2016年6月にセガゲームスより配信されたダウンロード専用タイトル『初音ミク プロジェクト ディーヴァ フューチャートーン』。そんな同作にさまざまな追加要素を加えたパッケージ版『初音ミク プロジェクト ディーヴァ フューチャートーン DX』が、2017年11月22日にいよいよ発売される。
本作の魅力と言えばリズムゲームのおもしろさや美しいビジュアルなど、いろいろ思い浮かぶと思うが、今回は工夫を凝らした演出で目を楽しませてくれるPV(楽曲中に流れる映像)にスポットを当てた、『フューチャートーン DX』発売記念(?)の対談企画を実施していきたい。
初音ミク&『プロジェクト ディーヴァ』の熱心なファンである週刊ファミ通編集者(ロマンシング★嵯峨)とライター(ウワーマン)という誰得メンツが集結! 「PV、ここがいいよね」と、名シーンや好きな振り付けなどについて、PVを見ながらあれこれと語らせていただいた。
正直なところ有益な情報は皆無かもしれないが……初音ミクや『プロジェクト ディーヴァ』シリーズの同じファンとして、同志として、シンパシーのようなものを少しでも感じてもらえたらうれしい限り。
好きなシーンと言えばここ!
ロマンシング★嵯峨(以下、嵯峨) まずはお互いの好きなシーンを挙げていきましょうか。確かウワンさんは『積乱雲グラフィティ』が好きとか言ってましたよね。ガッツポーズがどうとか。
ウワーマン(以下、ウワン) そうそう。ガッツポーズというか、「がんばれ!」とか「がんばるぞ!」みたいなニュアンスが感じ取れる振り付け全般が好きなんだよね。僕はがんばりポーズって呼んでるんだけど。
嵯峨 ああ、名シーンとかじゃなくて振り付けなんですね。
ウワン 何で好きかっていうのは、『めぞん一刻』ってマンガに端を発するんだけどね。ヒロインの響子さんがたびたび五代くんを励ますために「がんばってくださいね!」って言うんだけど、そのときのポーズがめっちゃかわいいんだよ。こう、何ていうの、『キン肉マン』の肉のカーテンみたいな?
嵯峨 全然わからんわ! で、その振り付けのシーンがこちらですね。
ウワン あれ? 止め絵で見るとそんなかわいく見えないな!(笑)。本当は両腕がベストなんだけど、片腕だからかな。
嵯峨 いや、でもわかりますよ。動画で見ないと伝わりにくいかもですけど。動いてかわいいと止めてかわいいは別モノなんですね。
ウワン 僕はPVを見ているとき、こういう振り付けや仕草にハッとするというか、ハッとさせられるんだよ。ほかにも好きな振り付けがあって、「おーい!」みたいに掛け声をかけるようなポーズ、女の子が地団駄を踏むような振り付けとかね。
嵯峨 「おーい!」が見られるのは、『はじめまして地球人さん』とかですか?
ウワン そうだね。あと『Sweet Devil』とかかな。ほかにもたぶんけっこうあると思うよ。関係ないけど“ハニーウィップ”のタイツがベルトに引っ張られている感じ、いいよね。
嵯峨 こだわり部分なのかもしれないですねぇ。とくに女性のデザイナーとか、そういう部分を気にすると思うんですよね。
ウワン 地団駄の代表格は『メランコリック』かな。
嵯峨 そんなシーンありましたっけ? それにしても『メランコリック』のPVはいつ見てもかわいいですねー。
ウワン かわいいよね。めっちゃ癒される。かなりの回数PV鑑賞したかもしれない。で、問題の地団駄のシーンは終盤なんだけど……あっこれこれ!
嵯峨 アハハハ(笑)。かわいいかわいい!
ウワン まあ、スクショ映えしないシーンばかりなんだが。嵯峨ちゃんの好きなシーンのほうはどうなの?
嵯峨 じゃあ『スイマジ』を見ましょう。『スイートマジック』が私のイチオシです! いちばん好きかも、ぐらい。一時期は、パソコンの壁紙にしてたくらいですよ。
ウワン へー。リンちゃんはこういうファンシーなやつかわいいよね。
嵯峨 ホイッパー的な道具を振るところがかわいいんですよ。ステージ作りにも、開発を担当したAM2研(セガ・インタラクティブ 第二研究開発本部)の気合を感じます。あっ、ここのシーンですよ!
ウワン 星とか何かいろいろ飛ばしてたね。
嵯峨 「ぱっぱっぱらっぱっぱっぱらっぱ~」で飛ばすポーズが全体的にかわいいんです! ほら見てください。かわいいでしょう?
ウワン え、うん。
嵯峨 ああ、かわいい。かわいいなぁ。
ウワン わかったって(笑)。
嵯峨 あとは女の子かわいいシリーズで言うと、『巴里映画少女』がとても好きでして。
ウワン アーケードの楽曲募集企画の曲だね。
嵯峨 見ててくださいよ……。あっ、ここです。ミクさんがこの足を斜めにして座っているところが好きなんですよ。
ウワン いいね、おしゃれな感じで。
嵯峨 こういうシーンは縦長の構図で撮影したくなりません!? 『フューチャートーン DX』ではPVフォトに機能が追加されて、いろいろなサイズでトリミングできるようになったんですよ。
ウワン マジか。流行りのやつだ!
嵯峨 ちゃんとインスタっぽく正方形サイズもありますよ。そういえば、PVの中でミクさんが写真を撮られるシーンがあるんですけど、そこもかわいいので必見です。
ウワン それにしてもパリの街並とか映画館とか、エッフェル塔とかカフェテラスとか、いろいろなシーンが出てくるPVになっているね。
嵯峨 このPVを見ていると、フランスへ行ったような気分になれるんですよ。単純ですが(笑)。
PVで進化の歴史を感じ取れ!
ウワン 改めて考えてみると、僕は全体的にキラキラした感じのPVが好きかもしれない!
嵯峨 と言いますと?
ウワン kz系の楽曲のPVが好きみたい。
嵯峨 私もlivetune、kzさん好きですよ。
ウワン とくに『Weekender Girl』とか、PVがめっちゃキラキラしてて好き。
嵯峨 キレイですもんね。ミクさんのイメージと合っている感じしますよね。
ウワン 何かすごくステージギミックとか気合入ってるよね。床がキラキラしたり、手足の動作に合わせてエフェクトが飛んでいくとか。あ、そういやこれもがんばりポーズあるよね。
嵯峨 あー、あるある! 確かありましたね。
ウワン あとね、PVとしては味気ない部類に入っちゃうかもだけど、ライブシーンが入っているPVが好きなんだよ。『JBF』(『Just Be Friends』のこと)とか『SPiCa -39’s Giving Day Edition-』とか、盛り上がる感じがね。リアルのアーティストのPVでライブシーンを使ってると「手抜きかよ!」とか思っちゃうのに不思議だね。
嵯峨 じゃあ『FREELY TOMORROW』や『DECORATOR』なんかも好きなんですか? キラキラもしていますし。
ウワン そうそう! 人がたくさんいる感じがいいんだよ。この人数見てよ、すごいよ。
ウワン ステージ流用なんだけど、ほかにも『白い雪のプリンセスは』、『こちら、幸福安心委員会です。』、『StargazeR』とかいっぱいある。でもさ、人数はすごいけどよく見るとみんなモブが平面なんだよ!
嵯峨 平べったいですね(笑)。
ウワン でね、『Hand in Hand』あるでしょ。このPVを初めて見たときビックリしたんだけど、観客が平面っぽく見えない。角度によっては一瞬薄っぺらく見えるときもあるけど、ほぼなくて。モブそれぞれの動きにもバラつきがあって、不自然なブロック単位のまとまりみたいのも感じない。背の高さの違いがいい雰囲気を作っているのかな。
ウワン この盛り上がり感! で、これを見たときに「PVの進化すげー!」って思った。
嵯峨 主役のミクさんたちじゃなくて、観客のほうを見て進化を感じちゃったんですね(笑)。
ウワン 僕が求めていたのはこれだよ、ありがとう。
嵯峨 初期のころの作品は、新しいものと比較すると差がありますよね。もともとPSPだった作品のものもありますし。でも考えてみるとすごいですよね。同一の作品内で、進化過程が見られちゃうんですから。
ウワン そうだね、お得だね!
好みの傾向が赤裸々に!
ウワン 『インタビュア』のPVを見ていて思ったんだけど、このアニメっぽい見た目になるやつよくない?
嵯峨 キャラクターがイラスト調で表示されるトゥーンシェードっぽいやつですよね。ノンフォトリアリスティックレンダリングというらしいですけど。『ネガポジ*コンティニューズ』や『裏表ラバーズ』、『Nyanyanyanyanyanyanya!』など、ほかにもいろいろあります。こういうやつですよね?
ウワン けっこうあるんだね。気づかなかった。
嵯峨 『スキキライ』のPVでは、マンガ風に描かれるシーンで効果的に使われてたりしますよ。あ、『スキキライ』のレンくんに合わせたいシリーズと言えば、モジュールの“ホワイトエッジ”がすごく中二病っぽくて好きなんですよ。誤解を恐れずに言えば、スクウェア・エニックスのゲームに出てきそう。
ウワン 確かに(笑)。レンくんとも合っているよね。
嵯峨 そして、この腕をぐるぐるするところが好きなんですよー!
嵯峨 ああ、かわいいなぁ、リンちゃん……。
ウワン レンくんの話どっか行っちゃったよ! でも、ぐるぐるするところはかわいいね。がんばりポーズには負けるけど、こういうふたりでやるダンス好き。『アカツキアライヴァル』とか『Promise』みたいなやつ。
嵯峨 わかります。私『リンリンシグナル -Append Mix-』も好きなんですよね。古めのPVだから、最近のと比べると多少味気なく感じるかもしれませんが。
嵯峨 こうやってお互いに好きなPVやシーンをピックアップしていくと、傾向が見えて自分の好みを改めて知らされますね(笑)。私は基本的にかわいい系が好みみたいです。
ウワン そうみたいだね(笑)。意識していなかったけど、好きなダンスのPVをリストアップしていたら、『はじめまして地球人さん』や『アゲアゲアゲイン』のような、ちょっとヘンな動きのあるダンスが集まっちゃってたりしたよ。「そうだったのか、俺!」みたいな。
嵯峨 おもしろい動きのダンスが好きなんだろうなとは察してましたよ(笑)。読者の皆さんも、一度、好きなPVなどをリストアップしてみるのもおもしろいかもしれませんよ?
ウワン ご、強引にまとめに入ろうとしている……!?
嵯峨 曲数が多くてたいへんだと思いますけど、ぜひ!
ウワン つぎがあるとは思えないけど、あるなら「モジュール、ここがいいよね」選手権だね!
11月22日(水)19時より、発売記念390分生放送を配信します!
『初音ミク プロジェクト ディーヴァ フューチャートーン DX』の発売日である2017年11月22日(水)19時より、ファミ通チャンネルで特番を実施します! ミクさんのゲームの最新作ということで、放送時間はなんと390分。セガスタッフの皆さんのほか、ミクダヨーさんやミクナノーさんも出演して盛り上げます!
そして、番組内でプレイしてほしい楽曲のリクエストを募集中。下記の応募フォームにて受け付けていますので(2017年11月21日(火)19時59分まで)、ぜひご参加ください!
応募フォームはこちらファミクー.comで、『フューチャートーン DX』情報をお届け中!
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