ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアが、2017年10月19日に発売したプレイステーション4用ソフト『グランツーリスモ SPORT』。本作での登場が予定されているコンセプトカー“Zagato IsoRivolta Vision Gran Turismo concept”を現実世界で再現した特別展示車両が初披露された。

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアが、2017年10月19日に発売を開始したプレイステーション4用ソフト『グランツーリスモ SPORT』(以下、『GT SPORT』)。本作での登場が予定されているコンセプトカー“Zagato IsoRivolta Vision Gran Turismo concept(ザガート・イゾリボルタ・ヴィジョン・グランツーリズモ・コンセプト)”を現実世界で再現した特別展示車両が、2017年10月25日、東京ビッグサイトで開催中の東京モーターショー2017のステージで初披露された。

こちらは、イベント前のベールに包まれた“ザガート・イゾリボルタ・ヴィジョン・グランツーリズモ・コンセプト”。シルエットのみながら、その佇まいからそこはかとなく“速そうなオーラ”が漂ってくる。

 ステージには、『グランツーリスモ』シリーズのプロデューサーを務める山内一典氏(ポリフォニー・デジタル)のほかに、ザガートのCEO、Andrea Zagato氏、同車両のデザインを手掛けた原田則彦氏(VP Design)が登場。除幕に先立ち、Andrea Zagato氏と原田氏より、来場者に向けてのあいさつが行われた。

まずは『GT SPORT』のプロデューサーを務める山内氏がステージに登場。今回のアンヴェイルイベントへの参加に、感謝の意を述べていた。
山内氏に招かれるように本日のゲスト陣が登壇。写真右が原田則彦氏、左から2番目がZagato氏。

 “グランツーリズモ”という名称は、1950年代の始めごろに、イタリアのミラノ地方で付けられた呼び名ということで、その目的はツーリングカーとレーシングカーのあいだのカテゴリーを定義することであったと、Andrea氏。そして、そのミラノに拠点を置き、イタリアで開催されていた伝統的な公道レース“ミッレミリア”で数多くの勝利を収めた自動車工房“ザガート”(1919年創業なので、来年でなんと100周年を迎える!)と、同じくイタリアを拠点に持つ自動車メーカーの“イゾ”社が手掛ける“GTカー”の“イゾリボルタ”。今回初お披露目される“ザガート・イゾリボルタ・ヴィジョン・グランツーリズモ・コンセプト”は、こういった自動車業界の伝統あるメーカーと、最新の技術を使ってモータースポーツライフをバーチャル世界で再現する『グランツーリスモ』がタッグを組むことで生み出されたクルマになる。

Andrea氏は「ヴィジョン・グランツーリズモの試みにたいへん感謝しています。それは、今回の協業によって“GT”の歴史が始まったミラノの街に、称賛の意を贈ることができるからです。皆さんの前で、“ザガート・イゾリボルタ・ヴィジョン・グランツーリズモ・コンセプト”をアンヴェイルできることを幸せに思っています」とコメント。
原田氏も「速く走るということは、人類にとって永遠の夢でした。かつて馬に乗り、やがて自動車というように、個人の移動手段としての速度は飛躍的に向上してきました。そんな夢の世界ですが、『グランツーリスモ』の登場によって、現実とバーチャルの世界の境界線がなくなってきています。この『グランツーリスモ』と、今回素晴らしいコラボレーションをさせていただいて、とても感謝しています」と語っていた。

 特別ゲストふたりのあいさつが終わったところで、今回登壇した3人の手によっていよいよアンヴェイルが行われることに。

ヴェイルの下から、精悍なマスクをした燻し銀のスペシャルカーが登場。

 “ザガート・イゾリボルタ・ヴィジョン・グランツーリズモ・コンセプト”のエンブレムには、鷲とライオンを組み合わせた“ゴールデン・グリフォン”の紋章が描かれている。Andrea氏は「鷲は空の神、ライオンは地上の神を表しています。この“ゴールデン・グリフォン”が、もうしばらくすると暴れ牛や跳ね馬と競い合ってくれることを、うれしく思っています」と、同車のコンセプトを説明。

フロントノーズで誇らしく輝く、ゴールデン・グリフォンのエンブレム。

 山内氏は、「初代『グランツーリスモ』が発売されてから20年になりますが、いまこの時代というのは、放っておいてもスポーツカーが生まれるとか、いまあるモータースポーツが10年後、20年後にも存在するということが、自明ではない時代なんです。ですから、少しでも素敵なスポーツカーが生まれてほしい、スピードへの純粋な憧れを持ち続けてほしいとうきっかけを作るために、この“ビジョングランツーリスモ”というプロジェクトをやっています」と、同プロジェクトを続けている理由を説明。続けて「“ザガート”という名門ブランドが、まさかこの東京モーターショーの場で、しかも『グランツーリスモ』ブースでアンヴェイルイベントを行うなんて、20年前にはまったく想像できませんでした。このクルマを作ってくださったAndreaさんと原田さんには、とても感謝しています」と述べていた。

 イベント終了後より、東京モーターショー2017の『グランツーリスモ』ブース内にある試遊台には、“ザガート・イゾリボルタ・ヴィジョン・グランツーリズモ・コンセプト”も登場。同車両は今後、『GT SPORT』での配信が予定されているが、同会場ではその走り味をひと足速く体験することができる。モーターショーの一般公開日は10月28日〜11月5日まで。配信開始まで待てない人は、ビッグサイトまで足を運んでみるといいだろう。

 今回お披露目された“ザガート・イゾリボルタ・ヴィジョン・グランツーリズモ・コンセプト”は、マット調のシルバーカラーで、シンプルなシルエットながら各部が複雑に構成されている車両。とくに、ボディサイドを大きく抉るかのようなダクトはマシンのリア部まで抜けており、後方の乱流を抑える効果を発揮してくれそう。また、フロント下部も大きくエアを取り込むような造詣になっており、リアにある大型のディフューザーの効果によって、強大なダウンフォースが生み出されることが想像できる。フロントバンパーの両サイドには、まるで角のようなアクセントを持つカナードも設けられているなど、全身がエアロモンスターといった佇まいを見せていた。

 最後に、イベントを終えた直後の山内氏にコメントをいただいたので、以下で紹介していこう。

−−この車両を最初に見たときの第一印象はいかがでしたか。

山内氏 クルマの形状は、『GT SPORT』の中に登場するので知ってはいましたが、1/1スケールの迫力ってすごくて、こんなにプロポーションが素晴らしいのかというのをあらためて実感できました。

−−サイドからリアにダクトが抜けていたりと、迫力のマシンデザインですね。

山内氏 すごく複雑な造詣なんですけど、それが綺麗にまとめてデザインされていることで複雑さを感じさせず、エレガントな感じがしますね。

−−『GT SPORT』の中で走られた印象はいかがでしたか。

山内氏 バランスが取れたFRのスポーツカーに仕上がっていますよ。

−−早く走ってみたいところですが、いつ頃配信されますか。

山内氏 近いうちにアップデートで配信する予定ですので、楽しみにお待ちください。

こちらは『GT SPORT』に登場する“ザガート・イゾリボルタ・ヴィジョン・グランツーリズモ・コンセプト”の画像。現時点では配信開始日は未定だが、できるだけ早い登場が期待される。