狙撃を極めるサバイバルゲームにファミ通チームが参戦
ユービーアイソフトより2017年10月5日に発売された、プレイステーション4向けソフト『スナイパー ゴーストウォリアー 3』(以下、『SGW3』)。狙撃に特化した異色のFPSシリーズ最新作である本作は、オープンワールドを舞台に、新しいミリタリーシューターの姿を見せてくれる意欲作だ。そんな『SGW3』の発売を記念して、ゲームの世界観を再現したメディア対抗のシチュエーション サバイバルゲームが開催! 豪華読者プレゼントを懸けたバトルになるということで、ファミ通も厚かましく参戦。その結果をご報告していこう。
サバイバルゲームの会場は“AIRSOFT ZONE DELTA(エアソフト ゾーン デルタ)”。千葉県・千葉ポートスクエア内の商業施設、千葉ポートタウンにある屋内シューティングスポーツ施設。広いメインフィールドは多彩なシチュエーションが用意されていて(実寸大の“ブラックホーク”まで!)、かなり幅広いプレイが楽しめる。オススメ! 詳細はこちらをチェック。
大会のスペシャルゲストは、元フランス外人部隊で第2外人パラシュート連隊 水陸両用中隊に所属していた野田力さん(のだ・りき、写真左、Twitterはこちら)と、サバゲー界でその名を馳せる声優&MCの戦え!! ぴっちょりーな☆さん(写真右、Twitterはこちら)。写真中央は、後述する展示イベントをプロデュースしたコンバット・ミリタリー系総合情報サイトの“ミリタリーブログ”さん。
本大会は二部構成で、第一部はゲームの雰囲気や世界観を再現したメディア対抗のシチュエーションゲーム、第二部は野田さんとぴっちょりーな☆さんが解説する展示イベント“スナイパーコンペ”となっていた。
まずは、ファミ通チームとして参戦したシチュエーションゲームをリポート。フィールドの対角に置かれたフラッグ獲得を競うフラッグ戦、フラッグに触れられるプレイヤー1名(武器は持てない)を護衛しながらフラッグ獲得を目指すゴースト戦、通常戦に3名のスナイパーが敵チームのメタルターゲットを狙うルールを加えたスナイパー戦と、入り組んだフィールドとゲームの特性をマッチさせた独特の戦闘が行われた。
ということで、なんとファミ通チームは読者プレゼントを懸けたスナイパー戦で2勝を獲得! 以下の豪華協賛賞品をゲットしたのだ。
●ハンドガンケース(ロングガン用)/専用インサート付き 1名
賞品提供:Dress & Gun様
●TMC iPadケース(MC) 1名
賞品提供:ミリタリーショップSAMURAI様
●シュマーグ(赤・白) 5名
賞品提供:明日香縫製様
●SFsコンバットカミース(ダークオリーブ/リッチグレイ) 各1名
賞品提供:明日香縫製様
●プレイステーション4用ソフト『スナイパー ゴーストウォリアー 3』 2名
賞品提供:ユービーアイソフト様
こちらの豪華読者プレゼントは、後日にファミ通ドットコムにて募集に関する詳細を告知するので、お楽しみに!
リアルな戦争とは何か……? 元外人部隊隊員が語るシビアな“現実”
続く第二部の“スナイパーコンペ”は、フィールド内に設置されたポイントをクリアーしながら目標を達成するタイムトライアルイベント。ブラックホークで某国に潜入し、機密資料を奪取するというシチュエーションが用意されていた。
ブラックホークからスタートし、狙撃ポジションに到達したらボルトアクションのライフルでターゲットを狙撃。アサルトライフルに持ち替えて、そのまま新たなターゲットを排除する。排除に成功したら、ハンドガンに装備を変えて室内へ移動、マンターゲットの頭部に付けられた風船を撃ち抜きながら機密資料を奪取し、ブラックホークに戻るというのが、タイムトライアルの一連の流れ。フル装備(相当重い)なのに素早い動きで、通常なら2~3分は必要な行程を、わずか90秒でこなした野田さん……さすが。
野田さんは前述のとおり、元フランス外人部隊の第2外人パラシュート連隊 水陸両用中隊に所属し、その中で衛生兵として活躍されていた。衛生兵とはいえ戦闘中隊なので、もちろん武器を携行して最前線に向かう立場。故障者が出たら、まずは敵が攻撃できない状況を作り上げて治療を施す。後方にいる支援中隊に渡すまでの応急処置がメインだったそうだ。6年半の着任期間のあいだに、アフガニスタンやアフリカなどで活動し、さまざまな実戦を体験されている。そんな野田さんに、貴重な戦場のお話をいくつか伺うことができた。
スナイパーに関するエピソードとして、小隊にいたスナイパーライフルでの精密な射撃を得意とする同僚に訊いた話を披露してくれた。ある村に入ったとき、村内に敵のスナイパーを発見し、400メートルほど離れた場所から狙撃を開始。向こうも気づいて応戦してきたが、お互いに弾が当たらず、そのまま戦闘が終了したことがあったそうだ。火力で勝る勝らないにかかわらず、実戦ではなかなか当たらないこともあるのだろう。
今回のサバイバルゲームのような室内戦と、ゲームでも体験できる野戦では、どちらが緊張感があるのかを質問してみたところ、あまり室内戦の経験はなく(入り組んだ村の中を移動するような状況はあった)、先頭を歩くこともなかったので、出会い頭に銃撃されるようなことはなかったそうだが、やはり物陰から突然撃たれる恐怖のほうが強いそうだ。
最前線での衛生兵として、どんなに同僚を助けたくとも、危険が排除されない限りは動かないというのが鉄則だそうだ。スナイパーの位置がわかるのであれば支援攻撃やスモークなどを使って状況を整えて、戦傷者を安全な遮蔽物まで運ぶ。衛生兵がいなくなることで部隊の生存率が下がることのほうがリスクであり、あくまで任務を達成することが第一であるというお話に、戦場のシビアさを教えてもらった次第。
ゲームでは、野田さんの語るようなシビアな戦場は広がっていない(もちろん、油断すれば死につながる点は同じ)。しかし、スナイパーとしての緊張感、ドローンなどを駆使した情報戦、多彩なスタイルを選択しながら戦場を駆け巡る戦術構築のおもしろさなどが体感できるミリタリーシューターだ。狙撃に特化したゲームシステムは唯一無二のもの。少しでも気になった方は、ぜひ手に取ってほしい。