャルオーディオミドルウェア“GameSynth”のベータ版の提供を開始_03

GameSynthのおもな特徴

・ GameSynthにおける各サウンドモデルは、わずか数百バイトしかかからないいため、サイズが膨れ上がりがちな従来の静的サウンドファイルに比べ、メモリと転送時間の節約になる。
・ サウンドはリアルタイムで合成され、そのすべての生成パラメータをゲーム内から制御することができるため、従来のサウンドファイル再生に比べて遥かに大きなインタラクティブ性を提供する。
・サウンドモデルのパラメータをわずかに変えるだけで、ランダムバリエーションを持った効果音を発音するため、従来の“決まった音をくり返し再生する”だけのゲーム表現から、一歩進んだ演出が可能となる。

 GameSynthには、サウンドデザインツールとランタイムエンジンが含まれおり、スタンドアローンでも、現在使っているゲームオーディオミドルウェアと組み合わせてでも使用することが可能。また、サウンドデザインツール単体での販売も予定しているとのことだ。さらに現在Tsugiでは、先端的なツールが組み込まれた製品を提供できるよう、ゲームオーディオミドルウェア各社とともに研究開発を進めているという。

 なお、Tsugiではベータ版の提供開始に合わせて、GameSynthにおけるプロシージャルオーディオモデルの多様性と、そのパワーが見られる一連のビデオを公開している。

※GameSynthの映像はこちらから