2017年11月24日、東京・浅草橋ヒューリックスホールにてバンダイナムコエンターテインメントのアーケードゲーム、『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス マキシブースト ON』(以下、『EXVS.MB ON』)のファンイベント、“極限感謝祭2017”が開催された。ここではその模様をお届けする。

来場者全員が主役の紅白戦&コンセプトマッチ

 本イベントは、『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス』シリーズでは初の開催となるファンイベント。これまで年1回ペースで行なわれてきた全国大会“プレミアムドッグファイト”とは異なる、“お祭り感”を前面に出した試合&イベントが行なわれた。その中でもまず特徴的だったのが、来場者全員が今回のメインイベントである“紅白対抗フリー対戦”に参加するプレイヤーでもあるという点。開会の挨拶が終わると来場者はさっそく『EXVS.MB ON』の筐体に向かい対戦をスタート。およそ80分間、ノンストップで試合が行なわれた。

『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス マキシブースト ON』のファンイベント“極限感謝祭2017”詳細リポート まさにお祭りのコンセプトマッチが展開_01
紅組、白組にはそれぞれ椿彩奈さん(写真左)と荘司勝也さん(写真右)が応援団長として参戦。
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「仲間の輪を広げるイベントを開催したかった」と語る大石勇気プロデューサー(写真左)と大久保人制作プロデューサー(写真右)。
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来場者は紅組、白組に分かれて会場中央+ステージ上に用意された12セット24台の筐体で対戦。
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全国大会ではあまりお目にかかることができない、レアなMSでの対戦が多く見られたのもファンイベントならでは。アッガイの孤軍奮闘やドラゴンガンダム×2のチームの活躍がモニターに映ると、会場は大いに沸いた。

 紅白戦は応援団長の荘司さんのコールに終始大きな声とリアクションで応えていた白組が試合も優位に進め、ポイントでもリード……していたのだが、途中経過(310対260ポイントで白組が優勢)発表後の後半戦で紅組が堅実に勝利を積み重ねていたようで、最終的には紅組が逆転。紅組が650ポイント、白組が600ポイントで、後半戦のコンセプトマッチに勝負は持ち越された。

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紅白戦とコンセプトマッチのあいだに行なわれたエキシビションマッチでは応援団長+実況陣が激突。初戦は白組プレイヤーの強烈な後押し(応援+荘司さんの乗るガンダムF91の主題歌の合唱)で荘司さんが勝利するも……。
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続く2試合は”赤い機体で戦う”という縛りを解いた椿さんチームが冷静に立ち回って連取。奇しくもプレイヤーによる紅白戦と同じような流れでの決着に。

 後半戦のコンセプトマッチは、紅白戦で好成績を収めたプレイヤーが8名ずつ選ばれ、“1500コスト機体杯”、“2000コスト機体杯”、“赤い機体杯”、“白い機体杯”という仕様機体に制限のかかった4試合を行なった。

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代表に選ばれたプレイヤーはくじでチームが決まったあと、どの試合に出るかを応援団長+チーム全員と相談して決定。
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使用可能な期待数が多いタイトルなので、制限があるとはいえチームの構成が紅組と白組で被る、ミラーマッチが発生することはなかった。
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ガンダムへビーアームズ改やクロスボーンガンダムX1フルクロスといった一見すると“白くない”ガンダムが選択可能だった白い機体杯のルールには、会場から笑い混じりのツッコミが起こっていた。

 1試合目の1500コスト対決は白組のイフリート改+グフカスタムという接近戦に特化したチームに対して紅組のガンダムEz8のシューティング覚醒が噛み合い、中盤に大きな戦力ゲージ差を作り、そのまま勝利。続く2試合目、2000コスト機体杯も制したのは紅組。白組の“職人機体”ドラゴンガンダムの猛攻を紅組のクシャトリヤがメイン射撃のメガ粒子砲や横サブ射撃をいなす一進一退の攻防がメインモニターで映される中、その裏で展開されていたガンダムAGE-1どうしの戦いを制した紅組が、覚醒したドラゴンガンダムの攻撃が届く寸前で勝負を決めた。

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ガンダムEz8の覚醒後の動きが光った1試合目(写真左)。
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コスト2000対決は、白組の思惑を豊富な射撃攻撃で封じたクシャトリヤが印象的だった。

 3試合目の赤い機体杯は、紅組、白組ともにふだんからいっしょに『EXVS.MB ON』を遊んでいるプレイヤーどうしのチームが激突する練度の高い対決。この勝負を優位に進めたのは白組。比較的落ち着いた展開で進んだ序盤の撃ち合いを経て、中盤に紅組のキュベレイMk-IIとエクストリームガンダムアイオス-Fを立て続けに撃墜して戦力ゲージを一気に4000削ることに成功。しかし2機が同時に近いタイミングで撃墜された紅組は耐久値が減っていた白組のホットスクランブルガンダムに集中攻撃して撃破。その後は残ったゼイドラにも襲いかかって一気に形勢を逆転。最後はキュベレイMk-IIのファンネルがうまく機能し、紅組に3勝目をもたらした。

 最終戦の白い機体杯は、紅組がパーフェクトストライクガンダム(コスト2500)とリボーンズガンダム(3000)、白組はガンダムDX(3000)とガンダム試作1号機フルバーニアン(2000)という、この日のイベントでは逆に珍しい(?)高コストの機体が多数を占めるチーム構成の試合に。開幕直後しばらくは白組が試合を優位に進めているように思えたが、ガンダムDXのサテライトキャノンがかわされたあたりから紅組が白組を分断。2対1の時間を何度か作り出し、そのあいだにガンダムDXとフルバーニアン、どちらにも大きなダメージを与え、そのまま両機を連続撃破することに成功した。勢いに乗った紅組はそのままコストの低いフルバーニアンに集中攻撃をかけるが、フルバーニアンはこの猛攻を回避に専念して耐え忍ぶ。その結果、マークが薄くなったガンダムDXが接近しての格闘攻撃など、威力の高い攻撃を当てるチャンスが創出。最後にはサテライトキャノンを直撃させ、紅組に一矢報いる1勝を挙げてイベントを締めくくった。

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くじで決めたにも関わらず、両軍とも地元が同じプレイヤーで組まれたチームとなった第3試合。
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ガンダムDXのよさが出にくいステージ(建物が壊れずサテライトキャノンが当てにくい)だったが、勝負を決めたのはサテライトキャノン。白組に1勝をもたらした。
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紅組、白組のMVPプレイヤーには極限感謝祭2017のために作られた特製スカジャンがプレゼント。また勝利した紅組の参加者全員に、この日発表された新機体“ケンプファー”の先行使用チケットが贈られた。
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大石プロデューサーいわく、ケンプファーは「コスト1500の射撃寄りの万能機」になっているとのこと。
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イベント終了後は特別にケンプファーの使用が解禁された状態でのフリープレイが開催。来場者の多くがケンプファーを選んで性能をチェックしていた。