2017年11月25日・26日、セガゲームスは大阪・道頓堀で、2017年12月7日発売のPS4『龍が如く 極2』のイベントを開催した。

 2017年11月25日・26日、セガゲームスは、大阪・道頓堀で2017年12月7日発売のプレイステーション4専用ソフト『龍が如く 極2』のイベントを開催。大阪・道頓堀といえば、ゲーム内の舞台のモデルとなっている街だが、本イベントはそんな“聖地”ともいえる場所での開催となる。イベントの内容は、本作の試遊体験会のほか、ゲーム内に登場する飲食店舗の大抽選会を始めとするさまざまな企画を実施。以下では、初日の17時から会場特設ステージで開催された本作開発陣(セガゲームス・横山氏、佐藤氏、島野氏、阪本氏)によるトーク&実機プレイイベントの模様をリポートする。

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イベント会場は、大阪・道頓堀にある角座広場。11月も下旬とあって、日が落ちてからは気温がかなり下がったが、会場は駆けつけたファンの熱気に包まれていた。
『龍が如く 極2』チーフプロデューサー・横山昌義氏
『龍が如く 極2』プロデューサー・佐藤大輔氏
『龍が如く 極2』プロデューサー・島野光弘氏
『龍が如く 極2』ディレクター・阪本寛之氏

『龍が如く 極2』開発に当たってもっとも苦労したのはお金!?

 チーフプロデューサーの横山氏を始め、主要な『龍が如く 極2』制作スタッフが顔を揃えた本イベント。総合監督の名越稔洋氏こそいなかったものの、この4人が一堂に会してイベントに登場するのはじつは珍しい光景だ。そんなトークの前半で語られたのは、“本作を開発する上で大変だったこと”について。奇しくもプロデューサー陣が口を揃えたのは、本作の開発費についてだった。というのも、プレイステーション2の『龍が如く2』をベースに、大枠のストーリーを除く、ほぼすべてが作り直されている本作では、元作品に比べてグラフィックの作り込みは別次元に進化。同じような場面を作るにも、すべてをプレイステーション4のクオリティで作る必要があり、そこにはとんでもない労力とお金が必要だったという。じつは、この点でシビアに予算を管理する仕事をしているというのが島野氏。横山氏は、「偉そうなことを言っても、俺はお金を使うほうなので、島野さんがいないと困っちゃうんですよ」と、ふだんはあまり表に出てこない島野氏の仕事ぶりを称えていた。

 プロデューサー陣の資金面にまつわる苦労話が続く中、別の切り口から開発秘話を語ったのはディレクターの阪本氏。阪本氏によると、プレイステーション4専用に特化し、ドラゴンエンジンで開発をするようになった『龍が如く6 命の詩。』からは、街の背景の作り込みの大変さが格段に増しているという。リアルな街や人物の表現をウリにしてきた『龍が如く』シリーズだが、『龍が如く6 命の詩。』からは、“グラフィック面でのゲーム的なお約束(たとえば、ものを持たせるためにキャラの手を大きくすることなど)”を極力排除。ゲーム中に登場するものは、コップひとつに至るまでリアルなサイズで作るようになった、とのこと。とくに、より現実に近いライディングを施していく上では、リアルなものはリアルなサイズで作っていかないと違和感が大きくなってしまうそうだ。そのため、『龍が如く 極2』で、イチから蒼天堀を作るに当たり、背景班のクルーを引き連れて何度も大阪を訪れたという阪本氏。タイアップ企業の店舗を徹底的に取材し、かに道楽の看板からレジの大きさに至るまで、すべてを採寸していったという。

 なお、トークの中盤では、ステージを観覧するファンからの質問を受け付けるパートがあったのだが、その話の中で出てきたのは、人気キャラクター・真島吾朗について。現在、とくに女性から厚い支持を受け、『龍が如く 極2』でも追加シナリオで新たなエピソードが語られる真島だが、横山氏いわく、「女性ファンはまったく意識していない」とのこと。また、「『龍が如く』シリーズは、あくまでも大人の男心をくすぐるものを目指して作ってきたし、その姿勢は今後も変わらない」とコメント。一方で、「ヘンに女性ファンの人気を狙ったところで受け入れられないこともあるし、マーケティングな発想では考えないようにしている」と、キャラクター作りの難しさを語っていた。

 ほかの観客からは、“初代『龍が如く』を作るうえでたいへんだったこと”についての質問があったが、こちらについては、「とにかくすべてが未経験。右も左もわからないまま暗中模索しながら、“とりあえずダッシュ”という感じ。出来上がったときに始めて桐生一馬がどんな人物なのかわかった」と語る横山氏。これについては佐藤氏も「とにかく方法論が確立されていなかったので、やり直しも多かった」と当時の開発状況を振り返っていた。

未公開映像&思わぬ新情報が飛び出した実機プレイ

 ステージイベントの後半には、観客が見たい場面のリクエストを聞きつつの実機プレイを実施。「ストーリーを知っている人が多いと思うので、どこでもいいですよ」という呼びかけの流れで最初にプレイされたのは、『龍が如く2』の中でも印象的だった、とある極道の拠点がある城が割れるシーンだ。これには、会場を埋め尽くした大阪のファンから「おおっ!」とどよめきの声が。さらに、蒼天堀で女刑事・狭山薫が不良に絡まれているところに桐生が助けに入る場面のほか、本作の特徴である武器の紹介や、地下闘技場についても紹介された(※以下で紹介するゲーム画面はすべてステージモニターをカメラ撮影したものです)。

“大阪の城”が真っ二つに割れ、中から黄金に輝く城が出現! 『龍が如く2』でもインパクト大だった伝説の“あのシーン”が極クオリティで蘇る!!
不良に絡まれた狭山を助ける桐生。じつは、この日は製品版ソフトではなく、開発機材を使ったプレイだったため、ゲームプレイを担当した阪本ディレクターが操る桐生は、レベル1の初期状態。かなりシナリオが進んだ段階の敵と対峙するのに悪戦苦闘していたが、それでも何とかバトルに勝利する展開に観客からは拍手喝采が起きていた。
オリジナルの『龍が如く2』の特徴でもあった懐にしまえる武器は、本作でも大きなお楽しみポイント。この日はSFチックなサーベルのほか、アイロン、ロケットランチャーなどが披露された。なお、高い威力を持つ上にビジュアル的にもおもしろいロケットランチャーは、ダウンロードコンテンツとして配信予定とのこと。
こちらも久々の登場となるプレイスポットのひとつ、地下闘技場。実機プレイで披露された“大乱戦遊戯 電撃”では、桐生を含む8人が入り乱れて戦う激しいバトルが展開。8人の顔ぶれの中にはおなじみの面々もいるが、人気プロレスラーのオカダ・カズチカ、矢野通の姿も! 『龍が如く6 命の詩。』に登場していた二人が本作にも参戦!

イベントは2017年11月26日(日)もやってます!

 ステージイベントの終了後には、登壇した開発スタッフ4人への囲み取材を実施。久々に訪れた昼の道頓堀の人の多さに圧倒されたという横山氏は、「『龍が如く 極2』の舞台になる大阪の街で、ファンの方を招いて、感謝の気持ちを込めたイベントをしたかった。今回は来場された方からの質問も受けたりして、気温こそ寒かったが、ファンの皆さんの温かさが感じられるイベントになった」と初日のステージを振り返った。ディレクターの阪本氏は、「発売日直近ということもあって、“実機プレイではここを見せよう”というような段取りをしなかった。結果的にライブ感があってよかったが、それはファンの皆さんがストーリーをよくご存じの極プロジェクトならではの魅力だと思う」とコメント。一方、ゲームの外側の取り組みとして、「今回は新たにタイアップしていただける企業が増えたが、そうした企業の店舗さんとも(大抽選会の参加券配布などで)連動した企画ができてよかった」と語る島野氏。「『龍が如く2』を発売したのは、(初代の)『龍が如く』が出てから10カ月。いま思えばよく作ったなと思います」と11年前を振り返る佐藤氏は、「『龍が如く 極2』はドラゴンエンジンを使った2つめのタイトル。いままでの『龍が如く』シリーズと、『龍が如く6』のいいところがすべて詰まっていて、“過去最高の『龍が如く』”と言えると思っています」と語り、取材を締めくくった。

 多くの飲食店で賑わう大阪・道頓堀の街並みも含めて見どころが盛りだくさんの本イベントだが、明日2017年11月26日(日)も開催。本記事で紹介した2017年11月25日(土)と同じく、開発スタッフが登壇するステージイベントが予定されている。もしかしたら、初日とは違うシーンや取って置きの開発秘話が飛び出すかもしれないので、興味のある方は、ぜひとも会場に足を運ぼう!

■開催場所
角座広場(大阪府大阪市中央区道頓堀1-4-20)

■開催日程
2017年11月25日(土) 11:00~19:00
2017年11月26日(日) 11:00~19:00
※ステージ開始は17時~(開始時刻・内容は変更になる可能性があります)